///////注意///////
・このお話は全て作者の妄想です。
・主には文才がありません。
・僕のヒーローアカデミアの内容とは異なる点があります。
・キャラクターの喋り方、行動など、時々変になってしまうかもしれません。
・1回、緑谷君◯にます。(ゴメンナサイ)
・投稿する日などは特に決まっていません。遅くなってしまうことや、早くなることがあります。
以上の事が大丈夫な方だけお進みください。
(長文失礼いたしました。)
お化けになっても
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
無個性…
そう、
それだけだったんだ……。
僕はヒーローになる事が小さい頃からの夢だった。だから僕は、毎日個性が出たときのための練習をしていた。火をふこうとしてみたり、物を引き寄せようとしたり………。
けど、その練習は4歳の時病院で全て水の泡になってしまった………。
医者から言われたことによると僕はどうやら”無個性”らしい。
その時の僕は、ヒーローになれないのかと絶望し、沢山泣いた。
お母さんはそんな僕を見て、自分の息子の夢を壊してしまったと思い、いつも僕に謝っていた。
ー僕は謝って欲しかった訳ではないのに…ー
また、学校では無個性だからという理由で皆僕をイジメていた。
僕は悲しかった。けど、悔しさの方が勝ってしまった。
《無個性だってッ、何もできない訳ではない!》
そう。僕は情報収集が得意だった。
ヒーローの個性や、弱点、癖などを簡単に調べることができた。
だから、【将来の為のヒーローノート】を今までまとめてきたのだ。
けど、そのノートは今日、幼馴染によって爆発されてしまった。
僕は頑張って書いてきたノートを爆発され、悔しくて仕方がなかった。
ーーー
そして、ノートを爆発された帰り道。僕は横断歩道を渡ろうと、信号待ちをしていた。
信号待ちをしていたのは僕以外にも、親子、社会人、お年寄り、かっちゃん達がいた。
僕は信号機をボーっと、見ていた。
そしたら、
目の前の子供が”横断歩道に飛び出した”
道路には結構なスピードで走っている車。
このままじゃ確実に子供は轢かれてしまうだろう。
上手く状況を理解できたと思えば、僕の体は誰よりも先に動いていた。
僕は子供を追いかけるように横断歩道へ飛び出ると、子供の背中を軽く押して子供を庇った。
その瞬間、車が視界一杯に映り込む。
一瞬の激痛と共に僕は道路へ転がった。
体中が焼けるように痛い。
周りから、騒いでいる声が聞こえる。
子供がこちらを泣きそうな目で見ている。
歩道には、今でも立ち尽くす幼馴染が居た。
意識が朦朧としている中、立ち尽くす幼馴染へ届かない言葉を考えた。
(かっちゃん、無個性でも、人助け出来たよ、)
嗚呼、この言葉をあの大好きな幼馴染に伝えることができたのなら、僕はどれほど楽だろうか。
そして僕は意識を手放した。
が、
僕には、意識が戻ってきた。
僕は理解ができなかった。
周りは夜で、よく見ると僕が轢かれた道路だった。
(僕…生きてたの…??)
(けど…なんだか体が軽い気が…?)
自分の体を見てみた。
(えッッッッッ!?なんか色薄くないッッ!?!?)
僕の体は半透明で、僕の体を通して地面が少し見えている。
(じゃあ、お化けになっちゃたの……?)
(飛べるのかな?)と思い、僕は試しにジャンプしてみた。そしたら、僕の体は宙に浮くことができた。
また、壁に手を入れることができたり、皆僕の事は見えていないなど、僕の想像している通りだった。
(本当にお化けになっちゃたのか……)
(そういえば、お母さんやかっちゃん達は何処だろう?)
僕は早速体を宙に浮かせて街を見下ろした。
(え〜と、僕の家は…あそこのアパートかっ!!)
