幼い頃、僕を産んですぐのお母さんは交通事故で亡くなった。
僕には1人のお兄ちゃんが居た。
お父さんは僕が1歳になった頃、お兄ちゃんと児童養護施設に入れた。
まだ言葉も何も分からない僕は泣いてばっかだった
お兄ちゃんの名前は滉斗。3歳上だ
僕が5歳になった頃、お兄ちゃんは8歳になった。
h「元貴~ご飯、」
そう言って、僕の口にご飯をゆっくりと運んでくれる。
h「どう?おいし?」
m「ぅん、っ!」
h「良かった、」
m「かひゅ…っげほッひゅ、ッ」
h「元貴口開けて?」
m「げほッげほ、ッひゅッ」
吸入器で咳を抑える。
咳が沢山出ていて、この前診察したら喘息だった。
h「大丈夫?しんどいね、」
m「お兄ちゃん…ごめんね、僕、」
h「何にも謝ることないでしょ?ここ最近ごめんねしか言ってない」
m「だって、自分で何も出来なくて、お兄ちゃんにばっかやってもらってるから、」
h「いいの、兄ちゃんは元貴の味方だよ?いっぱい頼ってくれていいからね」
h「…あ、ごめんそろそろ時間だ、また後でね」
頭を撫でてられ、少し照れる。
m「またね、っ」
少し悲しい気持ちが心の隅に残っていた。
小学生以下は遊ぶ時間がある。
だけど、僕はあんまり激しく遊んではいけなかったため、友達があまりいなかった。
みんなが遊んでいた所を見ていた時、同い年くらいの男の子が話しかけてきた。
r「ねぇねぇっ!僕とお話しない?」
m「だぁれ、?」
r「僕は、藤澤涼架!」
名前も伝え合い、趣味も話した。それ以外の事も沢山話した
遊ぶ時間が終わったあと、もう部屋に戻らなければならなかった。
r「終わっちゃったね、」
m「もっと話してたい、」
r「部屋行くのもダメだし…じゃあ、明日ここ集まろ!」
m「ほんと、っ?!」
『涼架君と元貴君~お部屋戻りましょうね~!』
r「…また明日ね!」
m「うん、!」
涼架君は大きく手を振ってくれた。
僕は手を振り返し、涼架君が曲がり角を曲がって見えなくなるまで突っ立っていた。
初めて友達にができたんだ、ついに僕にもできたんだ…!
コメント
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もっくん良かったね!続き待ってるよー♪!