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勇者「はぁ…はぁ…か、階段だ!やった!これで上に行ける!やっと見つけた………?ここは…大広間?すごい、大きな机とたくさんの椅子…その椅子の上にはたくさんのぬいぐるみが置かれてる…」
ケン「なに?文句あるの?」
勇者「ケン!?」
ケン「良いじゃん、僕だってたくさんの友達に囲まれてご飯食べたってさ」
勇者「い、いや…そんなつもりじゃ…そ、それよりも!!ジュピター達はどこ?」
ケン「あっちにいるよ」
勇者「あっち…?」
ケン「ほら、隅っこの椅子」
勇者「ジュピター!国王!………ケン、やっぱりまだ倒したりしてなかったんだね!良かった…」
ケン「………君の目の前でやってあげたかっただけだよ」
勇者「ケン、お願い…こっちに来てよ…みんなケンの事…」
ケン「うるさい、うーーん…あ、良いこと考えた!」
勇者「良いこと…?」
ケン「こいつらと戦ってみてよ」
勇者「え!?」
ケン「よっと…こうやって…雲で包んで…」
勇者「国王とジュピターが雲に包まれて雲でできた狼みたいな見た目になっちゃった…これでどうするの?出してあげてよ…」
ケン「忘れた?僕が作った雲は僕の命令を聞くんだ、何だってね…だからこの雲に君を攻撃し続けてもらおうかな!」
勇者「そんなぁ!そんな事やめようよ」
ケン「この雲の中には君の大好きなジュピターと国王がいるよ、君にこの雲が攻撃できるのかな?」
勇者「………僕ははじめから誰のことも攻撃しない!」
ケン「あっそ、ならせいぜい頑張ってね?僕はこの先で待ってるよ…行け、あいつを倒せ倒したら僕のところに来て報告しろ」
雲で出来た狼「了解しました…ケン様」
勇者「…!来る…!」
雲で出来た狼「ガルルルル…」
レイン「勇者さん!あぁ、よかった間に合った…国王とジュピターが攫われました!おそらく…」
勇者「レイン助けて!」
雲で出来た狼「グガアァァ!!!」
レイン「危ない!」
銀河「『オーロラ』!」
勇者「………っ…ふぅ…」
銀河「し、心臓に悪いぞ…何なんだこの化け物」
勇者「ケンが作ったんだよ…」
レイン「だったらさっさと壊してしまえば良いでしょう」
勇者「待ってダメ!この中に国王とジュピターがいるんだから…!」
レイン「それは本当なんですか?この中に…ならこの雲を何とかする必要が…ですがどうやって…」
雲で出来た狼「グワアァァ!!グガアァァァ!!!」
レイン「凶暴ですね…近づくことはできなさそうです」
勇者「待って…この大きな狼の口の中に何か見える…あれはバブル!?やっぱりあの中にいるんだ!何とかして中に入らないと…」
銀河「早くしてくれ…もう持たない…俺こう見えて魔力とかあんまりないんだ…」
勇者「分かった…どうやってあの中に………ん?あれこの狼、よく見たら牙がないよ?」
レイン「どういう事ですか?」
勇者「ほらよく見て!歯が生えてないんだ、だから僕…この狼の口の中に直接入ってみるよ!」
レイン「!?なにを言うんですか!?安全な保証はどこにもないんですよ!危険すぎます」
銀河「ああ…だが、俺はもうダメだ…これ以上…シールドを貼り続けることはできない…」
勇者「レイン、僕なら大丈夫だよ!やってみようよ」
レイン「………分かりました…ケンのバブル…でしたっけ?それを破壊する為のポケット魔法陣を渡しておきますね、ちょうど二つあります。これをバブルに付けて発動させてください、ケンが二人を攫って行った時にバブルのかけらを拾ってその魔力を分析して作った物なのできっと効果があります」
勇者「うん!レイン、ありがとう!」
銀河「グググ…も、もうダメだ!」
勇者「あ!シールドが!」
レイン「口の中に入るなら今です!」
勇者「うん!」
雲で出来た狼「グオォォォォォ!!グム…!?…ムググ…!」
勇者「よいしょ…よいしょ…」
レイン「銀河さん…でしたっけ?あなたは少し休んでいてください、危険な状態ですよ魔力を使いすぎたようですね」
銀河「あぁ、そうさせて貰うよ」