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数日後

ウミ「なぁ、シャンクス!いつになったら修行つけてくれんだよ!」

シャンクス「ちょっと待てウミ。_| ̄|○、;‘.・ オロロロロロロ」

シャンクスは二日酔いで吐く。

ウミ「うわぁー!何してんだよ!」

ウミがバタバタとあちこちを走り回る。

ヤソップ「2人とも落ち着けよ。」

ベック「やめとけ。この2人なんていつもの事だ。」

シャンクス「ゔぅ…次の島に着いたらつけてやるから、まぁ待て…ゔぅ。気持ち悪ぃ」

ベック「まずは体力を付けることが優先じゃねぇのか。ウミ、お前は体力も筋力もない。まずはそこからだろ。」

ウミ「( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)ムー」

シャンクス「そーだそーだ!なぁっはっはっはー!」

ウミ「もー!!!うるせぇー!!!」

ルー「腹が減ってイライラしてんのか?肉あるぞ?」

ウミ「肉ゥ!!!食べる!食べる!」

ホンゴウ「毎度ながらウミは単純だな」

ライム「そりゃそうだ。兄貴があのルフィなんだからよ。」

ホンゴウ「そりゃまあな。あ、ウミ、傷は痛くねぇのか?」

ウミ「ん?傷?あ、背中のか、今は特に痛くねぇよ?」

ホンゴウ「ほんとか?あまり溜め込むなよ?」

ウミ「何言ってんだ。私がそんな奴に見えるか?」

ライム「見えるから言ってんだろ。」

ウミ「なんだとぉ!!!!!」

『あははははは』







夜になり、みんな船室で騒いでいたが、ウミは空気を吸いに甲板に出た。

ウミ「ふー…今日は、星が、ないな…静かだ。」

ウミが1人涙を落とした。

?「1人で何してんだ?」

ウミ「!」

ウミは慣れた声を聞き、急いで涙を拭き笑顔で振り向く

ウミ「シャンクス!どうしたんだ?」

そう、シャンクスだ。

シャンクス「お前の姿が見えなかったからな。寒くねぇのか?」

ウミ「そうか。寒かねぇよ。甘えた事は言えねぇし。」

シャンクス「甘えてもいいんだがな。」

ウミ「知ってるだろ?私がそんなことできる人間じゃねぇって」

シャンクス「なはは!そうだったな。」

ウミ「なはは!」

シャンクス「あ、そうだウミ。明日立ち寄る島で修行始めるぞ?準備しとけよ?」

ウミ「ほんとか!?明日から!ほんとなんだな!嘘じゃねぇよな!」

シャンクス「ほんとだ!ほんとだ!なはは!」

ウミ「そっか!そっかぁー、やっと、やっとかぁ…ありがとう」

シャンクス「お?お?泣くか?泣くか?」

シャンクスがからかい気味に言う。

ウミ「はぁ!?泣くか!もう知らねぇ!寝る!」

ウミが怒り、部屋に向かい歩き出す。

シャンクス「ウミ、眠れるのか?」

ピクッ!

ウミ「なんでだ?寝れない理由ないだろ?」

シャンクス「じゃあどうして毎晩甲板に出ては、海を見てるんだ?それにさっき」

ウミ「知らねぇってば!もう、言わないでよ…やめてシャンクス…」

ウミが泣いてしまった。

シャンクス「……」

ウミ「泣くなよ馬鹿、泣きたくないのに…こんな自分が…エースも守れなくて弱くて泣いてしまう、こんな自分が…どんどん嫌になる…」

ウミが泣く、

シャンクスが立ち上がり、ウミの元へ向かい自分の膝に座らす。

シャンクス「…よしよし、辛いな。でもなウミ、自分を責めすぎるとこの先の未来なんて見えやしねぇぞ?弱い確かに今のお前は何も知らない弱っちぃガキだ。ルフィになんて赤犬になんて適わねぇよ。でもだからこそ、可能性を持ってるわけだ。今は泣いときゃいいんだ。泣いて泣いて強くなれ。泣いてもいい。乗り越えろ。」

