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「はやく言えよ!!ゾロの刀どこにあるんだ!」
「だ…だから言ゔがら…!!引きずるのやべてくでっ!!」
ヘルメッポを引きずりながら走り、何分たったか。ヘルメッポの言い分がようやく通じたのか、ルフィは緊急停止する。
二人ともこの距離を走って息切れひとつしないのはやはり、おじいちゃんに鍛えられた賜物だろうか。
「よし言え」
「おれの部屋にあるんだ。も…もうとっくに通りすぎた」
『また戻るのか』
「先に言えよ、エマが疲れるだろ」
「いたああまた殴ったあーっ!!」
ルフィはまた戻ることよりエマの体力の方が大事なことらしい。
そしてヘルメッポを殴っているところで、また海兵に見つかった。
「動くな!!おとなしく捕まるんだ」
「いやだ」
『はやく戻ろっか』
エマがそう言うとルフィは大きく頷き、銃を構えた海兵がこちらを撃てないようにヘルメッポを盾にして走り出した。
「ん?」
「撃てるもんなら撃ってみろ!!」
『ししっルフィないす』
「ぎいいやあああああ」
「な…!!ヘルメッポ様を盾にっ…!!」
「ああああああああああああ」
本館ではヘルメッポの叫び声がうるさく轟いた。
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「あああああああ!!撃たれたあああ
血だああ!!血が出たあああ死ぬううああ~~っ!!!」
同じく叫び声が聞こえるこちらは磔場。先程撃たれたコビーは肩を貫通したらしく、命に別状はないみたいだ。
「………生きてたか……
すぐに逃げろ、あいつらが下りてくるぜ」
「はっ…はふっ……!!いえ!!…はっ…そうだ、あなたの縄を解かなきゃ…!!」
慌てふためくコビーを呆れたように、安心したようにして見るゾロ。
声をかけられたコビーは思い出したかのようにハッとして息を整えながらも立ち上がろうとする。
「おれはいいんだ、一か月耐えれば助かるんだから。早く行…」
「助かりませんよ!!あなたは三日後に処刑されるんです!!」
ゾロが逃げるように促すと、その言葉をコビーは大きな声で遮る。
その言葉にゾロも驚きを隠せないようだった。
「何言ってやがる…!おれは、ここで一か月生きのびれば助けてやるとあのバカ息子が約束を…」
「そんな約束!!初めから守る気なかったんです。だから二人はあなたにかわってあいつを殴ったんだ…!!!
真剣に生き抜こうとしてたあなたを踏みにじったから!!」
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