テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ここは魔法と剣が混合する世界マナザード…
中心の湖を4つの大陸が囲み、それぞれ草原…密林…砂漠…極寒の雪とそれぞれ環境の異なりフォースはこの4つの大陸に混在していた。
そして…この地にもジェダイは存在している。
場所は変わり、とある焼け崩れた村…
村人たちのテントは焼け焦げ、ブラスターはあちこちに部品が散乱している酷い有様だ。
「これは酷い有様ね。まだ生存者がいればいいんだけど…」
草木が咲き誇る第1の大陸を訪れたのは黒い髪色と長髪の女性、腰にはライトセーバーを携帯していた。
彼女はエリカ・ルジェルス…評議会のメンバーよりレジスタンス基地の偵察を命じられこの地を訪れていた。
ひとまず彼女はシェルターにまだ生存者がいることに望みを掛け、偵察を開始した。
「誰か…いないの?もし生きてるなら返事してくれないか…」
壊れたシェルターの内部を調べるため中に入ったが、人の気配はまるでない。
壁にはブラスターで撃たれたのか、焼けた跡がびっしりと残り、食料が入っていたと思われる麻袋は辺り一面にばらまかれている酷いものであった。
よく目を光らせて周囲を見渡し、僅かながらに流れ出てきたフォースを感じ取るとどす黒い血のような匂いが鼻先を触ってきた。
しばらく歩くとその先に分厚く閉ざされた扉が立ちはだかった。
エリカは残された希望を胸に扉を叩くが、反応どころか音沙汰一つとしてない。
扉に手をかざして目を閉じる…すると1つの人の気配を感じ取った。
一瞬喜びに浸りそうになったが、今はそれどころではない。
エリカはライトセーバーを手に取り、青い刃が形成されていく…その刃を扉に刺し、丸い穴を空けて部屋の中へ入っていった。
部屋へ入ると、気配の正体は1人の幼い子どもだった。
扉に穴を空けて入ってきたエリカを警戒し、彼はブラスターを構えて彼女を睨みつけている。
「怖がらせてごめんね。もしかしてこの部屋で隠れてた生存者かしら…」
警戒心を解くために背を低くし、声をかける。
すると彼女の問いにブラスターを構えていた男の子は銃口を下ろした首を縦に振る。
「お姉さんはジェダイなの?」
「えぇ、私はエリカ。あなたを助けに来たの」
彼は怯えた声でエリカに問いかけ、彼女は優しく微笑んで答えた。
そしてゆっくりと手を差し出し、少年はその手を強く掴む。
エリカはそんな少年を抱きかかえ、出口まで連れて行くのだった。
「ねえ、どこまで行くの?」
「近くに馬車を停めてるの。そこまでもうすぐの辛抱だから」
少年を抱いて馬車まで壊滅してしまった基地を全力で走り出す。
目の前にはエリカが乗ってきた白い馬車が停まっている。
しかし、彼女たちが出てくることを待っていたかのように上空からフードの男が降り立った。
スタッ…
男はライトセーバーを取り出して赤い光刃を形成して襲い来ると、エリカは少年をフォースで少年を包み込み馬車へ乗せる。
青い光刃を発するライトセーバーを構え、彼女は男の一撃を防ぎ振り払う。
「背後から女を襲うなんて良い度胸ね。デートのお誘いかしら?」
エリカの軽口に言葉を返すどころか全く反応を示さない。
黒いフードを顔を覆うように被り、全身に余すことなくフォースを漲らせ、どす黒い殺意をエリカに放ち続ける。
「・・・」
「その様子だとシスの側近…代行官ってところかしらね。お手柔らかに頼むわよ」
「・・・」
軽口を無視し、男は瞬時にフォース・ダッシュで間合いを詰めて背後へ飛び上がり回り込むと
それに反応し、攻撃を防いで距離を取る。
彼は肉体強化によるアクロバットな攻撃の型、アタロで攻めてくるようだ。
軽やかで縦横無尽に攻撃を繰り返す男、エリカはそれに対して最古の基本の型シャイ=チョーで迎え撃つ。
ぶつかり合うお互いの赤と青の光刃が火花を散らし、男の攻撃を受け流していく。
しかし男の方に変化が見え始める…
肉体強化にフォースを集中させ続けたことで彼から荒い呼吸が聞こえてきていた。
その隙を見逃さなかったエリカは敵を押し出すフォース・プッシュを使用し、男を背後に吹き飛ばす。
そして無造作に落ちていたスモークグレネードを手に取って男が吹き飛ばされた方向に投げ入れると少年が乗る馬車に乗り込む。
ライトセーバーを腰にしまい、急いで馬を走らせた。
壊滅したレジスタンス基地から唯一の生存者である少年の救出に成功したエリカ。
彼女は引き取り手が見つかるまでの間だけ 、
ジェダイの拠点…聖堂院に身を預けさせることに決めた。
「そういえばまだ名前を聞いてなかったわね。
あなた名前は?」
「フリオ…フリオ・エルメス」
「フリオね。あなたのことは引き取ってくれる人が現れるまで身元を預けるから、大人しくしてるのよ」
「分かった…」
廊下を歩きながらフリオにそう伝えていると、髭をたくわえ、ローブを羽織る男がエリカの目の前を歩いてきた。
彼はグレイ・ゴン…エリカの師匠で、大胆な物言いで評議会と衝突することもある男であり、ジェダイ・マスターの1人だ。
「任務から戻ってきたのかエリカ」
「えぇ、マスター。そしてこの子は基地の襲撃から生き残った生存者のフリオよ」
「は、はじめまして…」
「それと…途中で代行官の襲撃を受けたわ。壊滅事件はシスが糸を引いてると見て間違いないと思う」
エリカからこの話を聞いたグレイはゆっくりと頷き、彼女にこう話す。
「奴らも本格的に動いてきたと見て間違いないだろう。評議会にもこの方を伝えなければ…」
しばらく身を潜めていたと思われたシス…
彼らはなぜ今頃レジスタンスの基地を襲撃するに至ったのかは定かではない。
しかし、2人は新たな動きを見せ始めていることを結論づける事件となっていくのだった。
ーTo be Continue.ー
コメント
1件
やっと読み終えたよ!「ジェダイの女」、めっちゃ面白かった!エリカの度胸ある軽口と戦闘スタイルがカッコよくて、特にシスの代行官とのバトルシーンはアタロとシャイ=チョーの型の対比が鮮やかで、世界観の広がりを感じた。フォースが4つの大陸に混在している設定も、物語に深みを与えてるね。フリオという少年がどう関わってくるのか、次が待ち遠しい!