テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
🐝🤣×💡。視点コロコロ変わるので読みにくいかも。媚薬等でてきます。苦手な方はバック!
inm視点
はあ?全然勝てないんだけど。負けず嫌いのオレは思わず催促する。
「ね!!もう1戦だけ!!!!」
「え〜〜〜?しゃあないなぁ」
「やった!次こそ勝つから!」
ゲームの効果音とオレらの声が部屋中を満たす。コントローラーが手汗でビショビショに…はなってないけど、それくらい白熱していた。
「また負けたんだけど!?マナ強すぎ」
「俺に勝てるなんて100年早いわ!」
「言ったな!!次こそ勝つ!」
「まだやるん!?何戦目やコレ!!」
「オレが勝つまでやる」
ぷは、とマナが吹き出す。こちらを見る目はまるで小さい子を見守る目。くっそ、コイツ。
「ちなみにライ、喉渇いてへん?」
そういえば。2時間ぶっ続けで声を上げてゲームをしていたから、喉はカラカラだった。
「あ、欲しいかも」
「まだ何も言ってへんのに」
「マナならそこらへん伝わるかなって」
「まあわかったけど!飲み物何がええ?」
「なんでも!飲めるものなら」
「りょか〜い!持ってくる!」
hbc視点
ん、なんでもいい、な。しっかり言質をいただいた俺は、ライにとあるイタズラをすることにした。キッチンにたどり着いた俺はウキウキでジュースを準備する。初めて仕掛けるイタズラは、何歳になっても子どものようにはしゃぎたくなるものだ。数滴、と思ったが欲望のままに入れてしまった。後悔は全然しとらんけど。
「はい、ジュース持ってきたで」
目を輝かせるライ。とある映画の、砂漠でオアシス見つけた感動シーンを思い出した。いや、反応大げさすぎやろ。
「やったー!オレどっち?こっち?」
「あーちゃうちゃう!俺こっち口つけたから」
やべ、必死過ぎたか?と思ったが、ライは何も気にしていないようで。もう片方のコップを手に取る。
「いただきまーす!」
一気飲みするライ。ニヤニヤしないように意識していたら、ライが首を傾げた。
「コレ何?めっちゃ甘いんだけど」
「え?普通のジュースやで」
「なんか入れた?」
「なんも入れてへんで。ゲームで糖分使いすぎて甘く感じるだけなんじゃない?」
「そうかも、甘い」
「糖分補給大事やから」
「おいしくいただいたのでもう一戦おねがいします」
「っしゃ〜ラストやで?」
「はーい、絶対勝つ」
コップを置いてコントローラーを握るライ。その姿をうしろから見る俺の顔はたいそうキモかったと思う。だって楽しみやもん。
inm視点
テレビに映る2位という文字。1位はもちろんマナだ。
「えええ???また負けた」
「このゲーム俺得意かもしれん。諦めな」
「やだーーー!!もう一戦!!」
「負けず嫌いにも程があるやろ!」
「じゃあこれ負けたら諦めてなんでもするから!」
「…ほな絶対ラストやで?」
自分でも呆れるくらいに引きずっているのがわかる。それでも、1回くらいマナに勝ちたくて。
「10秒ハンデください」
「ムリですーー実力で勝ってください」
「はあ???ケチ」
「ケチって言ったほうがケチやで」
小学生みたいな争いをゲーム中ずっとやっていたせいか、やけに頭がぼんやりする。そして暑い。熱中しすぎて酸素が足りてないのか?
