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「みんなお疲れ〜」
グラスがぶつかり合う音が響いた。
放課後、2年生5人で軽い打ち上げとして学校の近くで夜ご飯を食べに行こうという話になった。
「めっちゃいい出来やったと思うねんけど、1年生のダンスもすごかったし」
「うん、最後の聡也もきまってたしな」
「やろ〜、内心バクバクやったけどな」
やっぱり、緊張してたんだ。
でもそれを表に出さないってすごいな。
「なーぎーどうだった？」
瑠衣ちゃんが私の顔を見て聞いた。
「、、緊張しすぎて、あんまり覚えてない、かも」
私がそう言うと、4人は笑ってくれた。
「でも凪めっちゃ声出てたしかっこよかったで」
「やっぱ上手いよなーぎー、赤い字のとこも迫力あったし」
滝原くんと瑠衣ちゃん、この2人はなんだか、本当にあたたかい人だ。
「翔に劣らないよほんと」
「ええなんだよ、悔しいな」
皆川くんと日高くんは、物静かなようでいつも場を和ませてくれる。
「、、ありがとう、みんなのおかげで毎日楽しくて、あの、ありがとう」
これからもみんなと練習したい。
「ははっ、なんやねん凪ありがとう2回も言うて」
4人はまた笑ってくれた。
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食べ終わりお店を出て、方向が反対側の3人と別れた。
「いや〜凪かっこよかったな〜、練習より迫力あったで」
「全然だよ、緊張して仕方なかったし」
そんな謙遜しなや、と滝原くんは笑った。
「滝原くんもすごかったよ、最後」
「お、まじ？凪に褒められんの嬉しいわあ」
緊張はしていたのに、なんで手が震えたりしないんだろう。すごいな。
「あ〜今日なんか一日長かったなあ、お疲れやわ」
「うん、お疲れ様」
「じゃあまた、あ、根岸に撮ってもらった写真貰って俺に送っといてや」
「あうん、わかった」
「ありがとう、じゃあ気をつけて帰りや」
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『お疲れ様、写真送っとくね』
家に帰り落ち着いたところで、 滝原くんのLINEに写真を3枚送った。
『お疲れ様！ありがとうなー！』
すぐに返信が来たのでびっくりした。
『2,3枚目俺切れてるやん！笑
根岸やったなーー』
普段話すときと全く変わらなくて、少し笑ってしまった。
2年生5人のグループLINEには、瑠衣ちゃんが集合写真を送ってくれていた。
いい写真、思い出だ。
