窓辺に立つ二人の影。
真っ白の翼がはためく。まるで神様のように。
国連「…おや、私達のことまで忘れたんですか…」
EU「なぜ自分まで…嫌われ役はごめんだというのに…」
ベットの下に隠された国達は、
その声を聞き動きを止める。
ハート「…ぱ、ぱ…?」
国連「おやハート。あなたも居たんですか?…まぁそうでしょうね。」
EU「うっわ…タイミング最悪じゃん…」
赤い狼は黙って国連とEUを睨みつけている。
ウルの時は国連加盟国だったが、今はただの他人…。
誰なのか、自分にとってどういう立場なのか。全て分からなかった。
『…名乗れ。貴様ら一体何者だ…?』
国連「…私は国連。あなたの上司のような存在ですよ。」
EU「あ〜…自分はEUだ。お前とは…まぁ知り合い程度だったよ。」
なんとか自分たちに被されたベットから這い出た国たちは、
その陰を見て唖然とする。
ハラン「なぜ…お二人が…」
クロウ「何をしにここへ⁈」
国連「…ハート、フィア。あなたたちならわかるでしょう?」
フィア「っ…‼︎やめろ国連!なぜウルを…俺の息子同然のこの子を連れて行く…‼︎」
ハート「…!いやっす‼︎絶対ダメ‼︎」
EU「…ごめんなさい。でも、規則と世界の均衡を守らないといけないんだ。…分かるでしょう?紀元前から存在する貴方と…国連さんの娘のようなあなたなら。」
状況を理解できない顔をする他の国達。
国連がそれに気付き、説明を始めた。
国連「…私の仕事は世界の均衡と平和を守ること。それは国家間によるモノも含まれます。…この時代に、シェディアのような恐ろしい実力を持つ軍の化身が現れたら…平和など消し去り、戦争時代が再び幕を開けてしまう。ですから…、
シェディア・ウルフアイ。貴方を国連の最深部に幽閉します。誰の目にも、耳にも止まらないように。」
その言葉を聞いた国達は、目を見開いた。
つまり、もう2度とウルに会えない。
全ての記憶が無かったことになるということ。
国連「…この世界に、クラスト・ウルフノイア軍立国は存在しなかったことにする。それが一番の最適解です。」
EU「すいませんがね、仕事なので。」
イフル「…っ何でだよ‼︎ウルは何も悪くない‼︎俺たちを庇ったからこうなって…それで‼︎」
コルリル「そうです‼︎なぜウルさんを…‼︎」
パルフェ「…記憶、残ってたって、フィア、泣いてたのに…‼︎」
ハニー「…シェディアになっただけで全て消すなんて…そんなの間違ってる‼︎」
ジョア「お前らに分かるのか⁈私達の悲しみと痛みが‼︎」
国連「…では、解決策を出しなさい。その策が上手くいく確証があるのなら、幽閉はしません。」
冷酷な程に冷えた瞳で国達を見つめ言う国連。
皮肉なことに、その色はかつての狼のような青色だった。
コメント
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オヨヨヨヨヨヨヨヨッッッッッッッッッッッ))))))))キモッ クロウ「泣くんじゃねーですよ56しますよ????」
よし…パルフィ、アリス、大峡。武器を持つのだ。こっちで創っとくから持ってくのだ。 パルフィ「オッケー!」 アリス「戦いはそうだな…兄弟喧嘩以来っすかね(笑)」 大峡「任せろ…一瞬で終わらせてやる」 リート「落ち着け、気持ちはわかるけど」
やべ寝てた((( ハートちゃん国連パパに愛する夫と二度と会えなくするなんて… フィア君も可哀想に…みんな悲しいんだけどね()