今日、正確には明日。僕は卒業する。だから忘れないよう、今日の出来事を書き記しておこうと思う。
朝、部活の後輩に呼ばれて剣道場に行くと、沢山のメッセージが書かれた色紙をプレゼントされた。
3年間お世話になったこの道場には、大会での賞状や思い出の写真が飾ってある。
棚を見れば、かつて僕達3年生が使っていた場所も、今は後輩の防具置きになっていた。
ホワイトボードには沢山の練習メニューが。
あぁ、変わらないな。
そう思った。
サボりにサボった部活も、先生や仲間とのミーティングも、今思えばとても楽しいものだった。
嫌いとか、はやく引退したいとか言っても、結局僕は剣道が好きなんだなって感じた。
稽古の合図をするのに必要不可欠だった太鼓。
段審査には欠かせない、木刀。
そして、竹刀と防具。
剣道場ならではの、独特な汗臭さがどこか懐かしいような。安心感があった。
3年生から一言ずつ言葉を貰う流れになったらしい。
他の部員がなんて言ったかなんて、覚えていない。
けれど、皆この道場に、後輩に、今はいない先輩に、そして、先生に。感謝の言葉を必ず述べていた。
やがて、僕の番が回ってきた。
「2年間、本当にありがとうございました。僕にとって、君たちが初めての後輩だったから、嬉しかった。一緒に稽古をするのも、楽しかった。
先輩後輩関係なんて言うけど、僕は君たちの事を仲間だし後輩だし、そして友達であると、考えている。
そんな友達と一緒にいる時は、とても楽しいんだ。だから皆も、その時間。仲間、友達、先輩、後輩といる時をめいいっぱい楽しんで。」
不格好な終わり方だったけれど、僕なりに気持ちは伝わったと思う。
あぁ、卒業するんだ。
ずっと後輩といたい想いと、卒業という晴れ舞台を前に、僕は複雑な気持ちでいた。
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あとがき
どーも。さくらもちです。
本当はおどみんの軍パロ小説を書きたかったけど、卒業の事は一生の宝物にしたかったので、短いですが小説にしてみました。
第1話は部活でした。その内次の話も書くので良かったら是非。
それではまた。
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