ウミ「ゔぅ…シャンクスゥ…私…つ、強くなりたいんだ…ほんとに強くなりたいんだよ…」

?「だから俺たちが居るんじゃねぇか」

?2「そうだぜ。何遠慮なんかしてんだよ」

ベック、ヤソップに続き船員達が出てくる。

『硬っ苦しいぜ!ウミ!』

『そうだぞ!ウミのくせによぉ』 シャンクス「ほら、見てみろ。周りを。お前は1人か?」

ウミ「…がう…違う。みんなが居る…ありがとう」

みんながウミの頭をわしゃわしゃと撫で、『当たり前だろ』と言うかのようだった。







翌日

ウミが甲板に出て島はまだかと見渡していた。

そして、小さく島が見えた。

ウミ「!シャンクス!島!島が見えた!」

シャンクス「お!やっとか。よーし野郎共あの島に向かって出航だァ〜!」

『もう出航してらァ!』

シャンクス「なぁ〜はっはっはっ!」

島に着き、みんなが船を降りた。

ベック「無人島みてぇだな。」

シャンクス「修行にはちょうどいいじゃねぇか。なぁ、ウミ」

シャンクスは隣に居るウミに問う。

ウミ「(ᵒ̴̷͈ᗨᵒ̴̶̷͈ )✧」

ウミにはシャンクスの問いかけが届いて居なかった。

ルウ「はしゃぎすぎるなよ〜」

ウミ「わかってるよ!シャンクス!早く修行しよ!修行!」

ウミは目を輝かせながらシャンクスに言った。

シャンクス「わかったわかった。じゃあまずは広い場所に行くぞ」

ウミ「わかった!」

≡≡≡ヾ(⌒(_‘ω’)_タッタッタッ

ルウ「はしゃぐなって言ったばっかだろ!」

ヤソップ「まぁ良いじゃねぇか。久しぶりの島でやっと修行できるってんだ。そりゃはしゃぎもするだろうよ」

ホンゴウ「暴れすぎて傷が開かねぇか心配だ。」

ライム「ウミだぞ?バカみてぇに生命力とかは強えだろ」

ホンゴウ「まぁ、そうだけどよ。女の子の体に傷残して…」

シャンクス「ウミに殴られるぞ?」

ベックマン「アイツは『女だから』、『女なんだから』って言われるのが1番嫌いだからな。」

ヤソップ「ウミに殴られても知らねぇぞぉ?」

ヤソップがからかい気味にホンゴウに言う。

ホンゴウ「確かにそうだよな」

ウミ「みんな!何やってんだ!早く来いよ!」

ウミが向こうの方で叫んでいる。

『先々行くなぁ!!!!!』

船員たちがツッコむ。

そして、広い場所に辿り着き、シャンクスはクルー達に食料の確保や、生活するための道具などの確保を言い渡した。

そして、みんなが散り、そこにはシャンクス、ウミ、ベックマンが残った。

ウミ「シャンクス!何から始めるんだ?」

シャンクス「ウミ、そう慌てるな。まずはな、お前は体力や腕力を鍛えろ。話はそれからだ。」

ウミ「ん?どゆことだ?」

ベックマン「要するに、体力、腕力は俺達じゃ強くしてやれねぇから自分で何とかしろって事だ。」

ウミは頭に【?】を付ける。

ヤソップ「走ったり、刀を振ったり、体力や腕力は1人で身につけろって事だろ?」

ヤソップとルウが帰ってきた。

ルウ「そのまま言ってんのになんで理解できねぇんだ?」

ヤソップ「そんなのウミだからに決まってんだろ。」

ヤソップが笑う。

ウミ「2人ともおかえり!」

ヤソップ「おう。ただいま」

ヤソップがウミの頭をわしゃわしゃ撫でる。

それからしばらくその島に滞在し、体力も腕力も最初の頃より上達していた。

ある日ウミが自分の体重をも遥かに超える大きな石を持ち上げていた。

シャンクス「……」

シャンクスは一生懸命、石を持ち上げるウミを見ていた。

シャンクス「なぁ、ウミ。そろそろ構ってくれねぇか」

シャンクスはウミに相手をされなかったため拗ねていた。

ゾワッ)

