テラーノベル
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みんなこの綺麗な空を見てるのかな?
ずるいなぁ、仕事以外ほとんど外に出ないんだもの。
え?さっきイランは散歩行ったって?
気にしちゃダメー。
それより、2日後は僕の誕生日。
1歳の誕生日!
え?ぬっしーのプロフィールには既に1歳って書いてあるって?
今1歳になったんだよ?ちょっと未来書いてたんじゃないの?
…暇。
みんな帰ってきてよぉ。
暇なんだってよぉー!!
ライ、パチ、アランは仕事、イランは散歩…
みんなさ、普通こんなかっこいい白猫を置いてどっか行く?
行かないよね!?そうだよね!?
え?かっこいいよりも可愛いって?
僕も男の子だよ?可愛いよりかっこいいがいいの!
デリカシーないの!?もー!!
…ごめん。言い過ぎた。
でもさ、僕はかっこいいがいいの。お願い。
さとと、どーしよっか?
やることないし…でも、仕事はやだ…
ガチャと音が玄関からした。
「ただいまー」というアランの声が、リビングまで響く。
「おかえり!早かったねー!」
「おう」
アランはいつも通りこちらに手を振って挨拶する。
アイドル気取りかよ。と、最初はそう思ったが、どうやら無意識らしい。
ライは、また頭からモンスターの血を被ってる…洗ってよ。
パチは…いつも通りだぁ。安心した。1番真面目だからね。
「ウヅキ〜♪いやー、今日はライに助けられたよ〜」
こんなふうにいつも僕を抱き抱えて、1日のことを話してくれる。良き理解相手だよ。
「そう!だから調子いいの?」
「…うん!」
返事が少し遅れた。何かあったのなら、はっきり言って欲しい。
イラは…?なんか元気ない?何で?
「あぁ、俺か?何でもねぇ。ちょっとあちいんだ」
その後当たり前のようにアランにアイスを要求する。いや…。
身長178cm、年齢162歳の幽霊がさ…わがままにも程がないかな…??
「ウヅキもアイス食べよー?」
「うん」
パチとはまぁ、仲がいい。でも…。
1番仲がいいのはやっぱりライだ。ずっと、喧嘩なんかしなかった。
今日倒した…ま、殺した怪物の情報をまとめてるライに、アイスいるか聞く。
「ライはー?」
「…食べる」
ほらね?やっぱり食べるっていうと思った。
実は、ここだけの話。ライはね、1番食い意地が張ってるの!
意外でしょう!?前だってメロンパン買ってきたら、1番にこっちきたからね!?
これが「ぎゃっぷ」ってやつなのかなぁ??
いつも静かなくせに。
「おら、アイス持ってきてやったぞ褒めろ」
「ワースゴーイ早よよこせクソ」
「⚪︎ね」
殺意が隠しきれてないなぁ…
「おいちょっと待てバカ」
「はぁ?この超天才のイケメンな俺のどこg__」
「これドライアイスじゃねぇかよ!?」
「あぁ、俺ら死んでるから別にいいかなって」
「よくねぇよ、味しねぇじゃねぇか」
「そこかよ」
いつも、2人の会話はコントみたいだ。
ボケとツッコミを交互に繰り返しているみたいで、毎回面白い。
「ガリ⚪︎リ君がいいー!」
「わかった、パ⚪︎ムな?」
「人の話はしっかり聞こうねぇ〜怒」
「ハイ」
強。
あ、そういえば、僕の魔法について言わなきゃね!
僕の魔法は『絵の具魔法』。うん、シンプルだね。
えっと、使い方は、魔力のある特別な絵の具を使って、
召喚したい物をだいたい描くんだ。そうして、その物の名前を言うと出てくるよ!
例えば、太陽の村とかかなぁ?描くのむずいんだよねぇ…。
僕が魔法の説明を終わらせた途端、聞き慣れた機械的な声が僕の鼓膜に響いた。
『ピー、至急、連絡内容を確認してください。』
「は?」
真っ先に口を開いたのはアランだった。
いつもはしないアホ面に少し笑いそうになるが、今はそんなことどうでもいい。
「え?どうして?なに?」
流石の真面目なパチでも、素っ頓狂な声が出ている。
「ひはんはは」
ちゃんと喋ってくれ…。
「と、とりあえず確認しよ___」
「いやあああああああ!?!?」
突然、パチの悲鳴があたりに響く。
「ふぶっ!?」
アイスをほうばりながら話していたイラが、急な悲鳴に驚いたのか、
吹き出しそうになり、慌てて口を塞ぐ。
「ゴキがーーー!?!?」
え?
嘘でしょ?
「…びゃーーーーーー!?!?!?」
無理無理無理!!ゴキだって!?ぎゃーーー!!!!
「わあーーー!?!?やだーーーーー!!!」
「うるせぇよお前らぁーー!?!?」
「むぐぐ」
「……」
ゴキぃーーーー!!!いやだぁぁーー!!!
ガシッ
「……へ?」
急に何かを掴む音が聞こえ、音の方を向く。
そこには、右手でゴk___、いや、Gさんを鷲掴みにしていたライがいた。
「え…?ライ、それG…」
ガラッ
ポイッ
ゴキを鷲掴みにして、窓を開け、投げた。
正直僕には、夢なんじゃないのかと思っていた。
だって、あのGを、最も簡単に触れて、しかもぶん投げると言うメンタルの強さ、
尊敬する。
「さ、さっさと連絡見よ?」
3ヶ月ぐらい一緒に過ごして、今日が1番ライのことが怖かった。
HALLO←スペルあってるけ?
こんちわ、いや、もう5話っすね。
早いと思いません?え?普通だって?
……
話すことないんで、じゃ!
コメント
2件
なんでGのこと書いただけでセシティブ判定されんの…??