トタタタタタ
国木田「敦・与謝野・国木田、着きました。いまから潜入を開始します。」
鏡花「了解」
国木田「慎重に行くぞ」
与謝野「監視カメラの数がすごいねぇ」
国木田「はい。あいつに頼んでおいてよかったです」
敦「!?音が聞こえます!」
ヒューッヒューッガタッドン
与謝野「なんの音だい…?」
敦「….苦しそうな声」
国木田「誰の声だかわかるか?」
敦「すいません。そこまでは…」
与謝野「とりあえず急いだほうがよさそうだね」
パタパタパタパタ
フョードル「…近くで音がしますね」
太宰「…..」
フョードル「貴方のお仲間ですか?笑」
太宰「…ゲホッ」
フョードル「無理に喋らないほうがいいですよ」
敦「あそこに扉があります!」
国木田「突入するぞ!」
バンッ
国木田・敦・与謝野「!?」
フョードル「やはりそうですか…笑」
三人が見たのは太宰が横になっていて首元には紫色の手形が付いている。そして太宰は、泣き腫らした顔で意識が朦朧としていた。
国木田「太宰に何をした!?」
フョードル「そんなに大きな声を出さないでください。耳が痛いです」
国木田「何をしたと聞いている!」
与謝野「あれはまずいよ…。意識が朦朧としてる。きっと、さっきまで首を絞められていたんだ」
敦「…!?じゃあ、さっきの苦しそうな声って…」
国木田「太宰の声か…」
フョードル「太宰くんがここから逃げ出そうとする悪い子だったので少しお仕置きをしただけですよ笑」
敦「…..」
国木田「太宰を返せ!」
フョードル「『返せ?』笑太宰くんは物ではありません。本人の意思があります。そんなに連れ戻したいのであれば本人から答えを聞いたらどうですか?」
国木田「太宰!逃げるぞ!」
太宰「…..」
国木田「…太宰?」
太宰「帰..らない。」
国木田・敦・与謝野「!?」
敦「なんで!」
「帰らない」と言った太宰の肩は少し震えていた
与謝野「…..」
太宰「帰らない…」
フョードル「…笑」
国木田「フョードル!何をした!」
フョードル「私は何もしていませんよ?笑」
国木田「…..」
与謝野「…帰ろう。国木田」
国木田「でも…!」
与謝野「いまの太宰に何を言っても届きやしないよ。」
敦「….与謝野さん..。」
国木田「…..」
フョードル「そうですよ。太宰くんは『帰りたくない』と思っているんです。それなのに無理やり連れ出すのですか?」
国木田「……クソッ」
敦「….太宰さんを返せぇぇぇぇぇぇ!」
敦は、フョードルを目掛けて鋭い爪を出した
国木田「敦っ!」
フョードル「…..ふふ笑」
「人間失格」
敦「!?」
敦の鋭い爪が消えてなくなる
敦「どうしてですか…!太宰さん!!」
太宰「……」
フョードル「何をしても無駄ですよ」
敦「太宰さん….。_____⁉︎」
国木田「帰ろう。」
敦「国木田さん…!」
国木田「敦。俺は『諦めた』なんて言っていない。今日は帰るだけだ。フョードル、待っておけ。必ず太宰を連れ戻して見せる」
フョードル「できますかねぇ…笑」
国木田「探偵社に不可能なんて文字はない」
フョードル「….笑」
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