テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ゆき「お邪魔しま~す」
りい「入って、入って!ね、ね!アレルギ―ってあったりする?」
ゆき「アレルギーは特にないです、でも好き嫌いは結構ありますけどね。」
りい「ふ~ん、そういえばアンタのお名前聞いてなかったね、名前は?」
ゆき「長瀬…長瀬ゆきです。」
りい「ゆきね。こんなこと聞かれたくないと思うけどゆき、この辺の子じゃないでしょ?」
ゆき「…はい。地下鉄やバスを利用して家からなるべく遠い場所に…目的地はないけど遠い場所に行こうと思ってます。」
りい「ふ~ん、もしゆきが良いのならさゆきの住む家が決まるまでここで一緒に暮らさない?」
ゆき「えっ?いいんですか?でもそれ、私お邪魔じゃ…」
りい「だから!いいの!!私が良い!って言ってんだからいいの!!」
ゆき「…ありがとうございます。」
ゆき「あの…りいさん。りいさんに少し相談というか、私が家出した理由について話そうと思って。」
ゆき「私には、2つ上に兄が一人いるんですけど両親や周りの人は兄しか見えていないんです。理由は単純、私が落ちこぼれだから。兄には出来る簡単なことが妹である私にはどうしてもできなくて…おかしいですよね(笑)同じ兄弟なのに…」
りい「血が繋がった兄弟だったらなんでも同じなの?」
ゆき「えっ?」
りい「血繋がってたらあれもこれもそれもなんでも同じようにホイホイ出来るの?違うでしょ、そんな兄弟だったら何でも出来るなんてことこの世界に存在しないよ。ゆき。ゆきはゆき。お兄さんはお兄さんだよ、そんな完璧主義捨てなさい。」
ゆき「…えっ?」
12年後
続いてのニュースです。
犯罪組織ソフィーのリーダーらしき人物の正体が明らかになりました。
まずはこちらをご覧下さい。
皆様、こちらにいた人影をご覧になりましたか?
こちらの人影の周りにいる人たちの様子からこの女は「ぶい姫」と呼ばれております。
このリーダーらしき人物の名前は「ぶい姫」である可能性が高いと推理されており警察は今も捜査を進めています。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!