テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません
今日も今日とてだてなべです
宮舘(α)→「」
渡辺(Ω)→『』
※括弧内ダブルクォーツはメッセージ上での会話です
あの…4000字あります、はい。長いです。
______________________________________
渡辺side
待ちに待った涼太とのデートの日。近々将来の事についても話そーって言ってたから、気合いを入れて新調した服を着替えて、メイクして、髪をセットして。予定より1時間も早く準備が終わってしまっていつでも家を出れると意気込んでいると突然スマホが鳴った。涼太からのメッセージだ
「”ごめん、今日のデート別日に持ち越してもいい?”」
『…嘘だろ……』
いやいやいやしっかり準備したんだけど。え???てか涼太がデートドタキャンとか初めてじゃね?なんか理由がねえとそんなことするわけねえしな。よし、落ち着け渡辺翔太。無理だわ落ち着けねえ!
『”いいけどどした?体調悪いなら見舞い行くけど”』
えっ、俺落ち着いた文章打てるじゃん。本体より文面のが落ち着いてるって何?身体は正直の対義語みたいな人間だな、俺
「”気持ちは嬉しいんだけど移しちゃ悪いから、”」
「”ほんとごめん、ちょっと寝る”」
次いでおやすみのスタンプが1つ送られてくる。怪しい、ここまで一方的なやり取り初めてだ。てか病状よくないんならやっぱ行くべきじゃね?ここでなにもしないとか彼女失格だろ、スポドリとかベン○ブロックとか買っていくか
______________________________________
宮舘side
身体の火照りで目が覚めてしまって、エアコンの温度を下げて数時間。謎の暑さは増していく一方でエアコンは一向に効く気配がない。熱かもしれないと体温計で計ってみるも表示された数値は36.4℃、なんの変哲もない平熱だ。それなのに暑い、クラクラしてくる。とりあえずデートの約束をしていた翔太に連絡して、薬を探しにフラフラと足を進める。薬箱を開いて気がついた
「…はぁ、もぉ……これ、ラットかよ、」
もう遅いかと思いつつもラットの抑制剤を噛み砕いて飲み込む。翔太からきた気遣いのメッセージに頬を緩ませながらも迷惑は絶対に掛けられない。今日は色々一人で治めようと決めて、おやすみスタンプを送る。その後送られてきていた彼からのメッセージに気付いていなかった
『”心配だから飲みもんとか買っていくわ。何がほしい?”』
______________________________________
「…はぁ…ッは、……っ、?あーもう…ダメじゃん、笑」
抑制剤のお陰か一度は何とか治まり30分ほど寝ることができた。だがまたもや暑さで目が覚めて身体を起こすと立ち上がった自身のそれが目に入って思わず失笑する。今日彼に会わなくて良かったなと思いながら近くにあったティッシュケースを引き寄せたとき、玄関のチャイムが鳴った
「…はぁ?なんでこんな…誰だよ、」
ふらついたままの足取りでインターホンを見ればそこには愛する恋人の姿が。遂に幻覚まで見え始めたかとその場に座り込むと再び鳴り出すチャイムの音。その後聞こえてきたのは何かをぼやいているような声と玄関の鍵を空けようとしている金属音だった
「…え?ちょ、待って翔太ほんとに居る、?」
『…涼太?いや寝てるか…』
寝てませんよ、ガッツリ目開いてます。というか入ってこられたらほんとにまずいんだけど。急いでリビングのドアを閉めて、死ぬ気で階段を駆け上り部屋に戻ると開けれないように鍵を掛けようとするも、それさえ叶わずドアの前でうずくまる。
『”来たんだけどどこいる?”』
「”自分の部屋”」
『”おけ”』
「”待って来ないで”」
今来て彼が扉を開けてしまったら間違いなく彼を襲ってしまうだろう。今まで誰よりも、何よりも大切にしていた彼を傷付けるなんて絶対にしたくなかった。お願いだから帰ってくれ。そんな思いも虚しく階段を上ってくる音はどんどん近づいてきていた
『涼太?だいじょう…』
「…大丈夫、だから。帰って、」
『はぁ?折角来たのに?』
「…それはごめん、けど、ほんとに大丈夫だからさ。…っ早めに帰って欲しい」
『……なんか今日冷たくね?…俺が、素直じゃないから、もう嫌いになった?』
「違う、それは違う」
今にも泣きそうな声が聞こえてくると扉を開けて抱き締めてあげたい衝動に駆られる。でも動けないし、会ったら多分止まれなくなる
『じゃあなんで、てかずっとなんか…不思議な匂いしてるし、何この匂い。お前?』
「そ…れは、」
もう誤魔化しは効かない。ちゃんと言って帰ってもらおう。小さく息をついてから口を開いた
______________________________________
渡辺side
「ラット、来ちゃって…」
『…は?』
「今、ラット来てんの。…傷付けたくないから、帰って」
体調不良じゃなかったんかい。いやまあ身体が元気(?)なら一安心だけどさ。気遣いゆえの”帰れ”だったらしいけど帰りたくない。と言うかわざわざここまで来たんだから顔見るまでは帰れない
