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夜。
KING本部。
窓ガラスの修復を終えたばかりの会議室に、六人が集まっていた。
円卓の中央には、燃えた車の近くで見つかった黒いカード。
『次は、ボスをもらう。』
その文字を見つめながら、なつが口を開く。
なつ「完全にらんを狙ってる。」
こさめ「敵は本気だね。」
すち「ボスを一人にするのは危険だよ。」
みことはノートパソコンを操作しながら答えた。
「本部周辺の監視システムを強化した。」
「でも、相手も相当な技術を持ってる。」
「安心はできない。」
らんは静かに立ち上がった。
「心配してくれてありがとう。」
「でも、僕だけ守られるわけにはいかない。」
すると、いるまが静かに言う。
「……俺が護衛につく。」
全員がいるまを見る。
なつ「一人で?」
いるま「ああ。」
「俺なら敵が来ても対応できる。」
らんは少し困ったように笑った。
「でも、一人で抱え込むのはダメ。」
「これは六人全員の問題だから。」
いるまは少し考えたあと、小さく頷いた。
「……分かった。」
翌日。
午後3時。
らんは一人で街へ出ていた。
もちろん任務ではない。
不足していた医療品を受け取りに行くだけの簡単な用事だった。
しかし、その少し後ろを――
なつ、こさめ、みこと、すち、そしているまが密かについてきていた。
なつ「本人にはバレてないよな?」
こさめ「今のところは。」
すち「護衛なのに隠れてるの、不思議だね。」
みこと「敵に気付かれないため。」
その時。
いるまが急に足を止めた。
「……いる。」
なつ「どこだ?」
「右のビル。」
「三階。」
全員が視線を向ける。
窓が少しだけ開いている。
そして――
望遠スコープの反射光。
いるま「狙撃だ!」
その瞬間――
銃声が街中に響く。
「らん!!」
なつが叫ぶ。
しかし次の瞬間。
ガキィン!!
銃弾は何かに弾かれた。
らんの目の前には、拳銃を構えたいるまが立っていた。
いるま「遅い。」
狙撃した弾を、自分の銃で撃ち落としていた。
らん「いるま……!」
敵はすぐに逃走を開始する。
こさめ「逃げた!」
なつ「追うぞ!」
らん「待って!」
しかし、いるまはすでに走り出していた。
屋上から屋上へ飛び移り、敵を追いかける。
敵も驚くほどの速さだった。
敵「……っ!」
いるま「逃がさない。」
あと数メートル。
その時。
突然、足元で爆発が起きた。
煙が視界を覆う。
いるま「っ!」
煙が晴れた頃には、敵の姿は消えていた。
屋上には一枚の黒いカードだけが残されていた。
『今日は見逃してあげる。』
いるまはカードを拾い、静かにため息をつく。
「……また逃げられた。」
その夜。
本部へ戻った六人。
らんはいるまの前へ立った。
「ありがとう。」
「助けてくれて。」
いるまは少し照れたように目を逸らす。
「当然だ。」
「ボスを守るのも俺の仕事だから。」
なつは笑いながら肩を組む。
「さすが裏ボス!」
こさめ「かっこよかったよ!」
すち「ケガがなくて本当によかった。」
みことも微笑む。
「でも、敵も次はもっと本気で来る。」
その瞬間。
本部のモニターが勝手に起動する。
画面には黒いフードの人物。
???『今回は失敗した。』
『だが、次は外さない。』
『次の銃弾は――』
『必ず誰かの命を奪う。』
画面は暗転した。
会議室に重い沈黙が流れる。
らんは静かに仲間たちを見渡した。
「誰一人、失わせない。」
その決意とは裏腹に、運命は残酷な方向へ動き始めていた。
コメント
2件
相変わらず神作!!!! いるまくんがらんくんを守るのが解釈一致すぎる!!! 次回待ってるね!!!!!
うおおおお今回も熱すぎた!!🔥🔥 いるまが銃弾を拳銃で撃ち落とすシーン、マジでかっこよすぎて叫んだわ😭💕 しかも護衛に立候補するところから既にバチバチに決めてて…「裏ボス」って呼びたくなるのも分かるよ!! でも最後の敵のメッセージがめっちゃ不気味で…次回、らんたちの運命がどうなるか気になって仕方ない!! 続きが待ちきれないよ〜!!✨
ころさな
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甘夏 桜
60
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