コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
メイド服を着て縄跳びを練習する中、彼はアキラの様子に目を向けた。アキラは真剣な表情で跳び続けている。額に汗がにじみ、呼吸が少し荒くなっているが、その顔には一生懸命な姿勢が浮かんでいた。長い髪が跳ぶたびにふわりと舞い、メイド服のスカートが軽やかに揺れる。大きな胸がリズムに合わせて弾むたびに、彼は思わず視線をそらしそうになった。
「こんなに可愛い子と一緒にいられるなんて…」
彼は心の中で呟いた。アキラの真剣な表情に、女性としての魅力を感じてしまう自分に驚きながらも、彼はその魅力に引き寄せられるのを感じていた。彼も元は男性で、こんな美しい女性と一緒に過ごせることに、自然と嬉しさがこみ上げてきた。
だが、その瞬間、彼は自分の体から発せられる匂いに気づいた。汗だくになった体から、ほんのりと甘い香りが漂っていた。鼻を近づけて匂いを嗅ぐと、それは明らかに女性らしい匂いだった。石鹸の香りや、体から自然に放たれる柔らかい香りが、彼の鼻をかすめる。
「俺の匂いが…女の匂いだなんて…」
一瞬、彼の心に不安と戸惑いが広がった。自分は確かに男性だったはずなのに、今はこうして女性の体で、女性の香りを放っている。彼の顔は熱くなり、胸の奥から恥ずかしさがこみ上げてくる。
「なんとかして、元の体に戻らないと…」
彼は自分に言い聞かせるように、心の中で繰り返した。このまま女性の体で生き続けることなど考えられない。女性としての香りや姿が自然になっていく自分に対する違和感と恐怖が、彼を突き動かした。
「よし、もっと頑張ろう。必ず元に戻るために…」
彼は自分に言い聞かせ、決意を新たにした。視線をアキラに向けると、彼女もまた、元の自分を取り戻すために必死に練習しているのがわかった。二人はお互いに励まし合いながら、この奇妙な試練を乗り越えるために努力を続けるのだ。
「もう一回、二重跳び行くぞ!」
彼が声を上げ、アキラも笑顔で頷いた。再び縄を回し、二人は息を合わせて跳び続けた。大きく弾む胸と、揺れるスカート。女性らしい体が動きに合わせて美しく映える中、彼はただ前に進むことだけを考えていた。
彼は自分の香りが女性らしいものであることに違和感を覚えつつも、その違和感を振り払うように集中した。元の自分に戻るために、今はこのミッションを成功させるしかない。彼はアキラと共に、笑顔で縄跳びを続ける。決して諦めないという強い意志を胸に抱きながら。