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モザイクロール
~senra side~
とある言葉がきみに突き刺さる。
それは、俺からの「すきだよ」だ。
俺はこの言葉を発した時のきみの反応がとても好きだ。
悲しそうな、寂しそうな、顔をした後、すぐに笑顔になり、
「ありがと。」
といい、俺の胸にくる。この時がとても好きだ。
~kumo side~
きみからの「すきだよ」は、あまり嬉しくない。
私はただ、「愛してる」が聞きたいだけなのに…考えれば考えるほど、心に刺さってるナイフのようなものが深く突き刺さり、とても痛い。
ズキッという音とともに、グチュ…と音を立てて出てきそうな傷口から溢れ出す液。それを「愛」と形容してみた。
~senra side~
きみから言われた、俺が過去一傷付いた言葉。
「センラさんって、思いやりの欠如って感じだよ。」
と、言われ、とても変な空気になった。
もう、君は忘れてるかな。
それが、俺が「愛してる」と言わない理由だ。
本当に愛していないだけなのかもしれないけど。
~kumo side~
私たちは、愛し合ってはいないのかもしれない。
それは、なんとなく、わかっていた。
私だけ、愛しているといって、彼は「すきだよ」しか言わない。
「愛してる」だなんて言われたことがない。
もちろん、夜の営みはする。だけど、愛し合ってはいない。多分。世間ではこれを「形だけの交尾」という。
でも、腐れ縁なのだから仕方ないのかもしれない。と。2人とも気づいている…多分…ね。
きみとわたしによく似ている。と、思う。
~senra side~
俺は愛していると言ったことがない。
それでも、「好き」とか。よく諦めないよな。
愛してるって言われたことがないって、多分気づいてる。
でも、それでも、好き、大好き、愛してると言ってくれる彼女が、やっぱり、好きだ。愛してるは言わないけど、愛したっていいじゃないか。
~kumo side~
縛りたい。誰も触れないように。その思いで始めた監禁。
もちろん。センラさんには許可なしで。
会社も歌い手もやめ、センラさんには「これも運命じゃないか」そう思わせることに成功した。
いろんなものが消える。きえる。トアル愛世。
~senra side~
これが終わる頃にはきみに飽いてるよ。
本音を言うと、結構しんどい。それでも、めげずにきみに愛の言葉を囁く。そう。偽の…ね。
この行為を愛か欲か分からず放つことは何としようか。
~kumo side~
きみがくれた涙はあたしが飲み干すから。
センラくんが一言、言ってくれるだけでよかったのに…
「弱虫でもいい」と甘い嘘をくれたら 逃げ出せたのかな
こんなこと、しなくて済んだのに…なんで言ってくれないの…?
「愛した」って言うのですか? しがみついて藻掻くことを
殺したっていいじゃないか きみが嫌うあたしなんて
嫌われてるのに、私の生きる価値なんて…
そう思い、鋏を持ち、心の中の自分に突き刺す。
~senra side~
愛したっていいじゃないか
縛り
誰も触れないよう
これも運命じゃないか
消える消える
とある愛世