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着物の襟元から探り入れられた手の平が、ブラをしていない胸に薄く触れる。


「うん……や、ん……」


「下に何も付けてないのか」


「その方が、綺麗に見えるからって……」


「ああ、綺麗だ……。とても……」


帯が解かれ、着物の併せ目が大きくはだけられて、下に着ている薄い襦袢越しに肌にれられると、じかにさわられるより感じて、抱かれている腰がビクンと跳ね上がった。


片手で、私の着物の裾をまくり素足を緩く撫で上げた彼が、肌にチュッと唇で吸い付いて、胸元に紅く花びらのようなしるしを残した。


「桃色の素肌に、桜色の痕が美しいな」


彼の低く甘い囁き声に、身体がより火照って熱くなっていく。


彼が羽織りを脱ぎ着物の帯を解くと、開いた衿の狭間から厚い胸板が垣間見えた。


赤く仄かに上気した肌が艶っぽく映る。


「……ねぇ、」


「……うん?」


「……色っぽい」


「私が?」


彼の問いかけに、こくっと頷く。


「色っぽいのは、君の方だろう」


「ううん、あなたの方が、もっとずっと……、ん……」


「……黙っておいで」


私の唇を柔らかに塞いだ彼の唇が、首筋を滑り降りて胸の尖頭を捕らえた。


彼が片腕をもどかしげにたもとから抜くと、肩のはんだけに着物が掛かったさまが、よけいに色気に溢れて見えて、目のやり場にすら困るようだった……。


ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

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