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#1 ”最愛の人の死”
[佐野side]
俺はその日ラジオの仕事を終え、帰ろうとしてた。
そんなとき一本の電話が鳴った
マネ）晶哉、落ち着いて聞いてほしい
佐野）なんですか？そんな改まって
マネ）末澤が、亡くなった
佐野）・・・は？
マネ）そうなるよな
佐野）え、え、冗談ですよね？
マネ）本当だ
佐野）は？え？
そのあとマネージャーがなにかを言っていたが
聞く余裕はなかった
帰るとマネージャーから連絡がきてた
『明日午前10時に事務所の〇〇室に集合』
佐野）どういうこと、
そうだ、誠也くんに連絡してみよう
『誠也くん』
『返信してください』
『誠也くん！』
『誠也くん！！』
『お願い』
『返信して』
いつもならすぐに返信してくれるのに
佐野）誠也くん、、、
本当になにがなんだかわからなかった
【次の日】
ﾁｭﾝﾁｭﾝﾁｭﾝﾁｭﾝ
佐野）ん、もう朝か
いつのまにか寝てしまっていた
飲みかけで置きっぱなしのコップ
ソファーに投げこまれたカバン
服もそのまま
なんにもしないで寝たんだな俺
なんか寝たら妙に冷静になった
まだ時間まで結構ある
事務所につくともうみんな揃っていた
マネ）みんなに言ったと思うけど
マネ）末澤が亡くなった
マネ）それで今後のことについて話し合いをしt
小島）待ってください！
小島）なんで誠也くんは亡くなったんすか！？
マネ）それは、言えない
佐野）もしかして他殺ですか？
3人）え？
マネ）・・・
正門）ほんまなんですか？
マネ）・・そうだ
マネ）末澤は何者かによって殺されたんだ
明らかに不穏な空気が流れた
ﾘﾁｬ）なんで晶哉は、そう思ったん？知ってたん？
マネ）いや、そのことについては言ってないけど
小島）お前、まさか
佐野）は？なに？
小島）お前が誠也くんを、、
佐野）んなわけないやろ
佐野）だって
佐野）もし事故で死んだなら普通に言うはずや
佐野）自殺だとわかんないけど
佐野）でも誠也くんが自殺なんて絶対ないと思ったし
佐野）だからだれかに．．．って思ったんや
小島）それほんまか？嘘ついてないよな！？
正門）健ちゃん落ち着いて（小島をなだめる）
完全に俺疑われとるやん
でも他殺だって思った理由はもう一つあるんよ
だけど今は言うべきじゃない
ﾘﾁｬ）こんなとこで疑ってもしょうがない
ﾘﾁｬ）そもそもメンバーであり仲間や
ﾘﾁｬ）そんなことあるわけない
正門）リチャくんの言う通りや
正門）今争ってもなんの得もない
小島）・・おう
マネ）じゃあ話戻すよ
マネ）メインボーカルの末澤がいない今、
マネ）音楽活動をそのまま続けるのは難しい
マネ）あと世間からの心配もあると思う
マネ）そこで一旦活動休止をするべきだと思っている
正門）活動休止、
佐野）俺は賛成
小島）なんで？
佐野）マネージャーの言った通り
ﾘﾁｬ）俺も賛成かな
正門）俺もみんながいいなら
正門）健ちゃんは？
小島）俺もええよ
マネ）おっけ
マネ）準備があるから1週間後ぐらいに発表されると思う
佐野）誠也くんのことは？
マネ）他殺とまでは発表しないけど
マネ）亡くなったことは発表する
佐野）そうですか
マネ）じゃあ上に報告してくる
マネ）一旦4人だけで話してこれからのこと
ｶﾞﾁｬｯ
マネージャーがでていった
そのあと数分沈黙が続いた
そして正門くんが口を開いた
正門）なあ、どうする
小島）どうするもなにも
小島）まだ理解できてないねん
ﾘﾁｬ）そうやな
正門）なあ、
正門）晶哉ずっと怖い顔してへん？
佐野）ん？
佐野）してました？
小島）てか佐野ほんま落ち着き過ぎちゃうか？
正門）ちょっと健ちゃん（止めようとする）
佐野）いいよ正門くん
佐野）小島くん、言いたいこと全部言って
小島）はぁっ！？
小島）なんでそんな落ち着いてられるん！！？
小島）誠也くんが死んだんやぞ！！
小島）グループもどうなるかわからない
小島）もしかしたらなくなるかもしれない
小島）なのに、なんで、なんでそんな、
小島）お前、ほんまちゃうよな？
小島）お前が殺ったんちゃうよな、、？
小島くんは半泣きで言ってきた
佐野）ちゃう
佐野）あたりまえやけど
佐野）俺は誠也くんのこと殺すなんてしてない
佐野）今はだれも信じれないかもしれんけど
佐野）ちゃうってことだけ知っといて
そのあと小島くんがギャン泣きした
それにつられたのか
正門くんもリチャくんも泣いていた
でも俺は、泣けなかった
・次回
〚第2話 ”高まる疑惑”〛
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