テラーノベル
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※本作は、前垢にて投稿していた《拝啓、本当の幸せを求める君へ_。》という作品を元に作成しています。(こちらはリメイク版です。)
↑リメイク前を観たい方は、こちらの方を検索してご覧ください。
(小説の中で、暴言等の要素を含みます。しかし、作者はこれらを肯定したり、助長したりなどの意図は一切ございません。)
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「…探すと決めたものの、この先どうしようかな…行く当てないし、スマホの充電無いし…充電してくればよかった…」
ランダは先ほど、誰かに誘拐された可能性が高い姉を助け出す為に街を出たばかり。
だが、特に行き先という行き先もなく、野原をフラフラしていた。そんな時。
「…ん?あれって街じゃない!?あそこなら充電器あるかな?こんぐらいの小さい森ぐらいすぐ抜けられそうだし、行ってみるか! 」
崖付近から、小さい森の先にある街を発見。「まずはあの森の先の街を目的地にしよう」と決めたランダは、期待を胸に、彼女は森の入り口へと走っていった。
しかし、ランダは知る由もなかった。
まさかその森が《災いの森》と呼ばれる悪夢の森であった事を…。
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「あれ…?ここどこ?もしかして迷った?やばくないか?スマホ圏外だし…」
数十分後。案の定、ランダは分かれ道から森に迷ってしまった。
しかもこの森、エネミー達がうじゃうじゃいると言われている。ランダはその事実を知らないまま、うろたえていた。
「何処から来たっけ…マジで詰んだかも。どうしよう…えっと……えっと……》
「…誰だ、お前」
「…えっ?誰かいるの?」
自分以外に誰かいる?ランダは周りを見回すが、人影は無く、誰も見当たらない。
「はぁ…上だよ、上見ろって」
言われた通り、上を見上げると、そこには木の太い枝に座る、狐のお面を被った少年がいた。
「……えっと、君、誰?ここは何処なの?」
「…お前に名乗る名など無い。そうやって迷ったふりして助けてもらうつもりだろ」
「…えっ……?どういう事…」
その言葉と同時に、少年は上空から双刀をランダに向かって投げる。双刀はランダの頬をかすり、地面に紅の血が飛び散った。
「……!?何するんだよ!!」
少年は飛び降りると、傷口を抑えるランダの目の前に立ちはだかった。
「此処から先は誰も通さない。誰もだ。誰であろうと俺は通す気は無い。」
そう言い、もう片方の刀を投げようと体勢を整える。ランダが身構えた瞬間、後ろからまた別の声がした。
《羽衣、その人は悪い人では無い。通してあげなさい。》
その声の正体は、黒い着物を着ており、狐の耳が生えている、神主っぽい人だった。
どうやらこの少年は《羽衣》と言うらしいのだ。羽衣は刀を下に下ろした。
「…うちの羽衣がすまないね、どうぞ此方へ。案内します。」
「(…なんだ、この人…不思議な人)」
危険な雰囲気も感じない。ランダはなんとなくついて行く事にした。
長い道を歩いている間に、ふとランダは羽衣の方へ視線を合わせる。彼は視線を合わせず、気まずそうな顔をしていた。そうして淡々と歩いていていき、たどり着いた場所。そこは古びた神社の様だった。
「ようこそ。救済の地、 絹綿神社へ_。」
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ランダは古びた神社の中に招かれ、畳が敷かれる居間に座わらされた。居間の匂いは、何処か懐かしいと感じる。
「……改めまして、十年ぶりですね、ランダさん。私はキュウメイ。さっきはうちの羽衣がご無礼を…お怪我の方は大丈夫ですか?》
なぜ自分の名前を知っているのか。と一瞬驚く。ランダは記憶を手繰り寄せたが、どうもキュウメイに会った記憶がなかった。
「えっと…どうして俺の名前を…?」
疑問に思って、ランダは恐る恐る聞く。
「………あっ、えっとやはり……記憶にないですよね…赤ちゃんの頃でしたもんね」
キュウメイによると、昔この神社に、まだ生まれて間もないランダと、小さいリヨを連れたランダの両親が訪問。ランダが病気に見舞われず、健康に、明るく育つようにと、お参りに来た所をキュウメイが見かけ、少しばかり話をしたらしい。
「………それより、何でこんな森の中に?」
「……えっと、実は…何者かに姉が誘拐されたみたいで…探してるんです。自分が先走って、置いてけぼりにしてしまったから…」
「……リヨさんの事ですか…その件に関して、何か心当たりがあったりは?」
「俺自身も……よく分からなくて…姉の悲鳴が聞こえたと思って逆戻りして……でも自分が来たときにはもういなくなってたんです。このチョーカーだけしか残ってませんでした。」
そう言い、キュウメイにリヨが着けていたチョーカーを差し出す。
一体誰が誘拐したのか。何が目的なのか。
ランダが考えていると、居間の隅に座っていた羽衣が口を開いた。
「…もしかしてそれ、街を壊しに回ってるって事で噂の連中じゃねぇか?」
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キャラクター説明
❏羽衣 (14) ♂
絹綿神社で暮らしている棒。
誰にでも冷たい対応をするが根は優しい。
他人に厳しく、自分に超絶甘い。
❏キュウメイ (26) ♂
羽衣の師匠である、絹綿神社の神主。
ランダとも昔会った事があるという。
美人過ぎて女性だと勘違いされやすい。
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→次回
《揺らぎ動く意志》
コメント
4件
ちなみに、うぉたさばさんは、何組がいいですか?(学校)
連打しときました!