今度あったら、
「じゃあ、説明するね」
レイナが頷くと、アスカは何から話そうか迷うような感じで話し出した。
「えっとまず、ここはなんというか、簡単に言うと人間のいない世界なんだよ」
「はい」
「昔人間と人間じゃない…長いから人外でいいや。人外と人間は共存してたんだけど、なんか、バチバチに殺りあってたのね」
「それ共存できてなくね?」
「だいぶ省いたね」
すかさずソウとナギのツッコミが入る。
結局アスカの説明はかなり省いているのか分かりずらかった為、ソウが代わりに説明した。
「人間と人外は同じ世界にいたんだけど、よくトラブルがあってさ。まぁ、人間と人外でお互いを狩りあっていた感じかな?それで、人外の方が、『もうこんな世界に住めない。別の世界を作って自分たちはそこで暮らす』みたいなことになって、人外の中でもトップクラスで能力の強い人達がこの人外しかいない世界を作ったの」
「つまり、私は別の世界に紛れ込んだんですね?転生のようなものですか?」
レイナがそう言うと、ナギが訂正した。
「転生とは少し違いますね。転生は初めから産まれ直したり、元々いた人に別の人格が乗り移ったような感じで、レイナさんの場合は転移みたいな感じで、元々いた世界から人が消えて、別の世界に本当はいない人が急に現れた感じですから」
2人の話を要約すると、自分は人間のいない世界に転移してしまったということだった。
「まぁ、レイナの場合、『迷い込んだ』より、『帰ってきた』の方が正しいのかな?」
「どういうことですか?」
レイナが聞くと、アスカは当たり前のように答えた。
「レイナ、あっちの世界には居ない人外でしょ?人型の」
「えっレイナ人外だったの!?視えてたんなら言ってよ。普通に人間だと思って警戒してたじゃん」
警戒?この人にとってはあの友人のような口調が警戒なのか?
レイナはコミュニケーション能力が高いとは少し違うような明るさに、若干引きながら話に入った。
「あの、視えるってなんですか?」
「あぁ、説明してなかったですね。俺達も人外で、人外にはそれぞれ産まれ持った能力があるんです。アスカは、相手の能力が視えます」
「そうなんですか」
2人は会話を続けているため、ナギが答えてくれる。
少し話に入りずらいが、放置されて会話を続けられるのも困るため話しかける。
「この世界については多分大体わかったと思います。それで、『受け入れる』とは?」
レイナはアスカが説明する前に言った。『受け入れられたら、この街に住める』という一言が気になった。
「あぁ、それはね、レイナのようにたまに紛れ込んじゃう人もいるんだよ。そういう人とトラブルにならないように、人外の存在を受け入れられないと、この街に暮らす者の姿も見えないし触れることも出来ないの。あぁ、普段は自分たちのことは『ヒト』って言ってるよ。そっちの方が言いやすいし」
「そうなんですか。それで、どうすれば受け入れたことになるんですか?」
「簡単だよ。これ飲んで」
そう言うとソウは、緑色の丸薬を取り出した。
「なんですか?これ」
「それ飲むと、ヒトと同じような感じになるんだ。体の形は余り変わらないけど、能力が手に入る」
「私元から能力あるんですけど、大丈夫ですかね?」
「まぁ、薬の効果自体は魔力を上げるだけだし、ちょっと強くなるだけだよ」
アスカが説明すると、レイナは丸薬を飲み込んだ。
はい、長くなってしまったので切りました。
文字数多いのに話が全く進まんな。
ちょっとボク学校の宿題残ってるんで今からやってきますね(日曜に宿題絶対やらない人)。あ、一人称変わってるけど中の人は変わってません。
それでは*˙︶˙*)ノ”
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!