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「おいで、おいで」
ふと耳に少女のか細い声が飛び込んできた。
「おいで。君。おいで」
「――どこ?」
私は塾帰り、暗い路地を見回す。
すると、曲がり角で少女がこちらに手招きしていた。
私はふらふらと無意識にそちらへ近づく。
「そう、こっち。ほら、来てしまえば、怖くない」
少女は私が来たことを確認すると、さらに細い道へと入っていった。
それからしばらくその道を歩いた。
「ちょ、どこまで行くの…本当にどこに……」
「ついたわ」
少女が足を止めたのは日本風の古い豪邸だった。
「えっ……私こんなところにお邪魔したら悪いし…」
「いいから、入って」
少女は見かけによらず強い力でわたしの手首を引っ張り、門の奥へと引きずり込み、一つの部屋に入ってこう高らかに宣言した。
「みんな! 新しい『子』よ!」
するとそのくらい部屋からわっと歓声が起こり、部屋の電気がついた。
そこには10人強の性別も様々な『子供』がいた。
「えっと……私はナナ」
「私はルカ」
私を連れてきた少女――ルカがそう名乗る。
その後もそれぞれが自己紹介をしていった。
最後にルカがこう言った。
「みんな、この子は何にする?」
「……は?」
私はその言葉の意図が詠み切れずに首を傾げる。
「俺、この子、姉がいいと思う」
そういったのは猫目で茶髪のユウだ。
「あ、ね…………?」
私が眉間に皺を寄せて考え込むと、ミアが言った。
「ねールカ~、ナナ、まだわかってないみたいだよ? もしかして、『許可なし』で連れてきた?」
「あーうん、まー言ったら逃げられそーだしw」
ルカとミアがこそこそと話す。
「……ルカ、どういうこと?」
「今からここでナナには……おままごとをしてもらう」
「は……?」
ルカの急な発言に戸惑う。
「私今年受験で……そんなガキっぽいことしてる暇なんてな……」
その言葉を言いかけた時、さっとルカが私の口を手でふさいだ。
「ガキっぽいは、この家では禁句だよ」
その真剣な口調に私は思わずこくこくと頷く。
それを見たルカがほっとしたように手を離した。
「まあ――とりあえず、ナナは姉でいい?」
全員がこくりと頷き、私の『おままごと』の役は『姉』になった。
私は今日からここで過酷な『おままごと』をすることになるのを、まだ知らなかった。
―・―・―あとがき―・―・―
どうも一週間異性化中の主です()
まあ皆さんがこれを読むときにそれが終わってるかどうかはしらないけど、、()
まずはこの物語…うん。テラルレで新連載書け~!ってなったから書いてるヤツです。はい。
いやなんかちょっとした遊び心で一話書いて構想練ってたら終わりが見えなくて死にそうでs(((((
まぁ頑張るんでよろしくー!!