すたーと
蘭Side
蘭『‥外行くかぁ』
朝、目が覚め体を起こすと、いつもより少し体調が優れている気がした。
残り少ない人生だし、楽しんだっていいんじゃないか、そう思い、出かけることにした。
このとき、出掛けていなかったら良かったのかな‥。
蘭『なんか食べよっかなぁ~‥。』
蘭『一人って寂し』
いつもは、竜胆や春千夜が居たのに。
蘭『‥はぁ』
駄目だ俺。梵天のみんなのことばっか考えてしまう。
蘭『公園行くか‥』
公園のベンチに腰を下ろす。
爽やかな風が心地良い。
蘭『‥もう、一ヶ月経っちゃったよ』
余命が半年だと言われてから一ヶ月。俺の残りの人生は約五ヶ月。
蘭『この時間がずっと続けばいいのに、』
蘭『ふわぁ~…ねむ‥』((ウトウト
蘭『……』((スースー‥
蘭『…ん”』((パチ
蘭『うわ‥ガチで寝てた。』
九『お、起きたか』
蘭『は?』
蘭『‥え?ちょっと、ん?』
蘭『なんでお前がいんだよ‥』
九『ここ俺お気に入り』
蘭『‥あっそ』
九『お前‥なんかあったのか、?』
九『急に梵天辞めるとかさ』
蘭『関係ねえだろ、お前らには』
蘭『‥どいつもこいつもしつこいよなぁ』
蘭『ほっとけよ、‥目障りなんだよ』((立つ
蘭『じゃーな、もう関わんなよ』((歩
九『おい!』
俺は振り向かなかった。早くみんなに嫌ってほしいから。
九『今、梵天崩壊しかけてんだよ』
九『みんなお前を必要としてんだ。』
蘭『…ごめんな』((ボソッ
帰り道、俺は見てしまった。竜胆と春千夜が一緒にいるところを。
蘭『‥付き合ってんのかな、手も繋いで』
蘭『‥良かった、春千夜‥幸せになってね‥』((ウルッ
届くはずがない小さな声でそう言う。
思わず涙が出そうだった。春千夜が幸せになることは嬉しいのに、俺がこの手で幸せにすることができなかったから、傷つけてしまったから。悔しかった。
蘭『ッ…うぁ…くそっ‥』((ポロポロ
蘭『‥泣くなよ…俺‥!』((ポロポロ
蘭『‥ふうぅ”…』((グスッ
俺が幸せにするよ。
おう、ずっと一緒だからな。
もちろんじゃん。
愛してるよ。
俺も、愛してる。
ごめんね、叶えられなかった。
コメント
5件
やばいやばいめっちゃ好きwもうだいぶ泣いてるってやばい🥺続き楽しみにしてます!!!!
初コメ失礼します.ᐟ 主様の物語すっごく素敵で大好きです.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ 続き楽しみにしてます.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