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好きだったよ。って言えたら、変わってたのかな。Aちゃんが笑ってる。その隣にいたのはBくんだった。
“おめでとう”って言えた自分を褒めてやりたい。でもそれ以上の言葉は出なかった。
壁によしかかった。
思い出すのはAちゃんが笑って「ありがとう」って言った時の光。
それをずっと覚えている俺が、誰よりも馬鹿みたいで。
好きだよ。って言いたかった。
「なんでいつもAちゃんばっかり」
そんな声が聞こえてきた。
“なんでいつもBくんばっかり”
“なんで俺じゃダメなんだ”
ふと、そう考えてしまった。