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「ごめん宇治、迷惑かけて」
「いや、別に、任されたし 」
玲花は本当に心配しすぎだ。
「何食べる?」
「、、なんでも、、あ、たこ焼き 」
なんでもいい、と言おうとしたがあまり良くないかと思いすぐ目の前にあった4組のお店を答えた。
「じゃあ並ぼ」
「おー宇治、え、幡中さん?」
店員役のその人は宇治の胸元を見た。
「ははっ、なんだよボディーガードって 」
「、、幡中の友達に頼まれたんだよ」
「へえ〜、でもよかったじゃん、幡中さんと回れることなんてないんだからさ」
「あの早くたこ焼きもらっていいかな」
去年同じクラスだったのか、仲が良さそう。
「わかったわかった、300円な」
お金を出そうとすると、宇治の手とぶつかった。
「幡中さん300円くらい宇治に払わせといたら大丈夫だから!」
「いや、でも」
宇治は隣でたこ焼きを受け取った。
「宇治お金」
「 俺も食べるし、8個全部食べれないでしょ」
「ごめん、ありがとう」
テラス席があったが空いていなかったので体育館そばの階段に座って食べることにした。
「うん、おいしい」
買ったばかりだからまだ温かくておいしい。
「去年の文化祭も誰かについてもらったの? 」
「いや去年は、、玲花と先生たちと一緒に回った」
先生もはしゃいでいてすごく楽しかった。
「先生、、強いな」
たこ焼きを食べ終わり、とりあえず校舎に戻って回ることにした。
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「「「かっこいい〜〜!」」」
「幡中さん私も撮っていい!? 」
「こっちのジャケットも着てほしい!」
「この帽子絶対合うよ!」
「あ、え、っと 」
コスプレ写真スポットを開いている2年8組の前で、ぜひ撮って行ってほしいと言われ入ったが、思った倍元気な人たちばかり。
「もう大丈夫だよ、いっぱい撮ってくれたし」
宇治が教室の外で待ってくれているから、あまり長い時間はかけたくない。
「ごめんみんな盛り上がっちゃって、、紫乃ちゃん来てくれるかなって話してたから嬉しい、ありがと!」
「うん、こちらこそありがとう」
「宇治ごめん、終わった」
教室の外に出るとすぐそこに宇治がいた。
「、、何枚撮ったんだよ」
「え、ねえ、あれ幡中さんの彼氏?」
少し離れたところから聞こえた。
「うそ、幡中さん彼氏いたの?」
「あれ宇治くんじゃない?2組の」
宇治は何も言わず歩き出した。
「あ、あの」
噂をした人たちの前に立った。
「え、あ、ごめん幡中さん、聞こえてた?」
「宇治は彼氏じゃないよ、ただ一緒に回ってくれてるだけで」
「、、付き合ってはないけど、ってこと、、?」
「あ、いや、そういうのでもなくて」
「変な男来ないように頼まれたんだよ、噂されないためにこれ貼ったのに」
後ろから宇治が隣に入ってきた。
「あなんだボディーガードか〜、それならそう言ってよ幡中さん」
「幡中さんに彼氏いたらできたときにもっと噂なってるよね 」
「ごめんね変なこと言っちゃって」
「ううん、大丈夫」
宇治、嫌だっただろうな。