コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
で、追いかけて、とっ捕まえたわけだが……なんだこの狸みてぇなの? 耳が燃えてやがる。見たことねぇけど、ちっせぇ悪魔か?
「ふがぁぁぁぁ、離すんだゾ!!」
うぉっ、あっちぃ!! てか、喋れんのかよ! ん? 待てよ、喋れるっつーことは、こいつに聞けばなんかわかるんじゃ…?
「おぃ、狸、此処どこだよ?」
「ふなぁぁぁ! 俺様は狸じゃねぇんだぞ! 俺様は未来の大魔法しグリム様だ! オメェ、俺様を急に捕まえて、すっげぇ失礼な奴なんだゾ! そもそも、オメェ誰だ!!」
こいつ…狸のくせに、まともなこと言いやがる…!!
「あぁ? 俺様はスーパーファビュラスマモン様だ!! 気軽にマモン様って呼んでくれて良いぜ?」
「誰が呼ぶか!」
つーか、こんなこと言い合ってる場合じゃねぇんだって!
「それより、此処は何処なんだよ!禍々しい雰囲気だし、魔界か? それとも人間界かよ?」
魔界なら、ルシファーが探してくれるかもしんねぇし、まだ良いんだけどよ…。人間界っつーと、面倒だよな…。頼む!魔界であってくれ!
「はぁ?オメェ、何バカなこと言ってんだぞ。厨二病は早めに治しとけよ? ここはNRCの森の中なんだゾ。俺様はNRCに入学する為にここまで来たんだ。黒い馬車が迎えに来なかったから、俺様直々に学園に来てやったってわけだ。」
NRC…?なんだそれ?ナイトレイブンカレッジ…名前からして学校ぽいけど、そんな学校、魔界にはなかったよな?つーことは人間界か?
「有名な魔法師になる為には、ここを卒業するしかねぇんだゾ。つーか、オメェNRCを知らないなんて、今どきありえないんだゾ。」
さっきは聞き流したが、魔法師っつったか?確か、人間は魔法が使えない筈じゃねぇのかよ? まぁ、ソロモンは例外だけだよ。
一応聞いとくか。
「おぃ、人間は魔法を使えんのか?」
「あったり前だゾ! そりゃあ人によるけどよ、だいたい少しくらいは使えるもんなんだゾ。てか、オメェはなんでこんなとこにいるんだ? 俺様、てっきり俺様と同じように学園に入る為に侵入したのかと思ってたんだゾ。でも、学園をしらねぇってことは、そーじゃねェんだろ?」
てか、こいつは学校に侵入しようとしてたのかよ!ありぇねぇ! RADに侵入しようとしてた雑魚悪魔は、一瞬で消されてたが…この学校、警備ゆるいんじゃねーか?
「なんで、こんなとこにいるかって…こっちが知りてぇよ! 気づいたら、此処に居たんだっつーの!」
「てことは、目的はないってことか?なら、俺様と一緒にくるか? NRCは超有名な魔法師養成学校だからよ、行けば何かわかるかもしんねぇんだゾ! それに、俺様この不気味な森で1人はちょっと嫌だったんだゾ。別に怖くなんかないけどな!」
NRCか…。まぁ、ずっと此処にいるわけにもいかねぇし、行ってみっか。べ、別に、この森で1人でいるのが怖いわけじゃねーし!!
「ま、其処までいうなら、一緒に行ってやっても良いけどよ。」
「けっ、素直じゃないんだゾ。あ、俺様が迷子のオメェを連れてってやるんだから、俺様が親分なんだゾ。俺様のことはグリム様と呼べ。」
「はぁぁぁ?! ふっざけんなてーの! 俺様が1人じゃ怖くて震えちゃうお前について行ってやってんだから、俺が親分だろ! 俺様のことは、マモン様って呼ぶといいぜ。」
「ぜってぇ、呼ばねぇんだゾ!」
「こっちだって!!」
まぁ、こうして、俺様とグリムはNRCを目指して動き始めたわけだ。