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- ̗̀⚠︎ ̖́-
💡愛され気味
ヒーローショー2日目のお話を含みます
エセ関西弁注意
気が向いたら続き書くかもです
💡視点
あの後、村の人達の怪我がないかや破壊したものがないかを確認してから村を後にして今はみんなで拠点に戻ってきてそれぞれ寝ようって話になって自室に戻ってきたところ。
今日は何故か気分がいつもより落ち込んでいて。
きっと理由は俺が使っている技術に対してCOZAKA-Cに否定されてしまって、しかも技術を見せびらかしている外道だ!とか色々好きかって言われたことで今まで耐えていた物も耐えられなくなってしまったんだと思う。
明日もヒーローとしての仕事はいつも通りある訳で、明日は本部に行って書類提出をしなきゃ行けないから明日までにこの沈んだ心が戻りますようになんてきっと無理な願いを心の中で唱えながら眠りにつく。
眠りについてから数時間後。
朝というか夜中に目が覚めてから眠れない。
色々考えてしまって眠りに付けない。
今日のことを夢に見ては役たたずなのかもしれないとか邪魔なのかもしれないとかそういった考えが頭から離れない。
辞めたいのに考えてしまう。
こんな時は機械でも弄るか。
なんて思って自室の奥にあるラボの扉を開いて中に入る。
ラボは機会が沢山置いてあるから鉄の匂いや機械の手入れを行う時に必要なオイルなどの匂いが充満している。
その匂いに酷く安心する。
「よし、やるか!」
なんて言ったのが5時間前。
今は午前7時。
後1時間後に本部が開くからそろそろ片付けて準備しなくては。
なんて思って立ち上がろうとする、が。
昨日の激務に加えろくに寝ていない身体が言うことを聞いてくれる訳もなく床に崩れ落ちる。
その時に近くにあった工具も共に落としたらしく大きな音が鳴る。
工具はどれも大切なものなのでできる限り広い集めようと腕を伸ばしたところで小さな声が聞こえる。
誰?そう思って耳を澄ましていると目の前が真っ暗になった。
薄暗く先程までとは明らかに違う場所。
COZAKA-Cの仕業か?!なんて思って警戒していると星導に声を掛けられる。
『あれぇ、ライじゃないですか?』
『ほんまや、ライやん。』
『ライだな。』
「星導にカゲツにロウ…?」
こいつらは絶対に偽物だと分かる。
俺は人より少し耳も目も良い。
いつもと髪の色も目の色も違ければ声も若干違う。
少し後ずさろうとすると星導が近寄ってきて俺の顔を覗いてくる。
『ライ、逃げるなんて悲しいです。
どうして逃げようとするんですか?』
星導に気を取られているとロウから肩を掴まれていて。
『ライ、俺らと一緒に居てくれるよな?』
「え、?」
『ライ、俺ら寂しいんよ。
こ〜んな暗いところに3人ぼっち。
ライがおったらここも眩しいくらいに明るくなって綺麗なところに変わると思わん?』
『ねぇ/なぁ。
俺らライのこと殺したくないんよ/です/からさ。
ここにずっといようや/ましょう/てくれるよな?』
「いやだ…るべ、カゲツ、ロウ。
助けて……。」
そう言いながらいつの日かにロウから貰ったお守りを両手で握り顔の前に持ってくる。
真っ黒だった周りが白くなっていく。
また瞼が重くなってきた。
また目が覚める。
そこは自室のベッドで。
どうしてベッドに?とか聞きたいことは沢山あったけどあいにく今日は全員任務の日らしく安静にしとけって書かれてる手紙だけが枕の横にあった。
時計を見るとまだ午前中で。
今ならまだ間に合うと震える足に喝を入れて立上り急いで着替えて報告書を持って本部へと向かう。
「失礼します。Dyticaの伊波ライです。
報告書の提出に参りました。」
なんて声をかければ嫌そうな顔をしながら扉を開けられて。
散々暴言を吐かれたと思ったら手に持ってた水なのかよく分からない液体を掛けられた。
今日は厄日かもしれないと思いながら拠点に帰ろうと本部を出ると不機嫌そうな顔をしながら扉の横で待ってるロウが居た。
「…ロウ?」
「ライ、お前安静にしとけって言っただろ。
なんで本部なんかに来てんだよ。」
「提出しなきゃ行けない報告書があったから…。」
「…まぁそれはまだいい。
なんでそんなに濡れてるんだ。」
「本部の人に多分水みたいなのかけられて…。」
「…とっとと帰るぞ。」
俺が近寄った時に少し眉を寄せてたけどすぐにいつもの顔に戻った。
ロウについて帰ろうと足を踏み出そうとした時身体が前に傾いた。
これはもうダメかも。
地面に顔ぶつけちゃうなとかロウに迷惑かけちゃうなとか色々考えながら来たる痛みに耐えるため目をつぶるがいつまで経っても痛みは来なくて。
目を開くと俺を支えながらこちらを心配そうに見つめる星導とカゲツが居た。
どうやら俺が気づいてなかっただけでDyticaが大集合してたみたいだ。
いつもは気にせず1人でいる奴らなのに…。
なんて思っていると星導に声を掛けられる。
「ライ、おんぶか抱っこかお姫さま抱っこ、どれがいいですか?」
「……え、」
「おいタコ!何病人に変な質問してんねん。」
なんて星導とカゲツが喧嘩を始めた時にロウが溜息をつきながら俺の事を持ち上げてくれた。
「お前ら喧嘩してないでさっさと帰るぞ。」
「あぁ!!小柳くんずるい!」
「そうやぞ狼!!!」
なんてお世辞にも静かとは言えないけどあいつらはいつも通りで、人の温もりに酷く安心してしまい眠りにつく。
今度はきっと幸せな夢が見れる気がする。