テラーノベル
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放課後の教室は、
夕陽がゆっくりと窓を染めていた。
もう大半の生徒は帰ってしまい、
僕たちだけがぽつんと残っている。
元貴と若井は、
付き合い始めてからもう2ヶ月になる。
いつも元気で優しい若井は、
誰にでも分け隔てなく接し、
男女問わず人気がある。
その明るさの奥に、たまに見せる
少し寂しそうな表情が僕は好きだった。
一方の元貴は、控えめで優しいけれど、
自分の気持ちを強く閉じ込めるタイプ。
でも、若井といるときの元貴は、
少しだけ肩の力が抜けて、自然に笑う。
そんな姿を見ていると、
僕は胸が締め付けられる思いがする。
でも今は、
二人の幸せを心から願っている自分がいる。
滉斗『んね、最近軽音どう?
元貴、練習は順調?』
若井の明るい声が教室に響く。
元貴『まあまあかな…
部活以外の時間も忙しいけど、
ギターと歌は毎日触れていたいって思う』
元貴の声はいつもより少し柔らかく聞こえた。
涼架『ふたりとも忙しいのに、
ちゃんと続けてるのすごいよね。
俺、そんなに続けられたことないかも』
僕は苦笑いしながら言った。
元貴『でも、涼ちゃんがいるから、
僕たちも頑張れるんだよ!
涼ちゃんの存在はほんとにおっきいの』
元貴がしみじみと言ったとき、
僕は胸が熱くなった。
滉斗『俺もそう思う。
涼ちゃんがいてくれるから、
元貴も俺も自然体でいられるんだ』
若井も同じ気持ちを伝えてくれた。
涼架『そんなこと言われると…
…照れるけど、嬉しいよ。
ふたりが笑ってくれてるのが、一番幸せなんだ』
僕は素直に答えた。
しばらく沈黙が続く。
けれどその空気も悪くない。
元貴『そういえば若井、
サッカーの調子はどう?練習大変そうだけど』
元貴が話題を変える。
滉斗『あぁ、
やっぱり部活はきつい時もあるけど、
仲間とやるのが楽しいから乗り越えられてる』
滉斗は誇らしげに答えた。
涼架『さすがキャプテンだね。
みんなから信頼されてるのも納得だ』
僕は感心したように言った。
滉斗『元貴もさ、
軽音部のキャプテンみたいなもんだろ?』
滉斗が茶化すように笑う。
元貴『そんなことないよ…
でも、若井の方が頼りになるよ』
元貴は恥ずかしそうに返す。
僕はそんなふたりを見ていると、
何だか羨ましくなる。
ずっと好きだったけど、
今は彼らの幸せを応援する気持ちで
いっぱいだった。
滉斗『…付き合ってもう2ヶ月か、
時間が経つの早いな』
若井が呟く。
元貴『最初は緊張しまくってたけど、
今はすごく自然でいられる。
若井となら、どんな未来でも怖くない』
元貴の言葉には迷いがなかった。
僕は胸がじんわり温かくなって、
『ふたりがそんなに幸せそうにしてるのを
見ると、僕も嬉しいよ』と言った。
元貴『涼ちゃん…
これからも、ずっと一緒にいてくれる?』
元貴が不意に聞いてきた。
涼架『もちろんだよ。
ふたりの大切な存在だから』
僕は笑顔で答えた。
滉斗も頷きながら、
『涼ちゃん、これからもよろしくね』と言った。
外の空は、
夕陽に溶けて、薄い虹がかかっていた。
この静かな時間の中で、
僕たちは確かな絆を感じていた。
変わらない友情と、変わらない想い。
どんな未来でも、きっと大丈夫だと思えた。
これにて『Just a Friend』、
完結致しました…!!!
最後まで長々とお付き合いくださり、
本当にありがとうございました…!😭😭
いつも最後まで読んでくれた皆様、
♡を押してくださったり、
コメントしてくださった皆様、
本当にありがとうございました…!🥹✨
皆様のおかげで無事に最後まで
お話を描くことができました!!😢💓
次のお話は、
mtkくんと意外なあの人の少し重たくて、
悲しいお話になります…!💜❤️
苦手な方はご注意ください…!💦
最初に言っておきます…!
嘔吐表現・暴力暴言表現がございます…!
ご注意ください…!!🙇🏻♀️
改めまして、ここまでお付き合いくださり、
本当にありがとうございました!!😭💗
これからもよろしくお願いします!🥹✨
イラスト部屋の方もよろしくお願い致します!
コメント
13件
寂しいけど 完結おめでとうございます。また、最初から読み直します♥️💙💛🍏
完結おめでとうございます! 💜❤ってことは、誰ですか?笑
完結おめでと ~ !! この物語のおかげてもっちゃんと仲良くなれて嬉しい限りです 😢 次の連載も楽しみにしてる !! 絶対見に行く !!