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口調注意。誤字注意。キャラ崩壊
後夜祭が終わる頃には、空にはたくさんの星が広がっていた。
校庭の明かりも少しずつ消え始め、生徒たちは名残惜しそうに帰っていく。
「終わっちゃったなー、文化祭」
こまが両手を頭の後ろで組みながら空を見る。
その隣を歩くののは、小さく頷いた。
「……でも、楽しかったです」
「今年、人生で一番楽しい文化祭だったかも」
「大げさです」
「いやほんと!」
こまは笑ったあと、ふと足を止めた。
「……のの、ちょっと寄り道しない?」
☆
二人が向かったのは、学校の屋上だった。
文化祭の日だけ特別に解放されている場所。
夜風が静かに吹き抜ける。
遠くには街の灯り。
上には満天の星空。
「わぁ……」
ののが小さく声を漏らした。
その横顔を、こまは少しだけ見つめる。
「昔さ」
「?」
「小学校の時、ここみたいな場所で約束したの覚えてる?」
ののは少し考えてから、目を見開いた。
「……“一緒にバンドやろう”って?」
「そう!」
まだ小学生だった頃。
人見知りで友達が少なかったののに、こまはよく音楽を聞かせていた。
『のののピアノ好き!』
『じゃあ俺ギターやる!』
『一緒にライブしようぜ!』
子どもみたいな約束。
でも。
今日、その夢は叶った。
「……ほんとに叶いましたね」
「うん」
こまはフェンスにもたれながら笑う。
「しかも、好きな人と一緒に」
その言葉に、ののはまた顔を赤くする。
「……まだ慣れません」
「えー? もっと言うけど」
「やめてください……」
こまは楽しそうに笑ったあと、少しだけ真面目な顔になった。
「のの」
「?」
「これからも、ずっと隣にいてよ」
夜風が二人の髪を揺らす。
「ライブも、学校も、その先も」
こまは照れくさそうに笑った。
「俺、ののといる時間が一番好きだから」
ののは静かに目を伏せる。
胸がいっぱいだった。
昔からずっと好きだった人が、こんなにも真っ直ぐ気持ちを伝えてくれる。
それが嬉しくて、少しだけ涙が滲みそうになる。
「……私も」
「?」
「こまくんといると、安心します」
ののは勇気を出して、こまの制服の袖をぎゅっと掴んだ。
「だから……これからも、一緒にいてください」
その瞬間。
こまは少し驚いたあと、すごく嬉しそうに笑った。
「もちろん」
そして。
そっと、ののの頭に額を当てる。
近い距離。
ののの心臓がうるさいくらい鳴っていた。
「……こまくん」
「ん?」
「今、すごく幸せです」
その小さな言葉に、こまは優しく目を細めた。
「俺も」
静かな屋上。
星空の下で。
幼なじみだった二人は、同じ未来を少しずつ歩き始めていた。
コメント
5件
もう最高すぎるわ
こういう星空の下での静かな告白シーン、すごく好きです。小学生の頃に交わした“一緒にバンドやろう”っていう約束が、今日のライブで叶って、その延長線上に今の距離があるっていう流れが美しい。「ののといる時間が一番好き」って言葉も、飾り気なくてこまくんの人柄が出てるなって思いました。ののちゃんが袖を掴む仕草とか、子どもみたいな約束が大人になった今の未来に繋がっていく感じ、ジーンときました。