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🐙🌟×💡。こちらは後編。短め。注意事項は前と同じ。R表現あります。
inm視点
日曜日
家に閉じこもり、ベッドで一日中寝ていた。星導のことを思い出すたび、涙が止まらなかった。
「アイツ、ほんとにオレのこと好きだったのかな……」
スマホを握りしめ、星導の連絡を待っていたが、何も来ない。夕方、大学の友人に連絡して飲みに行くが、酒に酔っても心の穴は埋まらなかった。星導の笑顔、優しいキス、すべてが幻のように感じられた。
月曜日
授業中、ミスを連発した。教授に叱られても、ぼんやりと星導のことを考えていた。
「はあ」
夜は一人で散歩し、星導の好きなカフェの前でため息をついた。SNSをチェックしたが、星導の更新はない。心の中で少しだけ、戻ってきて欲しいと願っていた。
火曜日
少しずつ日常に戻ろうとした。朝、ジョギングして気分転換を図るが、星導と一緒に走った記憶が蘇る。
「星導がいないと、つまんないな」
大学の帰り、カラオケに行き、歌で発散した。バラードを歌うと涙が出た。夜中、星導にメッセージを送りかけたが、送信せずに削除した。
「オレから連絡したら、負けだよね」
水曜日
星導のことを忘れようと、新しい出会いを探してみるが、どのプロフィールもすぐに興味を失う。
「星導が一番だったんだな…」
夜雨が降る中、一人で歩き、公園でベンチに座った。
「星導、好きだよ」
雨の中、一人でつぶやいた。この隣に星導が居たら、ロマンチックだったのに。
木曜日
ダメージからは少し回復した。授業に集中し、それなりの成果を出した。でも、夜になると寂しさが募る。星導の夢を見て、朝起きたら枕が濡れていた。
金曜日
マナから「星導も落ち込んでんで」と聞かされ、心が揺れる。
「もしかして、まだ好きでいてくれる?」
夜、シャンディガフに口をつける。星導のことを思い、涙ぐんだ。まだ少しだけ、オレは許してもらえるのかもしれない。
土曜日
1週間が経った土曜日に、いつも来ていた公園を訪れた。ベンチに座り、星導のことを思い浮かべていると、人の姿が見えた。月光に照らされた紫の長髪。もしかして、と思う。星導も同じように、公園に来ていたら。いやいや、そんな偶然、あるわけ。
「ライ…?」
幻想を見ているようだった。夢だと思った。夢なのなら、今すぐにでも彼に飛びつきたかった。
「な、なんで…?」
「なんでって何、笑」
「オレ、星導にずっと会いたくて…」
「わ、泣いてる」
「泣くよ。泣いちゃうよ、そりゃ」
ふふ、と星導は優しく笑って手を伸ばす。こういうところだ。こういうところが、どうしようもなく好きなのだ。
「…好き」
「俺も」
星導の胸に飛び込むと、懐かしい彼のにおいがする。許してもらえそうな気がして。
「ね、もう1回だけ、やり直せない?」
さっきよりももっと優しい声で星導は口を開く。
「ごめん、俺はもう新しい恋人が……まあ」
「「ウソなんですけど」」
星導の驚いた顔を見て、笑みがこぼれる。予測出来ちゃうんだよ。 星導の口癖、もう覚えちゃってるんだよ。ずっとずっと、一緒に居たから。失える訳がなかったんだよ。
「んふ、びっくりした?」
「びっくりした…笑」
「で?返事は?」
「……俺で良ければ」
「星導じゃないとダメだってば」
「ふふ、じゃあ喜んで」
星導の声が、耳元で囁くように甘い。目を伏せた。恥ずかしいのに、胸が熱い。星導はそれを合図に、オレの肩を引き寄せた。自然と体が星導の胸に寄りかかる。星導の腕がオレの腰に回り、ぎゅっと抱き締める。布地越しに伝わる体温が、喧嘩の冷たさを忘れさせてくれた。
「めっちゃ泣くじゃん」
「オレ、ごめん。好きだよ。星導、好き」
「あはは、日本語下手すぎ、笑」
星導の輝いた瞳が髪の毛の間から覗く。睫毛もほんのりと湿っていた。
「星導だって泣いてるじゃん、笑」
「え、バレた?」
星導は満足気に微笑んで、代わりに唇がオレの額に触れた。柔らかいキス。くすぐったくて、思わず笑いが漏れる。
「バカ」
「寂しかった?」
「当たり前じゃん……」
呟きながら、星導のシャツの裾を握りしめた。
hsrb視点
「喜んで。俺も好きだよ」
「星導、一生離さないから」
「言ったな?言質取ったぞ」
「いいもん。絶対ずっと好きだし」
「ふーん。じゃあ俺も約束しときますね」
雰囲気とかないのかよ、とツッコまれたが、生憎ライとは慣れすぎていた。もちろん良い意味で。もう雰囲気なんか忘れてますよー、とつぶやきながら ライの顎を指で優しく持ち上げる。視線が絡み合い、互いの息遣いを確かめるように、ゆっくりと唇を重ねた。最初は優しく、探るように。ライの唇をそっと包み込み、軽く吸う感触が、甘い痺れを呼び起こす。ライの息が少し乱れ、自然と俺の首に腕を回した。湿った温かさが口内で広がり、ライの舌を優しく誘う。ライは応じるように舌を動かし、二人の味が混じり合う。キスは次第に深くなり、息が熱くなる。俺の手はライの背中を滑らせ、腰骨を優しく押さえる。指の腹が布地越しに肌をなぞり、ライの体が熱く火照り、胸に甘く溶けていく。
「んっ…//星導……///」
「ライの声、こんな甘かったっけ?」
「…うるさい。忘れて」
ライの声が、キスの合間に甘く漏れる。恥じらうその顔も、愛おしい。
「んっ、そこ…弱いって…っ!♡」
ライは抗議するように呟くが、声は溶けた蜜のように甘く、俺の胸をくすぐる。ライの首筋に唇を這わせる。そこはライの敏感な部分で、俺の息が当たるだけで体が弓なりに反ることを知っていた。
「はあっ…///♡」
首筋をゆっくり舐め上げ、軽く吸う。湿った感触が肌に残り、淡い赤い痕が浮かぶ。脈打つように何度もキスを繰り返し、ライの肌を愛おしむ。
「ライのココ、こんなに熱くなっちゃった…ごめん」
「あっ…///♡♡星導、もっと…んふっ…//」
ライに甘くせがまれる。 ソファに倒れ込み、上から覆い被さる。ライのシャツの裾をまくり上げ、素肌に直接触れる手。温かな腹部を優しく円を描くように撫でる。ライは息を乱し、オレを求めて顔を上げる。ライの瞳が、輝いている。
「もっとちょーだい…?星導の味、忘れたくない、から…//」
こんなに魅力的な彼から、一生離れられる訳がなかったのは最初から決まっていたようだった。