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にじさんじ甲子園。
四季凪とセラフ。
小中学同じ世界線。
結構設定やらねじ伏せてます。
「あっ!セラ夫!あなた野球向いてると思うんですよ!一緒にやりません!?」
いきなり話しかけてきたのは同じクラスの四季凪アキラ。
隣の席だからまぁまぁ仲が良くあだ名で呼び合っている、
「いい、けど。親に確認とるね」
「わかりました!」
元気に返事をするその姿が俺には眩しかった。
野球を始め、俺は速攻で凪ちゃんを越した。
元々あった体力に、野球という競技が俺の体に合っていたのだろうか。すぐに上手になった。
でも凪ちゃんは、
「セラ夫!!今日すごかったですね!私も早く追いつかないと!w」
笑って今日も帰ってくれる。嫉妬することなく。
「早く追いつきなよ。練習付き合ってあげる」
「いいんですか!?お願いします!!」
一番仲の良い友達。
中学校では新たに友達が増えた。
奏斗と雲雀だ。
俺ら四人はとても気があって、いつも一緒にいた。
「なぁなぁ!どうやったらここうまくできんの!?」
「セラ〜、ここうまくいかないから教えてぇ」
「セラ夫、今日も上手でしたね、、。私も頑張んないと!!」
みんなと一緒にいる時間が心地よくって、楽しかった。
みんな努力家だからさ、努力するのが楽しかったんだよ。
「お前ら高校どこ行く?」
「私にじ高」
「あぁ監督が帰ってくるんだっけ?」
「そうそう」
「僕はね私立のさ願ヶ丘高校!!」
「あっ、偶然だね、俺も」
「俺はギラギラホスト高校!」
「じゃあひばと敵になるのか!」
「だな!」
凪ちゃんが敵になる。なんて考えたことなかった。
「私たちも敵同士になりますね」
「そうだね」
ずっとずっと一緒にいた。
でも、
「味方でいるうちは支えてあげる。敵になったら容赦しないよ」
敵になっても俺を追いかけてくる。それが凪ちゃんでしょ?
「知ってますよ」
引退試合。凪ちゃんの出番が来た。
ギラギラとした目つきでホームランでも打つのかな、なんて期待を彼に寄せていた俺。
でも、球は彼の肩へとヒットした。
地面に丸くなる凪ちゃん。
野球は2年できないだろう。そう言われたらしい。
「別に金輪際野球ができなくなるわけではないですし」
そんなこと言うなよ。
高校に入って俺と敵同士になって、正々堂々戦うんじゃなかったの?
君が積み上げてきた努力が消えていくんだよ?
俺は楽しみにしてたんだよ、君と敵同士として、戦うのを。
「だから、手を抜くなよ。どんだけ上に行ってたって、私が追いついて見せますから!私の諦めの悪さを舐めないでくださいよ!!」
そう言った彼は太陽のように輝いていた。
知ってる。わかってるよ。
君がどれだけの頑張りをしていたのかなんて。
ほんとは知ってるんだよ。君が一人で泣いていたのも。
「こんにちは、入部志望の風楽奏斗です」
「同じく、セラフ・ダズルガーデンです」
願ヶ丘高校の野球部に挨拶をする。
「よろしくね」
監督である叶さん。優しそうな人だな。
「全部全部、ねじ伏せにきました。勝ちに来ました。よろしくお願いします」
隣にいた奏斗によるとその時の俺の目は、
獣のようだったらしい。
「うん。めっちゃ怖かったもん」
入部して一年。そのことを監督に話してみた。
「え?」
「うん、だってさ身長めっちゃ高い人が獣のような目つきでよろしくお願いします。って言ったもんだからすげぇ怖いかった」
「ほんとほんと」
隣にいた葛葉さんも賛同する。実はあの場にも葛葉さんがいたのだ。
「なんかあったんだなって思ったと同時に、こいつ強いって思ったよ」
「うん、実際強いしね」
「ありがとうございます」
凪ちゃんに勝つよ。3年目。彼がそこに立てるかはわからないけど、立てた時のために、俺は必死なんだ。