ウミ「は?いい歳したオッサンが何言ってんだよ。気持ちわりぃぞ。」

ウミはシャンクスが放った言葉に寒気を感じ、引いていた。

シャンクス「辛辣ゥ!シャンクス、ショック!」

ウミ「知らねぇし!今、いいとこだったのにィ!シャンクスの馬鹿!」

修行の邪魔をされ、ウミはシャンクスにキレていた。

シャンクス「かっっ!ガラスのハートが…」

ベックマン「アンタの心がガラスなら他の奴らはなんだよ」

シャンクス「ベック!お前まで!」

それを遠くから見るクルー達。

ヤソップ「ま〜た始まったよ。あの2人のお頭からかいショー」

ルウ「どんなショーだよ」

『あはははは!!!』

ベック「そんな事よりお頭、もう教えてやってもいいんじゃねぇのか?」

シャンクス「そうだな。もう、本格的に始めても良さそうだな。」

ウミ「?」

シャンクス「ウミ!これから厳しくするからな?お前を強くさせるために手加減はしねぇからな。俺を殺す気でかかって来いよ?」

シャンクスが真剣な目で言った。

その瞳には厳しさが強かったがウミを思う優しさがあった。

ウミ「…わかった。でもシャンクスは殺す気にはならねぇ、私はシャンクスを赤犬だと、海兵だと思って戦う!私から大切なものを奪ったあいつらを私は許さねぇ!」

クルー「!!!!!!」

シャンクス「!ほぅ?」

ヤソップ「おいおい!今のは!」

ホンゴウ「まさか!お前!もう使えてるじゃねぇか!」

ウミ「ん?何がだ?」

ベック「無意識だったってことか。」

ルウ「無意識の覇王色は暴走と同じじゃねぇか!」

シャンクス「教えがいがあるじゃねぇか。ウミ、口先だけの言葉じゃないと信じるぞ?」

ウミ「はっ。シャンクス、私の性格を知らねぇわけじゃねぇだろ?」

シャンクス「なぁ〜はっはっはっ!そうだったな!じゃあ」

シャンクスはものすごいスピードでウミに斬り掛かる。

ウミ「!!!!!!」

気づいたら目の前に剣を振りかざしてくるシャンクスが居た

シャンクス「この刀をかわせるか?」

ウミ「くっ!」

ウミは咄嗟に短剣を取り出した。

が、シャンクスの力に勝てず飛ばされた。

ウミ「うわぁっ!」

シャンクスがウミに近づき

シャンクス「まだ早かったか?マシになったとは思ったんだがな」

シャンクスは軽蔑する様な目つきでウミを見る。

ウミ「もっかい…もっかい頼むよシャンクス」

ウミも覚悟がちゃんとある為、その視線に恐怖心は感じなかった。それよりもウミには何があっても何が起こっても譲れないものがあったから。

ウミ「私は今!痛みなんて感じたらダメなんだ!強くならなきゃ意味がねぇ!弱きゃ生きてる意味なんてねぇ!エースを…私達からエースを奪った奴らは私がぶっ飛ばす!!!だから!だからシャンクス!!!私は何があっても逃げねぇ!私に教えてくれ!」

『……』

シャンクスが笑った。

シャンクス「わかった。なら、俺に触れる事が出来たら今日のところはしまいにするか」

ウミ「わかった!おりゃー!!!」

ウミがシャンクスに襲い掛かるがやはり四皇相手にシャンクス相手にそう簡単に行く訳もなく、数時間がすぎた。

ウミは息を切らし地面に大の字に倒れている。

シャンクス「まだ触れられてねぇぞ?もうばてるか?」

『zzz』

クルー達は寝ていた。

起きていたのはベックマン、ヤソップ、ルウ、ホンゴウ、ライム、シャンクス、ウミの7人だ。

ウミ「ま、まだだ…」

ウミはゆっくり立ち上がる。

シャンクス「……」

シャンクスはウミの覚悟を蔑ろにはしたくなかった。

故に剣で攻撃しようとした、だが

ブシュ!)

