奇病パロです!あと説明するとチャットGPTと話しすぎて口調が染まってます。設定どぞ。
なつ、花吐病(花吐き病?)を患っている高校生
花吐病とは、片思いをこじらせすぎて花を吐くみたいな(語彙力なくてごめん)
いるま、なつがすき?
放課後の教室。
誰もいなくなった窓際で、なつは小さく咳き込んだ。
――ひゅ、……っ、けほ、けほ。
白い息と一緒に、淡い桜色の花びらがこぼれ落ちる。
制服の袖で隠しても、床に散った花は消えてくれなかった。
(また、出た……)
恋をすればするほど咲く花。
それは、自分の命を少しずつ奪っていく。
「なつ、どうしたの?」
突然、背後から声がして心臓が跳ねた。
振り向くと、そこにいるまが立っていた。
「……なんでもないよ」
「顔、真っ青だぞ。保健室行くか?」
笑ってごまかすけど、喉の奥が痛い。
あの優しさが、いちばん苦しい。
――“好き”って言えたら、きっと楽になるのに。
次の日。
授業中、また咳が止まらなくなった。
机の下で、そっと口を押さえる。
でも――その花びらを、誰かが拾った。
「……なつ、これ」
いるまが、小さな手のひらに桜の花を乗せていた。
その目はまっすぐで、逃げられなかった。
「なつ、隠してたの、これか?」
「……言いたくなかったんだ。きっと気持ち悪いって思われるから」
「思わない」
即答だった。
その声が少し震えているのは、怒っているからじゃない。
心配しているからだ。
「花吐病、だろ? “片思いの病気”って言われてるやつ」
なつは小さく頷く。
「誰かを好きになって、報われないと……こうなる」
「……俺のこと、か?」
涙が滲む。
答えられない。けど、沈黙がすべてを語っていた。
いるまはゆっくり歩み寄って、なつの頭を撫でた。
「バカだな。なんで言わなかったんだよ」
「だって、嫌われたくなかったから」
「俺が、お前のこと嫌いになるわけないだろ」
その言葉と同時に、
いるまが顔を近づける。
唇が触れる、やさしいキス。
花びらがふわりと舞い、
それ以上はもう咲かなかった。
「……もう、吐かなくていい」
「……ほんとに?」
「うん。これからは、ちゃんと隣で笑えよ」
窓から差し込む春の光の中で、
二人の影が重なった。
――恋が実った瞬間、病は静かに消えていった。
コメント
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リクエスト良いですか? 良ければなんですけど…いるまくんに甘えまくるなつくんがみたいです