上着を脱ごうとコントローラーを置いたところ、マナにノックアウトされてしまった。
「わ、今の、ずるい」
「試合中にコントローラー手放すほうが悪いやろ」
「そう、だけど」
「な、どうした?体調悪いん?」
「あついの。上着脱ぐだけ」
「それにしてはキツそうやけど」
「んっ………♡♡」
マナの手がオレの額に触れた瞬間、なんとも言えない刺激がオレの脳に走った。
hbc視点
恥ずかしそうに下を向くライ。これはかなり効いている気がする。
「…ごめん、おれかえる」
「なんで?」
「きょうは、だめ」
「そんなこと言うたって、ライさっき負けたらなんでもするって言うたよな??」
「…うん」
「ちょっとだけやったら俺の部屋使って寝てき?睡眠不足かもしれへんし」
白々しく演技を続ける俺より、彼は今深刻な悩みと付き合っているのだろう。うん、と小さく呟いたライは、一人で俺の部屋に向かっていった。
「…やりすぎたかいな?」
まあええか。俺のライやし。それに、あんなに敏感になっている彼なら、俺の部屋だけでもたいそう楽しめるだろうし。
inm視点
頭がふわふわする。オレはほんの少しの理性を頼りに、マナのベッドに飛び込む。金木犀の匂いがオレを包みこんだ。
「いいにおい…♡♡」
どうして?急に溢れ出そうになる感情を抑えるには、マナから離れるしかないと思ったのに。
「あっつ…♡///」
オレはマナの匂いだけでもダメになりそうだ。
「んっ………//」
欲が止まらない。思わず出そうになる声を何度抑えたことか。
「まな………♡」
「なに?」
hbc視点
1人だと思っていたのか、こちらに振り向き目をまん丸にした後、毛布にくるまるライ。
「なにしてたん?」
「べ、つに」
「言いたいことあるなら言いや」
「なんでもない…し」
顔だけ毛布から出し目を逸らしつつ口ごもるライは、男とは思えないほどかわいかった。気づいたら俺は、彼を押し倒していた。
「これが欲しかったんやろ?」
「まな、やめて」
「だってココ、めっちゃ勃ってるもんな♡」
「やめぇ……♡♡///」
はあ、かわいい。ライは一生俺のもんやから。
「俺のこと好き?」
「んっ//…もち、ろん」
「どれくらい?」
「っ♡♡//……」
「もしかして耳で興奮してる?」
「ちがぁ!!♡♡♡」
「俺も好きやで?」
「〜〜!♡イッちゃう、からあ//」
「俺のベッド、ライならめちゃめちゃにしたってええんやけどなぁ〜?」
「おえ、ならぁ?」
「せやで?」
「おえだけ?」
「もちろん」
「んふ、まな好き♡♡」
「俺も♡♡♡」
「ァあ゙ッッッ♡♡♡」
「ココ欲しい?」
「ん゙ッッッ♡♡//ほしいっ!♡」
「かわええな♡」
「んふ♡♡//まな”っのもの、だかあッッね♡♡♡」
「うわ、自分で言っちゃう?まあええけど」
「まなあっっ//らいすき♡」
「俺も♡」
「おえのほうが、もっとすきい♡♡////」
汚い音と重なりライの声はだんだん大きくなっていったと思えば、いつの間にか彼は気を失っていた。
「やりすぎたな」
後処理は俺がせやんと。俺が始めた物語やし、ライは媚薬に気づいてなさそうだから。バレる前に全部処分しよう。
inm視点
起きたものの眠気と戦っていると金木犀の匂いがして、ハッキリと目が覚める。あれ、オレ。
「マナ?」
「んぁ?おはよ」
「なんでオレマナの家に…ってぇ!!!」
「やっと気づいたんか?はよ服着いや」
あ、思い出した。オレ、昨日体調悪くて、その後。
「どうやった?昨日の夜」
ニヤニヤしているマナを直視することはできなかった。あまりにも、恥ずかしすぎる。
「オレ帰る」
「あ〜〜逃げんなよ〜〜〜」
「もうマナの顔見れない」
「でもほんとは?」
ほんとは?何を言わせる気だ、コイツ。
「マナのこと好きってこと?」
「やなくて!」
「じゃなくて?」
「昨日の夜!どうだった?」
「…え?」
「ほんとは?」
「ちょっとだけ………………クセになった、かも」
なるべく小声で言った。マナには聞こえないように。
「なんて?」
「ひみつー!お邪魔しましたぁ!!!」
マナとの行為が楽しかったのはオレの秘密にしておこう。と思ったのに。
「クセ、いつでも誘ったらシてやるから!!」
「聞こえてるじゃん!!!てめぇ!!!」
ほんのちょっとだけ嬉しい自分もいた。うわ、はっず。
コメント
4件
主さんの💡短編集本当に好きです…ありがとうございます、、
素晴らしい…この言葉に尽きります。毎回素晴らしい作品ありがとうございます……😭