テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
涼架さん受けのストーリーになっております。
※1部ミセス様の曲を取り入れた表現が含まれます。
(あくまでも私の解釈ですので、皆様の想像にお任せいたします。)
苦手な方はお引き取りください。
また、注意を払っておりますが、誤字、脱字等見られるかもしれません。ご了承ください。
※ご本人様には一切関係ありません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
m「ごめんね、僕、━━━━のことが好きなんだよね。」
何度も見るこの悪夢は、
いつも、そこが聞こえない。1番聞きたいところが…
でも、何となくわかってる。きっとこの夢は、僕が振られている夢。僕が一番よくわかっているから、こんな夢見るんだ
f「でも…。好きだもん。好きなんだよ…。」
「ごめんね…。」
朝から、憂鬱だな。怒られたあとみたい。
今日は新曲のMV撮影の日。
朝の支度をして、僕はすぐに家を出た。
スタジオに向かっている最中も、ずっと夢のことばかり考えてしまって……。
w「あ、涼ちゃん。おはよぉう。」
怖い。
別にただの夢なのに。あれを言われた次の日みたいで。嫌われた後みたいで。
笑っていなきゃいけないのに、泣いちゃいそうで……。
f「馬鹿!お前は笑ってなきゃいけねぇだろ!」
「笑ってよ、なんで泣いちゃうの?笑いたいのに。笑顔になれるはずなのに…。」
ただ笑って隠しているだけ…。
もう、それしかできないのに…
弱い自分が憎くて憎くてたまらない。
目の前がぼやけて、耐えきれなくなった涙が溢れ出した。
頬を伝う涙も憎い。2人は頑張ってる。
僕は何を頑張ってる?
弱すぎるな、僕は。ごめんね、2人とも。こんなんで。
f「ごめんね……。」
w「涼ちゃん…?どうしたの?」
f「!!」
f「ごめん!違う、これは!なんでもないよ、僕は大丈夫!お気に入りの服汚しちゃって!着られなくなっちゃったからさ、何やってんだろ、自分って思ったから…。くだらないでしょ?ほんとに気にしないで!」
ほら、また嘘ついちゃった。
嘘まみれな人間だな。僕は。
最低だ。
逃げ出すように走ってスタジオに向かった。
f「うぃ〜!元貴!おはよ!」
にっこにこの笑顔ができてる。大丈夫だ。
さっき若井に見られちゃったけど、今から挽回できる。大丈夫、大丈夫。
好きな人の前で泣くなんて、みっともないから、流石に耐えなきゃ。
m「おっ、涼ちゃん、おはようっ」
「え…涼ちゃん…?」
「いや、よく泣きながらそのテンションで 話しかけてこられたね?w」
「どうしたの?またマネに怒られた?」
え、嘘、めっちゃ笑顔だよ?今。
頬を触った。
涙でぐちゃぐちゃだった。
w「涼ちゃん!!」
思い切りドアを開き若井が入ってきた。
m「ッ!!びっくりしたな!なになに?喧嘩で もしたの?」
違う…。最悪だ。みんな僕を見てる…。やめて、ごめんなさい…!
また、逃げてしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここは、あまり使われていない、部屋だ。
大丈夫ここなら、誰も来ない。
f「これから、どうしよう。何も言わず、逃げ 出しちゃった。」
丸くなって、泣きじゃくった。全て出してしまおう。そうすればまた笑っていられる。
f「大丈夫。大丈夫……。」
泣き疲れ、そのまま眠ってしまった…。
「涼ちゃん、ごめんね。僕、━━━━のことが好きなんだよね。」
f「ッ!!!」
「また、あの夢かよ…」
「やばい寝ちゃった。」
スマホを見たら、すごい通知が来ていた。
当たり前だ。
いきなり逃走して、そのままいなくなっちゃうなんて。
あまりにも迷惑すぎる。
部屋を出た…。
とぼとぼ歩きながら、スタジオに戻ろうとした時。
w、m「涼ちゃん!!」
m「馬鹿!何してた!」
w「ほんとだよ!すげぇ心配したんだよ?」
f「ごめんなさい。」
「寝不足なのかな?情緒がおかしくなっちゃ って。ごめんね。すごい迷惑かけちゃっ
た。」
「でも、もう大丈夫だから。撮影、早く始め よう。」
m「ねぇ、そうやって無理するのやめてよ
無理なら無理で、休んでいいのにさ、わざ わざそんな無理しないでよ。」
元貴に、怒られちゃった。そうだよね、こんな迷惑かけるぐらいなら、はなから休んでいればよかったんだ。
f「ごめんなさい。」
弱虫だなぁ僕は…。2人はこんなに頑張ってるのに。僕はいつも弱音ばかり。
m「謝るだけじゃ何も始まらないんだけど。
結局さ何がしたかったの?」
w「元貴、そんなに言わなくてもいいじゃん。 涼ちゃんは無事だったんだし、撮影始めよ うよ。この時間も待たせてるしさ。」
m「…そうだね。戻ろう。 」
「後でじっくり聞かせてもらうからね?」
f「うん…。」
好きな人にこんなことで怒られるの僕ぐらいかな?
元貴だって、怒りたくて怒ってる訳じゃないのに。僕のせいで余計に気を使ってしまって。
ほんと、何がしたいんだろ、僕は。
f「すみません!もう大丈夫なので、撮影開始 しましょう。」
「本当に、すみませんでした!」
スタッフ「あ、良かったです。 もう大丈夫なんですね、では始めましょうか。」
無事撮影を終えた。
m「俺の家でいいね?涼ちゃん、話聞かせてもらうからね。」
w「涼ちゃん…。」
f「わかった…。」
どうしよう。話すことなんて何も無い。
自分でもよく分からないから…。
何がしたかったのか。何が辛かったのか。
何も分からない…。
元貴が好きだから。なんて言えたもんじゃない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
m「さて、涼ちゃん。なんであんなことしたの?」
f「えっと…。分からない…。」
m「は?どうゆこと?意味わかんないんだけど。」
w「涼ちゃん、ゆっくりでいいからさ。」
f「……」
m「はっきり言ってくれない?僕の方がわかんないんだけど。」
f「…す、き…。」
m「ん?」
f「元貴のことが…好き……。なの…。」
m「は?」
w「え?」
m「いや、それは僕も好きだけどさ…。」
f「違う…。恋愛的に…好きなの…。」
w「ッ……。」
m「え、それは…ちょっと…。困る…。」
やっぱりそうだよね。困るに決まってる。
メンバーから、告白されるなんて…。
w「……。今日はもう、解散しよう。」
f「うん……。」
m「分かった。」
―――――――――
w「涼ちゃん…。本当に、元貴が好きなの?」
f「…うん、好き。」
w「………、そっか。」
「俺は、好き?」
f「うん、同じメンバーとして、大好き。」
w「…。そっ、か……。」
すごく、困ったような反応してるな。やっぱり若井もキモイと思ったよね。ごめんね。僕がメンバーのこと、好きになっちゃって…。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!