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今度あったら、
レイナは緑色の丸薬を飲み込んだ。
味は、少しミントの香りがする。特に体に変化はなく、何が変わったのかは分からない。
「大丈夫ですか?」
ナギが心配そうに訊く。
「大丈夫です。これで本当に、ヒトが見えるんですか?」
「見えるようになっているはずだね。試しに外を見て見たら?」
ソウに言われ、近くの窓から外を見る。すると、先程までは見えていなかったものが見えた。
「あれが、ヒトなんですね」
窓の外では動物が二足歩行をしていたり、形が分からず黒いモヤにしか見えないもの。RPGゲーム等によく出てきそうなスライムの形をしている者がいた。
「人型は、あまりいないんですか?」
「普通にいるね。でも、僕達みたいな完璧な人型はあまりいないよ。大体は、エルフみたいに耳がとんがってたり大きかったり、角が生えてるのもいる」
アスカの説明を聞いていると、ふと疑問に思ったことがあった。
説明を聞くとヒトはこの先程飲んだ丸薬が無いと見えないはずなのに、何故ナギ達は見えるのだろうか?
「ヒトはさっきの薬飲まないと見えないのに、なんでナギ達のことは見えたんですか?」
「あぁ、それは俺達が元々この街に住んでなかったからだよ」
「うん。僕達もその薬飲んで途中からこの街に来たから。そういう人同士は見えるの」
「そうなんですか」
レイナは納得してまた窓の外を見ると、いきなり機械混じりの男の子の声が聞こえた。
「おっレイナじゃん。ここに居るってことは、記憶戻ったの?」
「え?」
どこから聞こえてきたのだろうと周りを見ると、先ほどまではついていなかったテーブルの上に置かれたスマホの画面がついていた。
画面には、白髪で猫耳の生えた、黄色と水色のオッドアイの少年が映っていた。
「おぉ、ウミじゃん。久しぶりだな」
ソウがいきなり現れたことには突っ込まず普通に返事をするため、普段からあることなのだろう。
それよりもレイナは、この少年が自分の今作ったはずの名前を知っていることに驚いた。
「あの、なんで名前知っているんですか?それに、『記憶が戻った』とは?」
「あれ、思い出してないの?それどころか、自分の記憶が無いことも分かってない感じ?」
レイナが返答に困っていると、ウミは1人で納得したように頷いた。
「そっかぁ。一から説明しないとか。じゃ、今から説明するけど、僕のことはウミって呼んで。そして、敬語もやめて。鳥肌立つ」
そう言うと突如として現れたウミという少年は、周りはお構い無しに話し出した。
えっと、次の話からようやくあらすじに書いてたことが出てきます。
今日まであらすじの存在を忘れてました。
このままのスペースで進むと話の数がえげつない事になりそうなんで、次か、次の次くらいから文字数気にせずに書くことになりそうです(_ _;)スミマセン…