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#青春ラブコメ
ラスターダノン
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おねぎ
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やっと100連勝達成したんだね…!おめでとう🎉 でも、それ以上に天野くんとの対戦を心待ちにしてる九條ヶ原さんが尊すぎてにやけたよ…「完璧を乱してほしい」って、もう完全に恋する乙女じゃん〜🥺💕 次回の混沌バトル、楽しみにしてるよ!
深々と静まり返った九條ヶ原邸の自室。重厚なシルクのカーテンが下ろされた室内で、私のデスクの上だけがPCのモニターの光で青白く照らし出されていました。
「……本日も、完璧な盤面ですわ」
画面上に踊る『VICTORY』の絢爛な文字。
私のハンドルネーム——**『百華の君』**。
世間の方々、そして学園の方々は、私のことを「100人の男性をベッドへ沈めた魔女」などとお呼びになっているのだとか。天野さまからその誤解の全貌を伺ったときは、あまりの恥ずかしさに失神するかと思いましたけれど……。
(ふふ、今の私にとっては、そんな噂などどうでもよろしくてよ)
私は画面上の『連勝数』のカウントを見つめました。
【通算:99連勝】
そう、今夜の私の目的はただ一つ。
この『オブリビオン・ディザスター』のオンラインランクマッチにおける、**【100連勝】**の金字塔を打ち立てること。
明日、放課後の教室で待っている天野さまに、「私、昨夜ついに100連勝を達成いたしましたの!」と、胸を張ってご報告するための……私なりの『対抗策(準備)』でした。
天野さまのあの大胆不敵で理不尽な【ギャンブル・ネタデッキ】。
あのような想定外の波乱(カオス)に翻弄されないためにも、私には揺るぎない勝利の絶対感覚が必要なのですわ。
「さあ……記念すべき100人目の対戦相手(獲物)……どなたでもかかっておいでなさりませ」
静かにマウスをクリックし、マッチングを開始いたします。
画面が明転し、現れた対戦相手のID。
『Dark_Destroyer_99』。世界ランキングの上位に名を連ねる、有名な超攻勢(アグロ)型の強豪プレイヤーでした。
『よろしく頼むぜ、百華の君。噂の無敗伝説、ここで止めてやる!』
対戦チャットに打ち込まれた威勢の良い言葉。
私はふっと、口元を優雅に緩めました。
「止める……? 私の『絶対防衛(フルロック)』を……? ふふ、お戯れを」
勝負は、わずか3ターンで決しました。
相手が繰り出す熾烈な速攻を、私は『暗黒の聖域』と『虚無の牢獄』で完璧に遮断。
一切の反撃を許さず、相手のデッキの息の根を物理的にも論理的にも完全に止めて差し上げました。
画面の向こうで、相手の手札が尽き、沈黙が訪れます。
『……クソッ!! なんだこの盤面……手も足も出ねぇ……! 投了(サレンダー)だ!!』
『VICTORY』の文字が、いつも以上に誇らしげに画面に躍り出ました。
【通算:100連勝達成】
「……やりましたわ……っ!」
私は思わず胸の前で両手を固く握りしめ、小さな歓声をあげてしまいました。
画面上の数字は、完璧な『100』を刻んでいます。
(100人の男の方々を、文字通り手も足も出ない状態にしてベッド(敗者席)へ送り届けて差し上げました……!)
またしても世間の噂通りの実績を、図らずも自分自身で補強してしまったことには一切気づかず、私はうっとりと満足感に浸り……そして、ふとデスクの横に置かれた手帳に目をやりました。
そこには、今日の放課後、天野さまが繰り出してきたあの奇妙で愛おしいカードたちのメモが記されています。
『ジャンケンで勝ったら召喚権獲得』
『サイコロの目が6なら全員全滅』
(本当に……なんて無茶苦茶で、楽しくて、予測不能なプレイをされる方なのかしら)
画面上の『100連勝』という完璧な数字も、私に歓喜を与えてくれます。
ですが、今日の放課後、天野さまがサイコロを振るたびに見せてくださったあの悔しそうな顔、勝ったときの眩しい笑顔……それらを思い出すだけで、私の胸は100連勝の快感以上に甘く、激しく波打つのです。
「ふふ……覚悟なさってくださいね、天野さま」
私はPCを静かにシャットダウンすると、ベッドの上に置いた大切なマイデッキをそっと抱きしめました。
「100連勝を達成した私の『完璧』を……明日の放課後、貴方のその『混沌』で、また激しく乱してくださるのを……楽しみにしておりますわ」
月光が優しく差し込むお屋敷の自室で、清楚なお嬢様(※ネット世界を恐怖に陥れた100連勝の鬼神)は、明日という待ち遠しい放課後に想いを馳せながら、幸せな眠りにつくのでした。