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(紗代子)「……久しぶり」
(紗代子)「128年ぶりだな」
(紗代子)「私は幻想郷の博麗の巫女の役目を果たし終えたよ。後は2代目が任せてある」
(八雲紫)「……紗代子、1人で大丈夫?」
(紗代子)「私は大丈夫よ。」
(紗代子)「あなたはあなたの役目でいて」
(八雲紫)「分かった。時々、様子見に来るわ」
(紗代子)「……ええ」
(紗代子)「……」
(紗代子)「静かねぇ」
(紗代子)「まるで昔のように……」
(紗代子)「……ここにはお父様がいて」
(紗代子)「あの子たちと一緒に……」
(紗代子)「……」
(紗代子)「今、外の世界には」
(紗代子)「どうなっているんだろう。」
(紗代子)「私を知る人はもういないよね。」
(紗代子)「……紫が張ってくれた結界。」
(紗代子)「もう少し強力にしよう。」
(紗代子)「紫」
(八雲紫)「ん?」
(八雲紫)「外の世界?」
(紗代子)「ええ、街並みはどうなってるかなって思ったところなのよ。」
(八雲紫)「……全て変わったわ。」
(八雲紫)「高いビルばかり並んでて」
(八雲紫)「賑わってるわ。」
(紗代子)「へぇ、びるね……」
(紗代子)「どんなものかを見てみたいな」
(八雲紫)「連れて行ってあげるわ」
(紗代子)「本当に?ありがとう」
(紗代子)「これがビル……」
(紗代子)「本当に高いわね。」
(八雲紫)「あちこちに並んでるわ」
(八雲紫)「時代は変わったのよ。」
(紗代子)「……」
(紗代子)「戦争中とは違うんだね。」
(紗代子)「あの時、酷かったよ。」
(紗代子)「……」
(紗代子)「空を飛ぶ程度の能力。」
(紗代子)「この世じゃ使えなくなった」
(八雲紫)「ええ、色々と危ないからね」
(紗代子)「……いんたーねっとがあるから」
(八雲紫)「ええ」
(紗代子)「……私は常に人の為に歩いてきた。戦い、守り、そしてまた戦った。」
(紗代子)「その結果は今がある。」
(八雲紫)「……日本を守るために戦争に行った人々たちがいるから。その人たちのおかげで今がある。あなたも同じよ。」
(紗代子)「……!」
(八雲紫)「常に人の為だと……」
(八雲紫)「……」
(紗代子)「……ええ、そうね」
(紗代子)「もう行きましょう。」
(八雲紫)「ええ」
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