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「みゃーちゃん、もう家?」
「まだ、学校にいます。」
「え?こんな時間まで?」
「はい。文化祭の準備がまだ終わってなくて…」
「迎えに行くよ」
「え、大丈夫ですよ。もう遅い時間だし…」
「それはみゃーちゃんもじゃん。
この時間に1人で帰るのは危ないよ」
「でも、俺男ですよ?」
「そんなの関係ないから。
…あと、俺がみゃーちゃんに会いたいから」
「っじゃあ、はい。お願いします。
先輩が来る頃には終わってるかもしれないです。」
「わかった」
みゃーちゃんに会いたくて会いたくておかしくなりそうだった。大学で友人にみゃーちゃんの事を聞かれてもっと会いたくなった。
こんな時間まで準備してすごいな。半澤も去年張りきってた気がする。やっぱ、高校生活最後の文化祭は気合いが入るもんなのか。俺は去年、みゃーちゃんがいたから楽しかったけど…
早く会いたい
「みゃーちゃーん」
「先輩!」
「ばったりだね」
「すれ違いにならなくて良かったです。駅まで行こうと思ってました。」
「そうだね。準備、結構大変?」
「はい、最後の文化祭なのでみんなで張りきってて!気づいたらいつもこんな時間になってるんです…」
「そうなんだ。俺が毎日家まで送る?」
「え、?嬉しいですけど……そこまでは大丈夫ですよ!1人で帰れるし!」
「でも俺は心配なんだよ。みゃーちゃん可愛いし、襲われるかも。だからいつも一緒にいたい」
「本当に大丈夫ですよ!今日より遅くなったら、親に迎えお願いするので!」
「そう…」
「先輩は優しいですね。」
「え?」
「俺のためにそこまでしてくれるの申し訳ない気持ちもあるけど、心のどこかでは嬉しくて…」
「当たり前だよ。みゃーちゃんのためならなんでもできるよ」
「ちょっと…恥ずかしいです…」
「ふふっ、かわいい」
「じゃーね。みゃーちゃん!」
「はい!送ってくれてありがとうございました」
「俺がしたいから、じゃーね。」
「っ」
唇に小さい衝撃が走った
「みゃーちゃん、?」
「俺も、先輩とずっと一緒に居たいです!
…じゃあ、また明日!」
と言ってみゃーちゃんはスタスタと家の中に入って行った。
なんだそれ。ずっと一緒に居たい?…可愛すぎる。
はぁぁぁーー、心臓に悪い。
みゃーちゃんは俺の事を優しいと言っていたけど、全然違う。全く違う。みゃーちゃんは知らない秘密がある。
俺はみゃーちゃんが1人になるのを待ちきれない。たった1人に。俺だけのみゃーちゃんに。
高校にいた時は、みゃーちゃんと2人きりになりたくて、みゃーちゃんの友達に怖い顔をした。
今では反省している。
でも、たまに思うことがある。
一生2人きりで居れたらって。たまにじゃない、毎日思ってる。俺たちだけしかいない世界で。俺たち以外は誰も存在しない世界で、ずっと居られたらなって、すごく思う。
みゃーちゃんが俺と別れたいって言ったら、俺は受け入れられないだろう。監禁……するかもしれない。自分でもわからない。みゃーちゃんの事になると、体が勝手に動く。気づいたらみゃーちゃんの友達を睨んでいたり、みゃーちゃんを引っ張っていったり、……気づいていても、制御できない
それを知っても、君は好きでいてくれるだろうか