※この作品は私の前垢にて投稿していた《拝啓、本当の幸せを求める君へ_。》という作品のリメイク版です。
↑リメイク前を観たい方は、こちらの方を検索してご覧ください。
※たまに暴言等の要素を含みますが、これらを肯定したり、助長したりなどの意図は一切ございません。
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《…とは言っても、この先どうしようかな…行く当てないし、スマホの充電無いし…》
ランダは先ほど、誘拐された姉を助け出す為に街を出たばかり。
だが、特に行く当てもなく、野原をフラフラしていた、そんな時。
《…ん?あれって街じゃない!?彼処なら充電器あるかな?森があるけど、すぐ抜けられそうだし、行ってみるか! 》
期待を胸に、彼女は街へと走った。
しかし、その時は知る由もなかった。
まさかその森が《災いの森》と呼ばれる悪夢の森であった事を…。
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《あれ…?もしかして迷った?やばくないか?スマホ圏外だし…》
案の定、ランダは森に迷ってしまった。
しかもこの森、謎の生命体《プロコトル》達がうじゃうじゃいると言われている。
《てか、何処から来たっけ…マジで詰んだ!!どうしよう…》
《…誰だよ、お前》
《…えっ?誰かいるの?》
ランダは周りを見回すが、人影は無く、誰も見当たらない。
《はぁ…上だよ、上見ろって》
言われた通り、上を見上げると、狐のお面を被った少年が居た。
《君、誰?ここは何処なの?》
《…お前に名乗る名など無い。お前そうやって善人ズラしてんじゃねぇよ》
《…?どういう事…》
その言葉と同時に少年は双刀を振りかざす。双刀はランダの頬をかすった。
《何するんだよ!!》
《此処から先は誰も通さない。誰もだ。誰であろうと俺は通す気は無い。》
そう言い、もう片方の刀を投げようとしてくる少年。だが、後ろから声がした。
《羽衣、その人は悪い人では無い。通してあげなさい。》
黒い着物を着た、神主っぽい人だった。
どうやらこの少年は《羽衣》と言うらしいのだ。羽衣は刀を下に下ろした。
《…うちの羽衣がすまんね、どうぞ此方へ。案内します。》
《(…なんだ、この人…不思議な人)》
ランダは付いて行く事にし、足を再び持ち上げた。歩いていくと、そこは古びた神社の様だった。
《ようこそ、救済の地、 絹綿神社へ_。》
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ランダは神社の中に招かれ、居間に座った。居間の匂いは、何処か懐かしい感じがした。
《…改めまして、お久しぶりですランダさん。私の名前はキュウメイって言います。》
彼は何か知っているかのように言った。
《…どうして俺の名前を…?》
《…やはり、記憶にないよ な…私とランダさんは昔あった事があるんです》
どうやらキュウメイによると、過去に一度会ったことがあるそう。
覚えていないのはこの話は、ランダが4歳の時の話だったかららしい。
《…それより、何でこんな森の中に?》
《…えっと、実は姉が誘拐されて…》
《リヨさんの事ですか…その件に関して、何か心当たりがあったりは…》
《よく分からなくて…いきなり誘拐されたんです。それで姉を探す旅に出たんです。》
一体誰が誘拐したのか。何が目的なのか。
ランダが考えていると陰に座っていた羽衣がこう話した。
《…もしかしてそれ、街を壊しに回ってるって事で噂の連中じゃねぇか?》
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キャラクター説明
❏羽衣 ♂
絹綿神社で暮らしている棒もどき。
誰にでも冷たい対応をするが根は優しい。
自分に超絶甘いらしい。
❏キュウメイ ♂
羽衣の師匠である、絹綿神社の神主。
ランダとも昔会った事があるという。
美人過ぎて女性だと勘違いされやすい。
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次回
《願いを叶えたい君となら。》
コメント
4件
ちなみに、うぉたさばさんは、何組がいいですか?(学校)
連打しときました!