僕は早速家へと向かった。
無言で入るのは申し訳ないと思い、ドアの前に立って『ただいま』と言い玄関のドアをすり抜け家の中へ入った。
家の中へ入るとリビングの扉の下から光が漏れていて、電気がついているのだとすぐに分かった。
僕は深呼吸をし、リビングの扉をすり抜けた。
僕はリビングの光景に胸が苦しくなった。
リビングでは食卓に並んで座りながら、僕のお母さんがかっちゃんのお母さんに慰められていた。
光己「ね、引子さん、辛いのはわかるけれど、あまり泣いていると出久君が天国で安心出来ないでしょう……?」
引子「ヒック…そ、そうね……でも…ワタシ……」
光己「引子さん……。」
僕のお母さんの顔は、涙で濡れていて顔色もいつもより明らかに悪い。
(お母さん………)
僕はお母さんに近づき、後ろから抱きしめた。
『お母さん、僕はお母さんの笑った顔が好きなんだ。だから、』
『泣かないで……。』
僕は泣きながらお母さんに向かって言った。
この言葉はきっとお母さんには届かない、だとしても、お母さんには泣いていて欲しくなんかない。
光己「……出久君は…引子さんの笑った顔が好きって、言ってましたよ…」
引子「……!!……そう、なのね……じゃあ、いつまでも泣いてちゃだめよねっ……!!」
光己「そう!!その調子よ、引子さん!!出久君の存在は消えた訳では無いのっ!!引子さんが出久君の事を覚えている限り、出久君が消えることは無いのよっ!!」
引子「そうよねっ!!出久っ!!お母さん出久の事を忘れないからねっ!!」
『お母さん……!!』
『お母さん!!大好きだよッッ!!』
「じゃあ今日は寝ましょうか!!今日は特別に、一緒に寝てあげるわよ〜!!」
引子「……!!そうねっ!!ありがとう…!!」
そう言い僕のお母さん達はリビングを後にした。
僕は心が暖かくなり、お母さん達が寝てから家を出ようと思った。
ーーーーー
しばらくして、僕はお母さん達が寝たことを確認し、家を出た。
僕は宙に浮きながら、街を見渡した。
(次はかっちゃんの家に行こうかな、)
僕は早速かっちゃんの家へと向かった。
かっちゃんの家に着き、僕は玄関のドアの前に立ち『失礼します』と言い、玄関のドアをすり抜けた。
家の中に入ると僕は早速かっちゃんの部屋のへと向かった。
かっちゃんの部屋の前に着き、僕は深呼吸をし、『し、失礼します、』と言い扉をすり抜けた。
かっちゃんは勉強机に座りながら何かを見ていた。
僕はかっちゃんが何を見ているのか気になって、かっちゃんに近づいて、手元を見た。
僕はかっちゃんの持っていたものを見て、凄く驚いた。
かっちゃんは、僕の写真を見ていた。
さらに、涙を流しながら愛おしく見ていた。
(え……なんで泣いて……だって、かっちゃんは僕の事が嫌いなんじゃ……)
勝己「デク」
(!?)
勝己「ごめんな、」
『かっちゃん……?』
勝己「俺、お前に越されるのが怖くて……ごめんな……」
『かっちゃん……』
勝己「俺の事、許してくれっか…?」
『僕、まだかっちゃんの事許せるか分からない、けど、僕は……!!』
『かっちゃんの事大好きだよ』
僕は精一杯感情を込めて言った。その言葉がかっちゃんに伝わらないのがもどかしくて、もっと早く言っておけばと、僕はひどく後悔した。
沈黙の時間が続く、しばらくしてかっちゃんが「そろそろねっか」と言いベットへと向かった。僕はかっちゃんの後を追い、かっちゃんの隣に座る。
そしたらなんだか眠くなってきて、(お化けも眠気とかあるんだなぁ)なんて考えながら僕はそっとまぶたを閉じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日はここで終了です🗝️
最後まで、見てくださり誠にありがとうございました🙇✨️
次回⏭️
かっちゃんと、引子さん視点!!お楽しみに!!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!