テラーノベル
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朝起きて、体を起こして学校の準備をする。
いつも通り、誰も家には私以外いない。
私は作っておいたご飯とおかずを食べて玄関を開けた。
「怜〜、おはよ」
「今日部活行く〜?」
そう声をかけてきたのは、同じ卓球部の由香と美緒(私はみっちゃんと読んでいる)。
同じ卓球部として仲良くしている子たちだ。
その問いに「行く」と言ってついでに挨拶を返す。
二人は「了解」と言って席に戻っていった。
チャイムがなって先生が教室に入ってくる。
私も姿勢を戻し 、読書の時間のための本を読み始めることにした。
授業が終わり、体育館に行く。
この季節は、とても暑い。卓球は風があると球がとばされてしまうため、窓も扇風機も使えない。
だからこの季節はすごく足取りが重い。
1か月後はもっと暑いと思うとさらに足取りは重くなる。
もうすぐ体育館工事でエアコンがつけられるらしいが、その工事が始まるのは秋からなのでなんの恩恵もない。
いつも通り、練習をしていつもの場所に行くと先客がいた。
「おっ、望月さんじゃなくて精霊」
「その呼び名やめてくれません?」
そうやって私に変なあだ名をつけた先生、神宮先生がパイプ椅子に腰掛けている。
ちなみに、精霊と呼ばれるのは、先生のところと練習する台をふわふわ移動しているからだそうだ。
「先生〜」
そう呼ぶと、二人ともこっちを向いた。ああそうだった。二人いるんだった。
「大森先生」
そう呼び直していつも通りの会話を始める。
「本当に仲いいね〜、もう親友じゃん」
「いや…生徒と教師はそれ以上にはならないんですよ」
「わかってないね〜、精霊ちゃん。そんなの関係ないんだよ」
関係あるだろ、と心のなかでツッコミをし、話をさらっと他の話に変えた。
親友か。
人生で一度も、できたことも作ろうと思ったこともない。
「怜、再開するよ〜」
「お迎えが来たぞ〜、行ってこい」
そこで、私たちの会話は終わる。
私はいつも通り、友達に飛び付いて怒られた。
良かった。うまくできてる。
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