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#身分隠し
せいとも
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第三話 「トゲが刺さるのは」
凛の異変に気づいた明香梨は、凛が席を外した隙にバッグから『ルージュの薔薇』を盗み出す。
明香梨: 「ふん、こんな怪しいリップのおかげだったわけ? 似合うのは私よ」
明香梨は洗面所で自分の唇にたっぷりとそのルージュを塗りたくった。
直後、洗面所から明香梨の短い悲鳴が響く。凛が駆けつけると、明香梨は鏡の前で自分の唇を押さえて崩れ落ちていた。
塗った瞬間、無数の薔薇のトゲが唇を刺すような激痛が走り、明香梨の唇は真っ黒く変色していた。
凛は落ちたリップを静かに拾い上げ、顔を上げる。
凛: 「これはね、純粋な恋心を持った人しか使えないの。欲張ると……トゲが刺さるよ」
美咲の唇には、どこまでも美しく咲き誇るルージュの薔薇が輝いていた。
『ルージュの薔薇』𝐹𝑖𝑛.
※この物語はフィクションです。
コメント
1件
読了しました!第三話、めちゃくちゃ良かったです…!明香梨があっさりバッグから盗み出したときは「えっ!」って声が出ました。でもルージュに込められた仕掛け——純粋な心しか使えないという設定が、一番効く形で発動した瞬間、鳥肌立ちましたね。最後の凛の台詞も静かに突き刺さって、童話みたいな残酷さと優しさが同居している、本当に素敵な一話でした🌷