コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「まあいい。この任務はお前ら3人に行ってもらう」
2人はさっきまで喧嘩していたからか不服そうな顔だ。そういう私はこの喧嘩に巻き込まれそうで面倒だ。
「なんだ、その面は」
『「「いや、別に」」』
「正直荷が重いと思うが、天元様のご指名だ」
『「「!!」」』
「依頼は2つ。“星漿体”、天元様との適合者。その少女の護衛と抹消だ」
「少女の護衛と末梢ォ??」
「そうだ」
「ついにボケたか」
『春だしね』
「次期学長ってんで、浮かれてるのさ」
私達はヒソヒソと話をする。
『冗談はさておき』
「冗談で済ますかは俺が決めるからな」
「天元様の術式の初期化ですか?」
「?、何それ」
『「…」』
お前は知ってるはずだろという空気。悟知ってるはずなんだけどなあ。
『はあー。天元様はね“不死”の術式を持ってはいるけど不老では無いの。ただ老いる分には問題は無いんだけど、一定以上の老化を終えると術式が肉体を創り変えようとする』
「ふむ?」
『“進化”。人でなくなりより高次の存在と成る』
「じゃあいいじゃん」
「天元様曰く、その段階の存在には“意思”というものが無いらしい。天元様が天元様でなくなってしまう高専各校呪術界の拠点となる結界、多くの補助監督の結界術、それら全てが天元様によって強度を底上げしている。あの方の力添えがないとセキュリティや任務の消化すらままならない。最悪の場合、天元様が人類の敵となる可能性もある。だから500年に一度、“星漿体”、天元様と適合する人間と同化し肉体の情報を書き換える。肉体が一新されれば術式効果も振り出しに戻る。“進化”は起こらない」
「成程。メタルグレイモンになる分にはいいけどスカルグレイモンになると困る。だからコロモンからやり直すって話ね」
『あはっ』
「ええ…まあいいや。それで」
「その星漿体の少女の所在が漏れてしまった。今、少女の命を狙っている輩は大きく分けて二つ!!天元様の暴走による現呪術界の転覆を目論む呪詛師集団[q]!!天元様を信仰、崇拝する宗教団体、盤星教[時の器の会]!!天元様と星漿体の同化は2日後の満月!!それまで少女を護衛し天元様の下まで送り届けるのだ!!失敗すればその影響は一般社会まで及ぶ。心してかかれ!!」