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「でもさー、呪詛師集団の[q]は分かるけど、盤星教の方はなんで少女を殺したいわけ?」
悟は自販機でペプシを買いながら疑問を投げかける。私はゼロとヒロにしばらく連絡が取れなくなることを伝える。
【実習で二日間ぐらい連絡取れなくなる】
【了解】
【頑張って!】
【ありがとう】
『崇拝してんのは純粋な天元様。星漿体…つまり不純物が混ざんのは許せないんだよ』
「だが、盤星教は非術師の集団だ。特段気にする必要はない。警戒すべきはやはり[q]!!」
『そうかな。なんの策略も無しに目論むとは思えないけど』
「まあ、大丈夫でしょ。俺達最強だし。だから天元様も俺達を指名…何?」
「いや…悟、前から言おうと思っていたんだが、一人称[俺]はやめた方がいい」
「あ゛」
ペキっ
ペプシの空缶を術式で潰した悟。
「特に目上の人の前ではね。天元様に会うかもしれないわけだし。[私]最低でも[僕]にしな。年下にも怖がられにくい。」
『一年も一緒に居て今?』
「はっ、嫌なこった」
ボンッ
高層ビルの窓が爆発する。
「『!』」
「お?」
「これでガキンチョ死んでたら俺らのせい?」
『えー』
傑は呪霊を取り出す。
「あ」
子供が爆発した窓から落ちているのが見える。
『行け!傑!!』
「そこは芹那じゃないの?女の子同士だし」
『面倒い』
「はあー」
傑は呪霊に乗って女の子を助けに行った。
「悪く思うなよ。恨むなら天元を恨み、な!?」
「目立つのは勘弁してくれ」
傑が女の子を呪霊の上で保護する。
「今朝、怒られたばかりなんだ」
(この子が星漿体か)
「その制服、高専の術師だな?ガキを渡せ。殺すぞ」
「聞こえないな。もっと近くで喋ってくれ」
「いやあ、セーフセーフ」
ビタビタビタビタ
短刀が悟と私の無下限によって遮られる。どうせなら一緒に守ってくれればいいのに。
「素晴らしい」
『あ?』
男が余裕そうに手を叩きながら話しかけてくる。
「君達、五条兄弟だろ。有名だ。強いんだってね。噂が本当か確かめさせてくれよ」
「いいけど」
悟はさっき投げつけられたナイフをまとめる。
『じゃあルールを決めようか』
「ルール?」
「やり過ぎて怒られたくないからね。泣いて謝れば殺さないでやるよ」
「クソガキが」
「ごめんて!!まじごめん!!」
「チューしよ」
「この件から手を引く!!呪詛師もやめる!!勿論[q]もだ!!そうだ!!田舎に帰って米を作ろう!!」
「チューしよーよ。ねぇ、チュー」
キスを迫る呪霊。携帯を弄りながら聞き流す傑。
「…?」
聞こえないフリをする傑。
「聞こえてるだろ!!」
「呪詛師に農家が務まるかよ」
「聞こえてんじゃん!!学生風情が舐めやがって…!!だがここにはバイエルさんが来ている!![q]の最高戦力だ!!お前もそいつらも───────」
「ねえ、バイエルってこの人?」
「え?」
そこにはボコられたバイエルと満面の笑みでピースをしている五条兄弟。
「……このひとですね」
[q]最高戦力のリタイアから組織瓦解。