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「 好きです。付き合ってください。 」
「 …っ!…俺で良ければ! 」
wki side
元貴と付き合って 3年。
最近、元貴が俺を好きじゃないとよく考える。
気付けばずっとそれを考えていて
長時間の睡眠も出来ない。
趣味のギターもまともに練習出来ず、
バイトと勉強にも追われている。
そのせいで今日は体調がすごく悪い。
目眩と頭痛がする。
『 今日、朝は一緒に行けない。 』
『 帰りは一緒に帰ろう。 』
朝、スマホを見ると、元貴から連絡が来ていた。
最近はずっと朝は一緒に行けていない。
なんの為に講義を同じにしたのかな…。
「 …浮気、してんのかな、 」
元貴に限ってそれはないと信じたい自分がいる。
けれど、もう不安で仕方がない。
俺は急いで準備を進めて大学へ向かう。
元貴が何をしているかちゃんと見てから
病院にでも行こうと思って行動にうつした。
大学に着いたので元貴を探す。
入ってすぐ右にある教室から元貴の声がしたので
扉に耳を近付けて盗み聞きをする。
「 涼ちゃん、ありがとう 」
「 全然いいよ笑 」
一緒にいるのは…涼ちゃん、?
藤澤涼架。
元貴の仲良い人って聞いて一緒にご飯行ったりとか
元貴の歌に合わせて2人で伴奏したりする人で
腹を割って3人で話すこともよくあった。
「 あのさ、やっぱ若井の件で、 」
「 また?いい加減しつこいんじゃない?笑 」
「 いや、…大事な話だから。 」
「 俺、やっぱ…若井のこと…… 」
…振られる。そう思った。
元貴が俺の事を嫌いでも俺は元貴が好きだから。
“嫌い”とか“別れたい”とか言われたくない。
なら、自分から別れを告げたい。
でもなんで。どうして。
いつから俺の片思いになってたのかな。
「 若井、ここ違う。 」
「 あ、ごめん…こう? 」
「 うん。 」
20XX年の夏頃。半年前ぐらい
今までの元貴とは違う雰囲気を感じたのはこの頃。
冷たく言葉で俺を突き刺すような
そんな感じがした。
涼ちゃんにはいつもみたいに優しく振る舞うのに
俺にだけ冷たかった。
この日を境にずっと俺は元貴からの冷たい言葉、視線を受け続けた。
「 …帰ろ、 」
俺は病院に行く予定だったのを無しにして
暫くは家に閉じこもることにした。
もう元貴と顔を合わせるのすら怖くて。
大好きなギターにさえ触れられない。
17時頃。
元貴からの何度も電話がかかってきた。
家にも来てたのかな、ぴんぽんも何回か来てた。
スマホを開けば
『 若井?今どこ? 』
『 大学行ってないの? 』
『 どうしたの?返事して 』
『 なんかあった? 』
他にも色々メッセージが来ていたけど、
読む気にはなれなかった。
翌朝。
気付けばソファーで寝落ちしていて、
身体中が痛い。あと、体がだるい。
こんなに体調が悪いのは久しぶりすぎる。
元貴に連絡を入れないと、
でも、なんて言う?体調崩してたって言えば
元貴は家に来るかな、
いや、…元貴はもう俺の事……。
元貴を考えれば考えるほど涙が止まらない。
もう元貴を振るべきなんだと思った。
そして電話をかける。
「 若井っ、?大丈夫? 」
元貴が心配してくれるのは友達だからかな、
とか思う度に涙が出る。止まらない。
俺は震えた声で
「 ごめん。別れたい…。さようなら、 」
「 は…?若井?何言ってっ___ 」
元貴の言葉を遮るように電話を切った。
そして同時にスマホの電源を落とす。
また俺は深い眠りについた。
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