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俺は夢路って名前なんかじゃない。
俺は真野現。
ただのkoara会社の一般社員。
でも最近おかしな夢を見る。
誰かも知らないやつに
“夢路”って呼ばれて今まで俺が歩めなかったような、
キラキラした青春を送ってた中で最後は__
必ずトラックに轢かれて死ぬ夢。
でも俺はこの今まで歩んできた人生の中でキラキラした青春が訪れなくても別にいい。
どーせ、最後はみんな死ぬんだ!
そう思ってた。
でもある時会社でも聞いちゃったんだ。
「このkoara会社の社長の息子、もう随分前に亡くなってるらしいわよ〜なんでも、トラックに轢かれたとか。そうそう、名前は”夢路”ですって。」
その時俺は思ったんだ。
俺が見てきた夢は全部、その夢路って人の歩んできた人生なんじゃないかなって。
でもまぁ、こんなこと考えても仕方の無い。
明日、見たい夢を見れるぬいぐるみを会社でも作るからできるように医者の先生に共同で作ってもらうんだ。
今日はあの変な夢見なかったぞ!
ちゃんとぐっすり寝れた!
でもなんか、ちょっと寂しいような気もする。
…..まぁ仕方ない。
仕事に行こう。
今日は会社で医者の先生に会うんだから!
「こんにちは、今日共同で企画する真野現って言います。」
『あぁ、こんにちは俺は真柴って言います。 下の名前は現実の現に寿司の寿で現寿って言います。よろしくお願いします。』
「…..あの、現寿さんですよね…?もし良ければアリスって呼んでもいいですか?」
俺は咄嗟に「アリスって呼んでもいいですか?」って言ってたことに気づいた。
なんてことだ、失礼ではないか?って思って現寿さんの顔を見たら__
泣いていた。
静かに。
でも本人も気づいたようで、
『嗚呼、すまない。昔を思い出してしまって……』
そう言って笑ったその顔は、
どこか「また会えた」と言っているようだった。