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深夜2時半。僕は吐き気に襲われて起きた。
「ぉ゛ぇっ……」
ビチャビチャと床に叩きつける水音。
両親は昨日から旅行に行っているので家には居ない。
片付けなければいけない面倒くささと、気分の悪さで僕はその場に座り込んでしまった。
「気持ち悪……」
吐きそうになっても嘔吐くだけ……
吐いていないから楽にもならない。
「片付けないと……」
フラフラと立ち上がりながらその辺にあった雑巾を濡らす。
「ぁっ…やばッ……」
「ぉぇ゛っ……げほっ」
何回も吐いていたせいか脱水症状を起こしてしまったのだろう。僕はその場に倒れてしまった────。
意識が戻ってくる。
どのくらい経ったのだろう……
カーテンの隙間から見えた世界は暗かった。
「確か、僕…」
「剣持さん。起きましたか?」
「社長……!?」
「なんでここに!」
「いつも返信が早い剣持さんが既読すらつけていなかったので…」
「家に来たら剣持さんが倒れいまして、」
「ありがとうございました。ここまで運ぶの大変でしたよね。」
「そんなことないですよ。剣持さん軽いですから。」
「あ、片付け……」
「しておきました。それより寝ててください」
「ありがとうございます。汚かったのに…」
「いえいえ。汚いなんて思いませんよ。」
「それより、体調はどうですか?」
「少し楽になりました」
「良かったです。でも無理はしないでくださいね」
「はい。ありがとうございます」