『!!!!!!』

ウミ「ゔっ!」

ウミが素手で剣を握った。

ウミ「これは…触れた事になるよな?」

シャンクス「バカ!おま!血が出てんじゃねぇか!ホンゴウ!」

シャンクスが慌て出す。

ホンゴウ「おう!」

ホンゴウがウミに駆け寄り

ホンゴウ「何やってんだ!ホントによぉ!」

ウミ「だって、触れなきゃいけなかったし」

ホンゴウ「そういう問題か?はぁ〜背中は?どうなんだ?」

ウミ「最近は痛くないよ。」

ホンゴウ「ほんとか?」

ウミ「ほんとだって」

シャンクス「ウミ大丈夫か!?無茶しやがって!」

シャンクスが走って来る。

ウミ「ああ!全然痛かねぇもん!それにシャンクスが言ったことクリアできたしな!」

ウミがニカッと笑う。

シャンクス「何言ってんだ。まだまだ弱えよ。お前は。だはは!」

ウミ「んー!言うなよ!」

シャンクス「まだまだルフィになんて追いつけねぇなぁ、なぁ〜はっはっはっ!」

シャンクスがウミを揶揄う。

そして、夕食を食べウミやクルー達は眠った。

ウミはシャンクスの膝で寝ている。

ベック「足、疲れねぇのか?」

シャンクス「大丈夫だ。懐かしいな、昔はよく3人に、膝枕してたな。」

ベック「そうだな。3人とも、でかくなりやがってな。」

ベックが我が子の成長を喜ぶ1面、寂しがる親のような顔をした。

シャンクス「よく頑張ったな。」

シャンクスがウミの頭を撫でながら呟く。

ウミ「⊂( ⊂_ω_)<ぐー」

ホンゴウ「寝かたの癖やばいだろ」

ホンゴウは笑っていた。

それから何日もの間、幹部達、ベックマン、シャンクス達と修行をし、1年が経とうとしていた。

そして今現在もシャンクスと修行中だった。

シャンクス「よし、ウミ。今日はここまでにしよう。」

ウミ「ハァハァ…もうお終いかよ。まだいけるのによぉ」

ウミは息を切らしながら言った。

シャンクス「何言ってんだ!昨日もお前、寝ずに修行してたろ!」

ウミ「うっ。なんで知ってんだよ。」

シャンクス「ん?小便に起きた」

ウミ「うわ!オブラートに包めよ!」

ウミがツッコむ。

シャンクス「何言ってんだ!なぁ〜はっはっはっ」

ウミ「うげぇ〜」

ルウ「お頭〜ウミ〜!飯だぞ!!!」

シャンクス「お?飯だとよ、ウミ!急ぐぞ?」

シ───(´-ω-`)───ン

ウミからの返事が無く横を見る。

シャンクス「ん?って居ねぇ!!!」

シャンクスがエネル顔になる。

ウミ「シャンクス!!!!!!何やってんだ!早く来いよ!!!」

ウミはちゃっかり食事達の前に座って居た。

シャンクス「早すぎだろ!!!」

シャンクスがツッコむ。

『わはははは!』

ウミ「,:(‘ω’ ))ムシャムシャ,:(‘ω’ ))ムシャムシャ」

ウミはご飯を頬張る。

隣に座っていたホンゴウがウミの頭に手をやり、話しかける。

ホンゴウ「ウミ?」

ウミ「ん?」

ホンゴウ「頑張ってて偉いとは思うが、それでぶっ倒れたりすんなよ?倒れたお前を見ることになんのは俺なんだぞ?」

ウミ「はひひっへんは。はほへへへほ(何言ってんだ。倒れねぇよ)」

ホンゴウ「なんて言ってっかわかんねぇよwww飲み込んでから喋れ」

ホンゴウがツボる。

それから食事が終わり皆が寝入る。

その日は満天の星空だった。

ウミ「どうしてあの日遊んだ海の匂いは〜どうして過ぎる季節に消えてしまうの〜ーーーーーーーーーー」

この歌はウミの歌だ。ウミを思って作られた歌。

でもこの歌はあの世界の歌姫【ウタ】が歌っている。

ウタがこの歌を歌っているのは昔、ウミと交した約束だからだ。

ウタ『ウミのこの曲!ウミの代わりに私が歌って広めてあげる!そしたらこの歌を作った人にウミは元気だって伝えられる!』

ウミ『ウタが?この曲を?』

ウタ『そう!ダメ、かな?』

ウミ『ううん!良いよ!この歌をくれた母ちゃんに届けて!』

ウタ『任せて!私は赤髪海賊団の音楽家ウタだよ!ウミのお母さんに届けてあげるからね!』

ウミはその約束を思い出し微笑んだ。

ウミ「ふふ。ウタ、元気かな?ウタの曲また聞きたくなってきたな。」

ウミは過去の出来事を思い出していた。

ウミの目からツーっと涙が零れた。

昔に死んだサボ、1年前に死んだエース。

大好きな兄が居なくなってしまった現実をどれだけ年月がすぎても受け入れることが出来なかった。

ウミは涙を強引に拭き取る。

ウミ「クソッ!…泣いてる暇があるなら少しでも早く強くなれ!……よし!修行しよ」

ウミがシャンクスの弟子になる

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