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イタリア王国×イタリア共和国


イタリア共和国の方は出てきません。(セリフがない)

イタリア王国氏の独白的な感じです。

消えます。

少なくとも、BLではないです。多分おそらく。超遠い目でみたらBLです。

イタリア史ほとんど履修してません。感覚と記憶で書いてます。絶対史実変なとこありますがお許しを

衝動書きなので誤字脱字確認していません。

地雷の方はブラウザバック推奨。


基本的なんでも許せる方はどうぞ。



























数字。たかが数字。そう、たかが数字である。それが10億になろうとも0に切り替わろうとも、たかが数字である。その数字はイオを殴ることが出来ない。軍を指揮をして国を倒すことは出来ない。数字がピザカッターを持ってピザを切ることは不可能である。ただの文字である。二次元に歪に書かれるただの文字である。うすっぺらい文字である。キーボードを押すだけで無機質に画面にうつされるだけのただの線の羅列である。立体化されて触れられるものになったとしても、たかが人工物である。そう、数字なんて所詮その程度。イオの成し遂げた偉業に比べれば…だなんて、ああ、いけない。駄目だ、いかないで。思考がぐちゃぐちゃになって、丸めた原稿用紙の様にちいちゃくなって、どこかへ消えていく。


何分間そうしていたのであろうか。イオの身体はかつての輝きを失っていた。

口で行われる呼吸運動は、時計の秒針のようであった。電池の切れた時計が、秒針を動かそうとするが、カチ、カチと音がして震えるばかりその秒針は先の数字へといけないのだ。19時46分から、その時計はもう一生動かないのだ。ああ、なんて非常でなんて愚かなのだろうか。カチ、カチ、と、目障りな音だけが残る。イオを他から見ている人からすれば、イオの呼吸は「目ざわり」なのである。


イオには夢があった。それは大層大きな夢であった。そう、それはアルプス山脈より広大で、ヴェネツィアよりも綺麗な夢であったのだ。深呼吸。未だかつて、世界を統べた国はたった一つしかない。

ローマ帝国。

偉大なるイタリアの地から、イギリスまで、アフリカまで、アジアまで、その圧倒的な権力と富で埋め尽くしていた。その美しく威厳あふれる立ち振る舞いは、直視したことがなくても想像がつく。すべての道はローマに通ずる、なんて言葉があったか。ああ、なんてよい響きなのであろう。感情的な感想ばかりであるが、生物の感動に論理は存在しない。そこに在るのは、ただ漠然とした”ロマン”だけである。


イオも、彼みたいになれたらなあ!


それは大層大きな夢であった。大層、大きな夢であった。大人は”惨めな”と呆れるだろう。子供は”無謀だ”と嗤うだろう。ただしかし、イオの理念はそれを気にも留めなかった。否、むしろ、知らないうちに踏みつけて潰してしまっていた。ぶちゅ、頭蓋骨の割れる音も、内臓がつぶれる音も聞こえなかった。イオの夢はそのくらい輝いていた。大きかった。…そして、とても重かった。


足先の感覚が消えてゆく。ああこれで、もう歩くことは不可能になってしまった。もうイオはこの場から一歩も離れることは出来ない。


…かつて、西アジアに、それは大きく強い国が存在したという。その国は、どうなったか知っているか?

滅びたのである。

…かつて、先代の復讐を誓い非道の道を歩みながら、欧州を戦い続けた国が存在したという。その国は、どうなったか知っているか?

滅びたのである。


どの国も、あの国もその国も、あっちの国もそっちの国も、滅びたのである。

滅びたのである。


かのローマ帝国は、どうなったか知っているか?

然り。滅びたのである。



…手先の感覚がなくなる。ああ、なんとなく、自分がどうなるかわかってきた。否、理解が追い付いた。飲み込んでいたが、吸収できていなかった。ああ、わかる。理解した。なるほど。つまりは?


イオも滅びるのだ。

今、ここで。



…数字は、イオを殺す。イオを生かそうとする数字もあった。が、イオを殺そうとする数字の方が多かった。

我が国民の手で、その数字は決まった。なら、なんの文句もない。言えない。感じない。なぜなら、イオは国であるのだ。国が、我が国民を愛し信じぬき疑わないのは至極当然のことであるからだ。義務だからだ。世界の仕組みだからだ。ローマ帝国も、そうであったのだ。きっと。


その数字で、イオは終わる。長いようで短い生であった。

何人の人と出会い、いくつもの国と会った。挨拶をかわし談笑し、遊戯をして料理をして、それをみんなで切り分けて食べた。真面目に討論して、居眠りをして怒られて。楽しかったなぁ。そう、楽しかったんだ。



イオの思考はぐちゃぐちゃにならなくなった。かわりに、するすると静かに消えていくようになった。

国民が。国民が、イオを必要としていないなら。仕方ない。

でも、その代わりに、その国民が”望んでいる”国が、羨ましくて、妬ましくてたまらない。

おまえになりたい。おまえと一秒でもしゃべってみたい。おまえを殴り倒したい。おまえを抱きたい。何をしても、国民はおまえの方を向いて、希望を持って、おまえが育つために奮闘して、命の限りを尽くす。


ああ、うらやましい。

死にたくないよぉ。

助けてよ。





気付くころには呼吸も出来なくなっていた。時計の秒針はカチリとも言わなくなり、ようやく呼吸を止めた。



















長期間顔も出していなくてすみませんでした。

生きてます。

唐突に文章を書きたくなったので、感情の動くままに打ちました。

やっぱ楽しいけど疲れます…ストーリーはなんとか完結させたいので、絶対また書きに来ます。

えんそでした

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