syp視点
「はぁ….」
誰にも聞こえないぐらい小さなため息をつく。普段は誰かしら幹部がいる談話室なのだが、今は静まり返っている。
それは、何故か?
答えは簡単だ。今の時間は、午前1時
真夜中だからである。
何故、こんな時間に談話室にいるのか。
この中にも体験したことがある人がいるんじゃないのだろうか。
単に、一度目が覚めて、もう一度眠りに付こうと思ったが、眠れないと言うことが。
部屋で何もせずにボーとするのは、もったいないと思い、適当に歩いていたら談話室にたどり着いたと言う訳だ。
「ショッピくん、こんな時間になにしてるん?」
声の持ち主は、普段はコネシマさんと同じぐらい声が大きいが真夜中なので、さすがに声を控えたのだろう、ロボロさんだった。
「そういうロボロさんは?」
「俺、監視してたんだけど、ショッピくんが歩いてたのが見えたから休憩がてらショッピくんのところに様子を見に行こうかなって思って来たんやけど…..」
「ショッピくんは?」
「俺は、ちょっと眠れなくて…..」
「そうなんや….」
そう言いながら、ロボロさんは少し考え込む。
「あ、じゃあホットミルク作ろか」
「え?ホットミルクですか?」
「おん、今から作ってくるな」
「え、あっ」
そうロボロさんは、言いながらキッチンへと足を運ばせた。
確か、ホットミルクには眠りやすくなる効果があるけど…..
「わざわざ作らなくても良いんですけど…..」
ロボロさんの貴重な休憩時間を俺のために使ってくれることが少し申し訳なく感じる。
などと、考えていると
「ショッピくん、おまたせ〜」
二つコップを持ったロボロさんがこちらに向かってきた。
「わざわざありがとうございます。」
「いや、俺もちょうど何か飲みたかったからええで」
と言いながら、ホットミルクを飲んでいる。少し熱いのかふぅーと冷ましている様子が子供みたいに見えたのは、ここだけの話
「美味しかったです。」
「そら良かったわ」
「じゃあ、俺は部屋に戻りますね」
「俺もそろそろ戻るかぁ」
「では」
そう俺が振り返りドアを引こうとした時
「ショ、ショッピくん!」
少し慌てた声色で俺の名前を呼ぶ。
「なんですか?」
「あ、いや、その…..」
「?」
「やっぱ、何でもないわッッ」
少しだけ声が震えていた。
言いたいことがあるなら言って欲しいが、ロボロさんが言いたくないのであれば、無理に言わせるのも申し訳なく感じるので、何も聞かないことにした。
「そう、ですか」
「ロボロさん、では」
「じゃあな、ショッピくん」
rbr視点
まただ、また言えなかった。
誰でもいいから、伝えたい。
相棒のあいつでも、マブダチのあいつでも、いつもサボっているあいつでも、後輩のあいつらでも
誰でもいいから、、、、
でも、いざ伝えようとすると声が突っかかる。
こんな俺を誰か……
助けて
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コメント
22件
気になりすぎて昼も寝れんわ(?)
ホットミルク作ってあげるロボロさん優しぃ
書き方が読みやすくて好きです! フォロー失礼します!