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後日談ですー!
俺には付き合っているかわいいかわいい恋人がいる。その恋人は俺の弟の幼馴染で、ちっさい頃から俺が面倒を見てきた俺的にも弟みたいに接してきたやつ。
「ないくんってさ、いつからりうらのこと好きだったの?」
「ずっと前から好きだったよ、ずっと」
「えー、なにそれ」
りうらには想像つかないくらいずっと俺は、君に心を掴まれてしまったんだよ。
***
俺がりうらに心を掴まれたのは、俺が中学校3年生でりうらが小学3年生とかそんくらいだったときのことだった。
あの日は俺が、学校でゲイバレしたことをきっかけにクラスメイトだけに限らず、同学年に先輩からいじられる。…っていうより、いじめに等しいものを受けてしまって、暗い気持ちのまま家に帰った。家に帰ったらたまたまりうらがそこに居た。だから俺はお兄ちゃんを演じなきゃって、必死になってたんだと思う。
でも学校で積み重なったストレスに家でも頑張らなければいけないという環境にまた積み重なるストレス。ストレスまみれの俺には限界というものはとっくに超えてたみたいで。りうらが居るのにもかかわらず泣いちゃった。
「ないくん、泣いてるの…?」
「…っ、あ、ごめ…っ」
初兎ちゃんの前じゃなくてよかった、とさえ思ってしまった。兄の泣いている姿なんて見てしまったらどう対応すればいいかなんてわからないもんね。りうらでよかった、なんて思ってしまった。今では考えつかないけどね。りうらに泣き顔見られたなんて恥ずかしすぎて死ねるし。
「辛いこと、やなこと忘れていいんだよ。りうらがそばにいる」
「っ…」
当時のりうらは小学校高学年にもなってない子とは思えないくらいに大人びていて、それと同時にそんな子に慰められてる俺がみっともなく思えた。
「学校であったこと忘れていいんだよ、そんなこと。思い出さなくていい。」
「どうしても忘れられないときはりうらがいるよ、たくさんよしよしするから、泣いていいよ」
少し不器用だけど温かい、その言葉が俺にはいい意味で深く突き刺さって。もうすぐで高校生になるという歳なのにも関わらずみっともなく泣いた。うわんうわんって声を出して泣いちゃった。初兎ちゃんがいつ帰ってくるかもわからないのにね。
あの日をきっかけに俺はりうらを見ると謎にドキドキするようになった。ドキドキするようになった直近は泣き顔見られた気まずさによるものからだと思ってたけどきっとそうじゃない意味でのドキドキだと気がついたのは高校3年生のこと。
「おーっす、お邪魔させてもらってまーす」
「りうらくんか、やっほ」
高校3年間を過ごしてきて恋愛というものにたくさん触れてきたからこそ気がついた。こんなにドキドキするのは普通の感情じゃないって。しかも俺はゲイだからきっと、この感情は恋愛だって、気がつくのにも時間かかったし、それと言って気が付かない間にどんどん好きになっていってたらしく、気がついたときにはもう好きで溢れかえってた。
「初兎ちゃんは?」
「どっか行っちゃった、りうら今一人〜」
「あはは…、アイツいつもどっか行っちゃうね。ごめんね」
「いいんだけどね、別に。初兎ちゃんの気分屋は今に始まったことじゃないし」
そう言って目を細めて笑うりうらの笑顔が妙に美しく見えて。胸が高鳴るのと同時に頬が熱を持つのも感じれた。好きすぎた俺の感情は止めることを知らなくて。呼吸を忘れるほどに魅了されてしまっていた。
「…っ、まぁ、ごゆっくり。初兎ちゃんが帰ってきたら受験勉強中って言っといて」
「りょーかい、勉強頑張ってね」
「ありがとう」
かわいい。ずるいくらいにかわいいよね君は。
***
「うーわ、ベタ惚れじゃん。」
「そこから俺は童貞を貫き通しましたとさ」
「急にぶっこむじゃん、なに」
「中3にドデカ恋心掴まれてしまったもんだからそんなのする暇なくりうらに夢中でしたよと」
付き合ってからも君に対する恋心は常日頃留まることを知らずに突き進んでいくよ。
あの頃の俺は隠す必要があったから隠していたけど、今の俺にはその必要がないから。君に毎日俺の愛を全力で伝えるよ。
たとえ君がその愛を冗談だと受け流したとしても、俺は変わらずに好きだって叫ばさせて。
「ごめんね、気がつくの遅くなっちゃって」
あぁ、君は本当にずるいな。また君の好きなところ、1つ。増えちゃったよ、大好き。