その後 、集会は終わり 、高橋は千冬をそばで支えたいと言いアジトへ戻って言った 。
いつもの団地の階段で座ってもう4時間が経つ 。
もう深夜の2時だ 。
まだ千冬の母ちゃんいわく 、帰ってきてねぇと言われた 。
春だと言うのに 、まだ肌寒かった 。
4時がすぎる頃、ふらふらと歩いてくる人物が見えた 。
「 ちふッ 、」
足が思うように動けなかった 。痺れているのか ?
千冬は俺を見つめ 、立ち止まった 。
「 … ほっといてと 、言ったはずですよ?
場地さん 、」
酷い姿だ 。見ていて胸が痛む 。
「 話してぇことがある 。」
「話すことも何もないでしょう ?
もう俺らは 、終わったんです 。」
「 勝手にテメェが決めんな 。」
「 …… 4時になるまでずっと待ってたんですか?」
そうだ というように頷くと 、千冬は ふは と笑いだし 、
「 場地さん 、アンタは本当にどうかしてる 笑
そこまで執着心があったんですね 笑
失って始めてってやつですか ?笑」
煽って怒らせようとしているのか 、もう関係を終わらす気でいるのか俺の心を動かそうとしている。
「 千冬 、 お前さ 、前 、 1番は一虎やマイキーって言ったよな? 」
えぇ と千冬は冷静な態度で俺を見た 。
「 … 間違いじゃねぇんだ。でも、少し違ってる 。
俺はみんなを考えてる 。
壱番隊を全てを 、東卍を 、家族を 、親友を
一番に考えてる 。みんな俺の命の次だ 。」
「 … 欲張りですね 。」
「 人ってそういうもんだろ 。」
「 …それを言いに来たんですか ? 」
「 …いや、 お前はあっちで何をしてんだ 。何されてんだ? 本当にそっちにいて 、幸せか ?幸せじゃねぇところで((」
「 勝手に俺の幸せを決めないでください 。
関係ないでしょ ?もう縁を切ってるんですから 。」
酷く鋭い目つきに睨まれ、喉まで出ていた言葉を飲み込んだ 。
「俺に幸せなんて来ません 。ずっと。
東卍にいる時も 、あんたと遊んでる時も、
家に帰っても 、学校に行っても 、
俺の幸せはどこにもありません 笑」
俯いていた目線をあげると一瞬千冬の顔がどす黒く見えた。影のせいなのか?そうじゃないのか。
死人のような顔をしていた 。
それが怖くて 、目線を元に戻した 。
「 じゃ 、じゃぁ 、、お前 、東卍は ? 壱番隊は 、?
幸せじゃなかったのか 、?」
声が自然と震えた 。聞きたくなかったんだ。
答えも 、顔も 、何も 、知りたくない 。
知ってしまえば 、きっと俺は泣いてしまう気がしたから 。目に力が入った 。緩んでしまえば 、きっと。
答えないでくれ 。言わないでくれ 。
「 そうですね 、幸せじゃなかった 。」
あれ 、
「 アンタらと居ても 、アイツらといても、
武道と居ても 、東卍のみんなと過ごしてたって、
場地さん … アンタといても 、
幸せなんて一度も感じなかった 。
馬鹿みてぇ 。っていつも思ってた 。
つまらない日々だった 。
出会いたくなかった 。」
顔を 、見てしまった 。
美しかった 。
「 千冬 、」
「 帰りますね 、馬鹿馬鹿らしい 、笑 」
「 千冬 、なんで泣いてッ 、」
「 大嫌いだ 。二度と目の前に現れるな 。」
あぁ 。ホントお前は 。嘘が下手くそだ 。
そうやって辛そうな顔されて言われても 、
なんも思わねぇよ 、離れらんねぇよ。そんな顔したら 。
「 ッ 、離してください 。なんの真似ですか ?」
「 … んな顔して帰らせられるかよ 。
ちゃんとした理由も聞かねぇでよ 、」
「 … 仲間以外は信用するな でしたっけ?
彼氏ずらされても困るんですけど 。
離してくれません ?ほんと迷惑です 。
正直気持ち悪いです 。」
「 本当はんな事思ってねぇくせに!!!!
そんな離さないでくれって 、助けてくれって顔されたら!!!!
誰だってこうするだろうが!!!」
「 余計なことばっかりッ !!!!
総長ッ 、総長ッ 、ッ 、助けてッ 、助けてくださッ 、」
「 こんな傷ができるほど辛ぇことしてくる奴に助け求めてどーすんだよ!?
何、お前そういう系 ?笑 Mだったん ?笑」
わざと煽ったんだ 。俺の事をしっかり見て欲しくて、
「 … あー。もういい。ほっといて 、
もうアンタに関係ないでしょ?
何を求めてんのかわかんない。 はっきり言えよ」
「お前がはっきり言えばいいだろ!?!?
全部お前が言えることじゃねぇんだよ!!!」
彼の胸ぐらをつかみ壁にたたきつけた 。
「 言えよ。言えよ!!!
極上 に入った 目的は !!!!?!? 」
千冬は唇を震わせ 、涙を我慢していた 。
「 … ッ 、」
「 悔しい 、 」
コメント
5件
千冬…辛い時はみんなに頼って!?
ちふゆん!!もう!場地さん!!!ちふゆん救ってあげて!!
千冬の闇堕ちまじ好き(๑♡∀♡๑)いつもここあちゃんの小説で元気もらってる!続き待ってまーす!!!!!