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『なんで蒼井くんと空くん殺したの?田中くん』
『お前が@&¥¥&&&@&&@』
『そんなこと言ってない!!ふざけないで』
びっくりして飛び起きる。冷や汗を滝のようにかいていた。田中くん?誰だろう…後、蒼井くんと空くんも誰なんだろう
まだ夜中の3時だもう一回寝ようと目を瞑った
『あれは、あの引き出しに入れるのがいいんじゃない?』
『そうだね、そうしよう』
と、また目が覚めた次は朝の9時だ、杏華はまだ寝ていた。
あの引き出しってなんだろう…見たことある引き出し
あの引き出しは確か高校の頃の自分の部屋にあったものか…
あの声は…隣の杏華は、穏やかな寝息を立てている。その顔を見ながら、あの声の主が彼女だとは、どうしても思えなかった
そうこう考えていると杏華も起きた
私は言った
『杏華ちゃん、今日さ私の実家行かない?探したいものあって』
そう言ったとき杏華の口元が、わずかに引きつった。
一瞬だけ、笑顔じゃない何かの影がよぎった気がした。
『い、いいよ、いこう!じゃあ早く準備していこう!』
車に乗って1時間半くらいの場所に実家がある。
『忘れ物ない?』
『うん大丈夫だよ!いこう!』
そう言って出発した
家について親と話して自分の部屋に向かった杏華ちゃんはトイレだ。先に1人で例のブツを見つけることにした。
探すこと5分、それらしき封筒を見つけた
手に取った瞬間、妙にずっしりとした重みを感じた。
封を切る指先が微かに震える。
中から出てきた紙に書かれていた文字が滲んで、すぐには読めなかった。
杏華に見られたらまずいかもと思い、すぐに元に戻した。
『何か見た?』
『いいや、何も見てないよ、何しにきたか忘れちゃった』
杏華は、ほんの少しだけ笑って「そう」と言った。
あれは隠して本当に良かったと思った。
でも、本当にこれで良かったんだろうか――。