『…別にいいけど』
「え?」
『涼太になら、何されてもいい』
扉の向こうの気配が一瞬揺らいだ気がした。今めちゃくちゃ葛藤してるんだろうな、誰よりも長く一緒にいるからよくわかるし、俺も彼の立場ならそう思うだろうし。絶えず微かに聞こえてくる荒い呼吸音からもわかるように、彼だって限界が近いんだろう。俺の前では我慢しなくていいと後押しするようにダメ元で更に声を掛けた
『俺がヒート起こしたときいっつも一緒に居てくれるじゃん。それに対して俺何も返せてないじゃん?今日くらい、俺の言葉に甘えてくれたってよくない?』
再び沈黙が訪れる。内心ドキドキしながら待っているとゆっくり扉が開いてあの不思議な匂いに、彼の腕の中に包み込まれた
「…ぁ、りがと。俺が止まれなくなったら、殴ってもいいから逃げて」
『逃げれねえよ、…俺がお前のこと大好きなのはお前が一番知ってんだろ?』
引き寄せられるがままに部屋の中へ入ると、あの匂いを閉じ込めるように扉が閉まった
______________________________________
『…っぁ”、まっ…待って、早い…』
「ごめん、待てない…かも、」
短時間でものの見事にどろどろに溶かされてしまった脳はわけもわからず言葉を発するよう指令を送る。何の用意もしてきていなかったはずなのに既に彼のものを受け入れる準備が出来てしまった孔へ、いつもより数段大きいそれが充てがわれる。少し荒く口内を掻き乱すような口付けと共にそれが自身の中へ入ってくると、余りにも強すぎる快感に大きく腰が反った
『…っあ、、は、♡りょ、ぅた…♡』
視界がチカチカするような感覚に怖く なってきてしまって、助けを求めるように彼へ手を伸ばすと、指を絡めてぎゅ、と握りしめてくれた。痛くはないもののいつもより激しい律動に不規則に身体が痙攣を繰り返す。無意識のうちに反っていた腰を撫でられれば過剰に反応して声が漏れてしまい、余計に彼の情欲を煽ってしまったみたいだ
『っひ、♡あ、んま、触んな…っ♡』
「ぁは、きもちぃ?♡いつもより感度いいよね、フェロモンのお陰かな…」
何とかして快感を受け流そうと自分の肩口に噛みついていると彼の手が伸びてきて無理やり目を合わせるよう顔を柔く捕まれる。自身に向けられた眼差しは欲情しきっていた
『あ、また、いきそ、♡ぅ…ん、?違、、?わか、んな…』
「イッていいよ、ほら頑張って」
何度目かの絶頂が近づいているのかと思いきや初めての感覚に混乱してくる。大して硬さを持っていない自身のそれが彼の手に包まれると尿意に近い何かを感じた。こんな歳にもなってお漏らしはまずい。必死に抵抗しようと空いている方の手を伸ばすも片手で纏めて捕まえられてしまい意味がなくなってしまった
『待って、まって、♡なんか違う、ぁ、涼太、!』
「イきたいんでしょ、イけばいいじゃん」
『違、っぁ、?!??っ~~♡♡??♡』
ぷし、と彼の手を汚したのは白濁ではなく透明なさらさらとした液体。同時に中も思いっきり締まってしまったようで、小さな呻き声と共に奥の方で熱いものが注がれた感覚がした
『は…っ、ぁ、?ぇ…な、に、これ…』
「…え潮、?」
『しお、?は、潮?』
待て待てそれは恥ずい。恥ずかしすぎる。俺女じゃねえのに潮吹けたん?いや吹き癖ついたらどうすんだよ、もう、最悪だ
「…かわいい」
『…は?』
「潮吹くの初めてだよね」
『そりゃまあ…あってたまるかよ、とも思うし』
「また一つ、初めて貰っちゃったな」
嬉しそうに笑う彼を見ていると羞恥心とかどうでもよくなってきた。彼の頬を撫でて、キス待ちがてら目を瞑ると頬に彼の手が触れて直ぐに期待していた感触が降ってくる。これ以上負担はかけまいとしてくれているのか徐々に彼が中から抜けていくのを感じれば口を離して、彼の腰に脚を絡めてぐっと引き寄せる
「ちょ、翔太?!」
『っ、まだ、シたいんじゃないの?』
「いや、これ以上は翔太がしんど…」
『…俺が、欲しくなっちゃったから、』
「え?」
『今のじゃ足んない、もっとその…わかるでしょ、』
「いやでも、ゴム無いし。子ども出来たりしたらどう」
『もう出したんだからあんま関係ねえだろ』
まだ熱が残る腹の辺りを軽く撫でて、自身の頬を撫でる彼の手に擦り寄る
『お前だけのΩがこんだけ誘ってんだから、のる意外の選択肢無くね?』
「…どうなっても責任は取る。」
『ん、頼むわ』
「ちなみにさ、俺との子ども出来たら産んでくれる?」
『そりゃね、俺の遺伝子入って可愛くないわけ無いし、お前の遺伝子入って悪い子になるわけないし』
「確かにそうだね、翔太に似たら性別関係なく可愛いだろうなぁ」
『涼太に似たら貴族みたいな子ども…?それはちょっとなんか…やだな、』
「やだとか言わないでよ、俺のアイデンティティなのに」
『ごめんて笑 でも貴族は一家に一人でいい…な、』
くすりと笑うと優しい口付けが落とされる。彼の全てを受け入れるように抱き締めると甘い夜は再開された
コメント
7件
もう子どもできちゃえ!!((殴
だてなべありがとう🥹
4000字短い〜〜‼️(すみません) 面白すぎてすっらすら読める‼️ ラット…初めて聞きました、これからも勉強します…笑