コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
着物の襟元から探り入れられた手の平が、ブラをしていない胸に薄く触れる。
「うん……や、ん……」
「下に何も付けてないのか」
「その方が、綺麗に見えるからって……」
「ああ、綺麗だ……。とても……」
帯が解かれ、着物の併せ目が大きくはだけられて、下に着ている薄い襦袢越しに肌に触れられると、じかに触られるより感じて、抱かれている腰がビクンと跳ね上がった。
片手で、私の着物の裾をまくり素足を緩く撫で上げた彼が、肌にチュッと唇で吸い付いて、胸元に紅く花びらのような記しを残した。
「桃色の素肌に、桜色の痕が美しいな」
彼の低く甘い囁き声に、身体がより火照って熱くなっていく。
彼が羽織りを脱ぎ着物の帯を解くと、開いた衿の狭間から厚い胸板が垣間見えた。
赤く仄かに上気した肌が艶っぽく映る。
「……ねぇ、」
「……うん?」
「……色っぽい」
「私が?」
彼の問いかけに、こくっと頷く。
「色っぽいのは、君の方だろう」
「ううん、あなたの方が、もっとずっと……、ん……」
「……黙っておいで」
私の唇を柔らかに塞いだ彼の唇が、首筋を滑り降りて胸の尖頭を捕らえた。
彼が片腕をもどかしげに袂から抜くと、肩の半身だけに着物が掛かった様が、よけいに色気に溢れて見えて、目のやり場にすら困るようだった……。