jmside
いつもの帰り道
夏の終わりで生ぬるい風が、じれったく僕の頬をくすぐる
少し残業が長引いて真っ暗な中、足早に少し急な坂道を登っていた
は〜食欲無いな、、でもなんか食べないとまた倒れちゃう、、
少し小柄で、華奢な僕は、頑張って食べないとすぐ貧血を起こしてしまうんだ
この前も立ち上がった瞬間にくらっときて、座り込んでしまうことがあった
たしか家にゼリーが残ってたはず、、
などとふわふわと考えながら坂を登りきった時
🐣「あ、、」
赤い月が夜空に浮かんでいるのに気づいた
通称レッドムーン。
地平線近くに月がある時、地球を覆う大気の影響で、人間の目に赤い光だけが届いて見えることが原因で赤く、
そしていつもより大きく見える現象。
そんな理由をしっている人は稀で、人々は赤い月を畏怖の対象として崇めた
地震や噴火の前触れだと言う人もいるし、
僕はと言えば、なんだか狼男でも出そうだな、とか呑気なことを考えていた
今日は満月の日で、その赤い光はより一層不気味に、夜の町を飲み込んでしまいそうに見えた
魅入られたようにしばらくそこで立ち止まり、ぼーっと見つめていると
? 「今日の月は、、赤いですね」
背後から、声が聞こえて我に返り、振り向いた
コメント
2件
もういったね♡